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詩〜潔癖症は美の哲学じゃない
ロシアの氷河は冷たくて
映った虚像に美の哲学を重ねる
きしむボードはあひるの形で
クエっとなく不細工な声を真似してるだけだ
だって僕はバレエをしたり
シェイクスピアを読んだり
残酷な売春宿のエイズを避けるために彼女にキスをねだられたらちゃんと応じながら
汚いと口を濯いでる
そんなんで何が美の哲学だ
汚い言葉を使う人を軽蔑して
弱者の心理が読めた瞬間優しい気持ちになって
行動力のある地雷系アイドルが汚れたら
何もしない僕がこんな閉ざされた空間で解釈の論文でも書いてやがる
何が美の哲学だ
何が言葉遣いが人の状態を表すだ
僕はチャイナタウンのエロいメイドの片言の中国語を聞いた
"イラッシャイマセゴシュジマ"
僕はそれを聞いてやっぱり苛立ってきた
美の哲学は言葉遣いを正して娯楽を提供するものじゃない
ヤンキーのミュージシャンも
少年兵のジョークも
抹殺する潔癖症が綺麗なことだろうか?