見出し画像

詩"0人目の恋人

君はやっぱり天使だったと思う

奥歯が銀歯だったから

悪魔さえ無視できないんだってわかった

斜め45度の木漏れ日を滑り台にして
君は落ち込んでいる

そんなときは悲しまなくていい
太陽の言う通りだろ?

身を任せていいんだ
正しく導かれているよ

添い遂げる老夫婦は団地に住んでて
マイホームを買うには不幸が多すぎた
クローゼットにはゆりかごが揺れてたから...

でもね、団地の窓には色とりどりのカーテンがその家族独自の愛を表現しててさ

僕ら何色のカーテンを買うだろうか?
そう考えるだけでいいじゃないか?
そう考えられることが幸せじゃないか?


君は0人目の恋人。

永遠でいて2度と会えない幻。

そんなイメージが心臓となって違う誰かを今愛し、家族が欲しいと感じてるんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?