見出し画像

トビタテ16期 イノベーターコース 準備したこと

たまたま日本の自分の大学からのメールを見ていたら、私の9000字に渡る超長編合格体験記が添付されていたので、1部だけここに載せようかなと思います。

これを見たらどうやって受け入れ先を探したかは分かると思います。
私の友達の皆さんは、ほーん、こんなことしてたんだーって思えると思います。
コピペなので変なところもあるかもしれませんが、ご了承ください。

私は前回の短期留学で語学学校へ行っていたこともあり、次は現地の大学で現地の学生と一緒 に大学生活を送ってみたいと思っていたので、まずは「受け入れ先」を確定させることから始めました。私の大学にはあいにくアイルランドの協定校がありません。だったら自分で探して自分で アポを取る必要のない、イギリスの協定校に行けばいいのではないかと思いました。しかし、ゼミの教授から「自分の好きを貫いた方がいい」と助言をいただき、自分の大好きな映画の聖地であり、楽しい思い出の詰まった大好きなアイルランドにこだわることを決めました。

アイルランドに決めたことで、現地の大学へのアポ取りは自分で行わなくてはならなくなりました。本来ここで留学斡旋会社などに頼ったら、すぐに大学を探してくれるのだと思いますが、 前回の留学経験から、すべて自分で計画を立てたいと考えていたため、留学斡旋会社に頼らず自 分で現地の大学へ連絡をしてみました。そうすると、現地の大学から「学部留学をするのであれば IELTS で 6.0 を最低でも取らないと行けない」というような内容のメールが送られてきました。
IELTS6.0 というのは、分かりやすく英検で例えると準 1 級、もしくは少し上くらいのレベルのものです。自分のレベルもあまりわかっていなかった私は、一度 IELTSを受験してみることにしました。結果は 5.5 でした。このままだと留学に行くことができなくなる!と危機感を持ち、とにかくひたすら受験生レベルで勉強をしました。この IELTS 対策について書き始めたら長くなり過ぎてしまうのでここでは一旦省略します。

そして3ヶ月後、無事に 6.0 を取ることができました。ようやくアイルランドの大学へ申し込むための基準に達したため、すぐにメールで送りました。すべて書類を揃えて大学からの受入許可をいただくことができたのは、2023年12月でした。

大学からの受入許可をもらった後、トビタテの申し込みで必須となる「実践活動」は何をする か、どんなテーマの留学にするか考え始めました。私は将来教員になりたいという夢があり、こ れまでに学習支援教室での活動や進学塾での講師経験などをしてきました。これらの経験・アイルランド・将来の夢をうまく融合させた計画を立てようと考えました。ただ考えてもなかなかアイデアが浮かばなかったため、これまでの学習支援教室での活動で感じたこと、自分はどんな教 員になりたいのか、前回のアイルランド留学ではどんな気づきがあったのか紙に全て書き出してみました。さらに自分のこれまでの人生も振り返ってみました。そこで浮かび上がったのが、「自分は公教育で取りこぼされがちな子どもに関心がある」ということ、「自分は生徒に寄り添う伴走者のような教員になりたい」ということ、「子どもの(特に困難を抱える生徒の)自己評価を高めたい」ということなどでした。アイルランドとこれらを結びつけるなら、「アイルランドの教育」について知る必要があると考え、アイルランドの教育の基本的な構造を調べ始めました。

その中で「トランジションイヤー」というワードが目に止まりました。それから「トランジションイヤー」について様々な方法で調べた結果、「トランジションイヤー」とはアイルランドの 高校 1 年生が任意で行う学校教育内のカリキュラムのことで、丸1年間通常科目から離れ、自分の関心のあることを突き詰めたり、ボランティアや職業体験をしたりするというものであること が分かりました。より詳しくみていくと、この「トランジションイヤー」の目的に「自信の構築」 と書かれていました。さらに日本語での論文は一本もヒットせず、まだ未知の領域であることが 分かりました。

これらのことから、日本の学習支援教室で活動を続けてきて、子ども達と関わる中で「自己評価が低い」という課題を感じた私が、この「トランジションイヤー」について詳しく学び、ヒントを持ち帰ってくることで、目の前の学習支援教室の子どもや、これから教員になって関わっていく子どもたちに何か還元できるのではないかと思いました。行きつけのカフェで いつも通り調べ物をしていたら、「トランジションイヤー」という言葉を見つけたのですが、自 分のこれまでの経験と大好きなアイルランドが急に結びついたような感覚がして鳥肌が立った のを今も覚えています。これにより、「アイルランド×日本の教育課題」をテーマにしたらいい。 そして教育課題を解決する一つの案としての「トランジションイヤー研究」と大枠が決まったため、ここからは「実践活動」について考え始めました。

「実践活動」の受け入れ先も確定させておいたら、「留学の実現可能性が高い」と評価される のではないかと考え、書類を出す前に受け入れ先を確定させようと動き始めました。これは 2023 年の 12 月末です。「トランジションイヤー」について知りたいなら実際に行っている高校に訪問 させてもらう、もしくは働かせてもらったらいいのではないかと考えました。しかし、教授同士 のコネクションもツテもない。という状況だったため、とにかく「Dublin Secondary School」 と Google で検索し、上から順に何校もメールをしてみました。確か 7 校 8 校に初めはメールし たと思います。1 校ももちろん返事はなかったので 4 校ほどに絞って、ほぼ毎日、アイルランド の時間に合わせながら、文章も組み直しながらメールを送り続けました。しかし 1 校も返事が来 ませんでした。このまま送り続けても意味がないなと諦めかけていた時、ゼミでのクリスマス会 で紹介された多文化施設での「国際交流イベント」を思い出しました。このイベントに、市に
住むアイルランド人も来るかもしれないと聞いていたので、ダメ元で参加してみました。すると 奇跡的に市には 2 人しかいないと言われるアイルランド人のうちの 1 人が来ていました。そして、その方に「トランジションイヤーについて調べたくて、留学に行く間現地の高校でフィール ドワークをしたい」と話したら、「ここに連絡するといいよ」と、アイルランドの教育を統括するような団体の連絡先を教えてもらうことができました。
そして、その団体にメールをすると、奇跡的に日本人スタッフがおり、日本人のアイルランドの高校で働く先生と繋げていただくことができました。2023 年 12 月 22 日から高校を探し始め て、ようやく 2024 年の 1 月 31 日に「実践活動」の受け入れ先である高校から、受入許可をいた だくことができました。

この「実践活動」の受け入れ先を探すのと同時進行で、「トビタテ」に提出する申請書類の作成も始めました。1度自分なりに書いてみたのですが、自分一人ではどうにもならないと思い、 何度もゼミの先生に添削していただきました。申請書を書き直すたびに全て保存していたので数 えてみると、7 回直していました。手書きのものも合わせたらもっとあるかと思います。このおかげで自由記述書以外の書類は完成させることができました。自由記述書については、まず殴り書きの自分の言いたいことを書き出したメモをゼミの仲間に読んでもらい、何を重点的に書くべきか、整理しました。そして整理したものを改めて書き直し、ゼミの先生に見ていただきました。 さらに、教職の担当の先生にも見ていただき、2 時間ほど先生とお話ししながら、自分の頭の中を整理し、書類に書く順番を考え直しました。そして何度か添削していただき、2024 年 2 月の 1 週目に仕上げることができました。

本来、書類提出の時点では受け入れ先は確定していなくても良いし、大学の協定校へ留学して も、留学斡旋会社に頼っても良いです。(留学斡旋会社についてはトビタテのサイトを確認する 限り、利用は推奨されていません)
しかし私の場合は、何もかも遠回りをしながら、自分で開拓したコネクションを駆使して、な んとか書類を完成させ、受け入れ先も獲得することができました。本当にきつかったです。でも自分で選んだことだと思い、やり切ることができました。

もしここまで読んでくれた人がいたら、ありがとう。ちなみに来る前はこんな感じで考えてたけど、この1ヶ月ちょいでどんどん考え変わったり増えたりなんだりしてて、帰る頃どうなる事やらって感じです。

いいなと思ったら応援しよう!