7. Stream Analytics 参照入力を試す
はじめに
前回の記事では、Stream Analytics の基本機能を解説しました。今回は、Stream Analytics へのデータ入力のもう一つの種類の参照データ入力を試してみます。
参照入力は、Azure Stream Analytics での参照に参照データを使用する | Microsoft Learn で説明されているので、こちらをまずはよく読んでみましょう。
前回解説した、ストリーミングデータ入力は、IoT ソリューションでは、組込み機器からの D2C メッセージの入力として利用していました。Stream Analytics はこの入力からセンシングデータや状態変化を受け取るわけですが、参照入力データは、組込み機器から送られてくるデータに対して足りないデータを補足するために利用します。
組込み機器のデータ vs. 業務のデータ
IoT ソリューションでは、サービス側にインターネットを介して接続された組込み機器から送られてきたデータを、何らかの業務システムと連携して処理していきます。
建物の空調管理を目的とした IoT ソリューションを考えてみます。建物内の部屋に、温度・湿度・気圧・明るさ・二酸化炭素濃度を計測する機器が設置されていて、適度な間隔でサービス側にデータを送ってくるとします。この様なケースでは、組込み機器が送ってくるのは、例えば、
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