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もしも叶うなら…

もしも叶うなら

「私は自分の伊勢型紙の作品で、誰かをほんの少しでもいいから笑顔にしたい。」

が、望みだ。

今まで子育てで手が一杯で
自分の事なんてなりふり構わず十何年も突っ走っていたなぁと振り返る時間も増えた。
やっと子育てにも一段落し
逆に子どもに子離れしろとまで言われてしまう

イライラがつのれば
爆発しそうな気持ちを抑え
近所のカフェに癒しを求めて冷静になる
自分時間を楽しむようにもなった。

そんな時に出会った芸術 「伊 勢 型 紙」

もともと伊勢型紙は主に着物を染める際に
使う型紙として利用されてきたもので、
最近では、その芸術の美しさをいかして
生活に密着した作品や製品が
数多く作られるようになってきています。

あるお祭りでのイベントで伊勢型紙の
体験会があり、興味本位でやってみたら
メチャクチャ面白いこと!

柿渋を使って丈夫に作られた渋紙とも呼ばれる型紙をデザインされた絵に沿ってカッターで
切っていくのだが、これがまた……

無心になれる‼️

というのが良い。

嫌な事を忘れ、日常を忘れ、
ただただ 彫って彫って 彫りまくる‼️
一時だけでも夢中になる事で
意外と気分転換にはもってこいだからだ。

その後、たまたま「鈴鹿市伝統産業会館」の
伊勢型紙教室の生徒募集を知り、すぐに申し込んだ。

この教室は、結構贅沢にも直接
✨伝統工芸士✨の先生から教えてもらえる❗

         しかも…

毎月 第2・4日曜 計24回に教室が開かれますが
1年間分の代金は1万円❗
最初の教室で一括で1万円のみお支払するだけ。
後はたまにある必要な材料費は発生することはありますが、ほぼ千円以下の金額です。
半端なくお得だと思いませんか⁉️(^^;

特に決まりはなく、自由に好きな柄やイラストを彫る事が出来るし、伝統工芸士の先生にも
アドバイスをうけられる為にどんどんハマっていった。

型紙は彫るだけではなく、
その型紙に色えんぴつや絵の具などで
色を加えてあげることでもっと表現の可能性がひろがっていく事を教室で知ったことで、
ちょっと作ってみたいものが出来て
早速作ってみた。

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↑これはその教室で一番最初に作った作品

伊勢型紙に出会う前に塗り絵の面白さにも
ハマって好きになっていたので、
どっちも好きだった私は夢中で作った。

出来上がった作品は自分の中では
なかなかの満足なものに仕上がった。
こんな時、今度は更に欲が出てくるのが人間というもので…

誰かに見てもらいたい!

という気持ちからメルカリに出してみた…

えっ、あれっ、いきなり販売⁉️(^^;
と思われるかもしれないが
正直TwitterもFacebookもやったことないし
やり方もわからないので……ヾ(´▽`*)ゝ

まあ…言い訳か…
でも反応は見てみたかったのには違いない

でも、まあ現実はやはりなかなか厳しいもので
「いいね」はちょこちょこいただけたけれど
「売れる」まではいかず、そんなものかと
落ち込んだ。
          ……

しばらくして忘れてた頃に買ってくださった方がいた。
メルカリでは購入者さんとやり取りをする事が
あり、そこで購入者さんから「素敵ですね」と
お誉めの言葉をいただいた。
それ以外にもたくさんの優しいお声に私は
すごく感激し、幸せな気持ちで満たされた

これに味をしめてしまった私は
またこの感動を味わいたくなり、別の作品を
出品してみた。

やはりこれもなかなか「売れる」には至らず…
○| ̄|_ ガックリ…
でもでも何ヵ月後、なんと買ってくださる方がみえて、また嬉しい言葉をかけていただけた。
本当に嬉しかったなぁ。

この時正直結構自信をなくしていた。
同じ教室の他の生徒さんの作品は凄くて
呆気にとられてしまう程だったし
テレビやSNSでは神業かっ❗という程
繊細で巧妙な技でつくられた素晴らしい作品を
たくさん目にしていたからだ。

でも上を見てもキリがなく
私の作ったものを「いいね❗」と
言ってくれる方がみえれば
その方がちょっとでも作品を見て
ほんの少しでも笑顔になってくれたら
私は幸せかなと思えるようになった。

まだまだ初心者みたいな自分には
ちょっとおこがましい望みかもしれないが
それでも、私は
誰かの心をホッコリさせる事が出来る作品を
作れたらいいなと思うのである。

#もしも叶うなら

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