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すき間時間を”スキ”な時間に
以前、子どもの中学受験を経験した事がある。
まだ子どもが小学生で心配でもあり、塾も家の近所にはなかったから電車で通うしかないため
毎回塾のたびに私は子どもについていった。
一旦家に戻るには遠すぎるし電車賃もかかる為塾が終わるまで近くで時間を潰すしかない。 また、現地で待つには家事を全て終わらせておかねばならないから、子どもが学校から帰宅するまでには怒涛の家事ラッシュである。 私が要領が悪いのもあるが、あの頃は本当に大変だった(笑)
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そんなこんなで自分時間はなかなか作れず、心の余裕もないからイライラするかなと最初は不安に思っていたが…、意外や意外、
子どもを待つ間には塾のまわりを散策してみたり、その時に見つけたお手頃なカフェで本を読んだりと出来て、家にいる時よりもリラックスできている自分に気がついた。
家にいればつい家の事をしてしまう。
何時から何時までは自分の時間!と決めても…
結局、目についた気がついた用事を片付けるのに使ってしまいがち…。
気がついた時にはくたくたで、ベッドにダイビング‼️なんてことばかり。
だが、もう一旦家から離れてしまうことで
「完全なる自分時間」という1コマになる。
することが有ろうが無かろうがその1コマを
過ごすしかないのだ。
ならば❗
と、思いきって自分のために自由に使うことが
出来たのだと思う。
5年生までは塾は夜だけだったから、近くの店をぷらぷら歩いてまわってみたり、カフェでは本を読んだり塾から聞いた話をまとめ直したり
自分の中の整理に十分使えて精神的に良かったと思う。
6年生にもなると塾は土日まであり、朝から晩までとなり、さすがに丸1日の付き添いは無理なので、朝は子ども一人だけで行かせて、私は家事が終わり次第、塾に向かうことになった。
そのため私の1コマの自由時間は更に増えた。
行きたい場所がある時はなるべく早く用事が済ませれるようにも頑張った。
ご褒美がまっていると思えば、それが私の中の起爆剤。
普段子どもの帰宅時間やご飯の用意等が気になりゆっくり鑑賞することなど皆無だった美術館や博物館を自分ペースでまわれる至福✨✨
なんとな~くテレビや雑誌でみかけたものを
実際に間近で観て肌で感じて…としてみると
なんだか普段とはまた別の感覚におそわれる
不思議さがあり、それもまたたまらない!
そんな幸せを感じながら、私は沢山の物や場所に触れる度に、好奇心がどんどん増していき
新しいことにもっと触れてみたくなったし、
視野も広がったとも思う。
今にしてみれば内向的だった自分が、明るく
前向きな考えを持ち始めたのも、この頃からだったかもしれない。
たくさんのドタバタ劇は受験中にこれでもか❗という程に我が家を襲うが、折れそうになった私の心をギリギリで支えてくれたのはきっと
この経験や時間のおかげだろう。
ほぼ毎日の「送迎」や「長時間待つ」という
行動だけで捉えると『我慢』という苦痛になりかねないが、私はそれを与えられた自分ひとりだけの自由時間と置き換えて考える事により、楽しみに変えた。結果それが上手くいった。
たまには物事をポジティブにとらえることも
大事だなと思った経験の一つだ。