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86. Android Studio を Windows for Linux で使ってみる

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はじめに

今回は、前回まで書いてきた Matter の開発環境のセットアップの過程で、試してみた、Windows for Linux に Android Studio をインストールする方法を紹介します。ちなみに、Android Studio は Windows でも動くのですが、Matter 側の CHIP-TOOL というツールのビルドが Windows 上ではできないようなので、仕方なく、やってみた次第です。CSA さんには Windows 対応、是非やってほしいところですが。まぁ、参考までにということでご一読ください。
参考にした Matter のドキュメントは、
Building Android — Matter documentation (project-chip.github.io)
です。


インストール先の Windows for Linux

WSL のインストール | Microsoft Learn に従って Ubuntu をインストールします。Ubuntu は 2024/4月現在、22.04 LTS です。

Android Studio のインストールと実行

以下の順番でインストールを行いました。

OpenJDK のインストール

まず、Java SDK をインストールします。インストール方法は、Ubuntu のコマンドラインで以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install openjdk-11-jdk

Android Studio 一式のダウンロード

Windows 側の Web ブラウザで、
Android Studio とアプリツールをダウンロードする - Android デベロッパー | Android Developers
を開き、AMD64 Ubuntu 用のファイルをダウンロードします。

https://developer.android.com/studio?hl=ja

赤の丸四角で囲んだリンクをクリックするとダウンロードできます。

Android Studio の tar.gz ファイルを解凍する

次は、Ubuntu 側のコマンドラインで、Windows 側でダウンロードした tar.gz ファイルを解凍し、/opt に書き込みます。

$ cp /mnt/c/Users/<< username >>/Downloads/android-studio-2023.2.1.24-linux.tar.gz .
$ tar -zxvf android-studio-2023.2.1.24-linux.tar.gz
$ sudo mv android-studio /opt/

Android Studio のインストール

Ubuntu 側のコマンドラインで、以下を実行します。

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