言葉を栄養にしていく。
本を読んでも、音楽を聴いても、ラジオを聞いても、誰かと話しても
刺さる言葉って人によって違うんだろうなと感じます。
同じものでも、タイミングや年齢で変わったり。
その刺さった言葉って、知らずに自分を作ってくれていると思いませんか?
先日、私の秋の恒例、ディズニーオンクラシックに行ったとき
とても素敵な言葉を聞いて、演奏された曲と同じくらい感動しました。
コロナという、今まで経験したことのない波のなかで
ディズニーオンクラシックは少しずつかたちを変えながら途切れることなく
昨年の秋~冬、今年の春、そして今年の秋~冬と開催をしてくれています。
毎回必ず、すべての演目が終わった後、
ボーカリスト、ナビゲーター、そしてお客さんが一緒にひとつになって
オーケストラの演奏に合わせてディズニーの名曲「星に願いを」を歌います。
私はこの時間がちょっとだけ恥ずかしくも、いつも楽しみでした。
大人が皆で一緒に歌うって、なかなか貴重な機会ですから。
でもコロナで去年から皆で歌うことが出来なくなってしまって。
「心のなかで一緒に歌ってください」と、変更になりました。
それでも大好きなナビゲーターの、ささきフランチェスコさんは言ってくれるんです。
「まだまだ特別な世の中が続きます。でもいつか、またみんなで歌える日がくるように今は心のなかで歌いましょう」と。
そして、コロナ前と変わらず
心の中での歌いだしをコンサートマスターの方が合図してくれる。
コロナが始まってから、どんなに言い換えてもやっぱりマイナスなイメージの言葉で表現されることが多いなかで
「特別」という言葉を使ってくれた。
もちろん、文字的にはプラスにもマイナスにも捉えることは出来るけれど、
ささきフランチェスコさんの言葉は、かえってスペシャルな時に集えた、というイメージにしてくれているようで。
ほんのちょっとの言葉の魔法で、
沈みかけてしまう気持ちを救い上げてくれました。
日々のニュースや、SNSで強い言葉を見たり聞いたりしてしまうと
自分が言われているわけではなくても、
グサッと心に棘が刺さる思いがすることがある。
だから、自分のお気に入りの音楽を聴いて、
本を読んで、自分の心の栄養を取っているのかもしれないです。
同じことを伝えるにしても、
言葉をちょっと変えるだけで目の前の人を笑顔に出来るかも、
とコンサートに行って深く感じました。
そして、冒頭に書いたように、
同じものを聞いて、読んで響くものが違う時。
もしかしたら自分一人では気づくことのできなかった栄養が、
まだ他にもあるのかも。
その違いを面白い、楽しいと感じていきたいのです。
そうして言葉をたくさん自分に入れてあげると、
必要な時に、必要な分、自分ではない誰かに渡していけるのかもしれないと、そう感じた最近でした。
今まで気づかなかった素敵な言葉の表現て
実はびっくりするくらい自分のまわりに溢れていたりするんですよね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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