27. HW TPM で接続した IoT Edge の接続障害トラブルシューティング
はじめに
今回は、前回の記事で解決できなかった、netenvutil の Reported Properties 更新できない問題、Simulated Temperature Sensor のテレメトリデータ送信できない問題の解決を試みます。
障害調査
前回の記事は、以下の文面で寸止めしています。
先ず、ここから調べていきます。
Docker Container からの HW TPM へのアクセス
ネット上でこのトピックを検索してみましたが、ほとんど有用な情報は得られませんでした。唯一見つけられたのは、
という記述のみ。う~ん…
TPMに関わるデバイスは、Ubuntu 上で
$ sudo ls -la /dev/tpm*
crw-rw---- 1 aziottpm root 10, 224 1月 11 09:09 /dev/tpm0
crw-rw---- 1 aziottpm tss 253, 65536 1月 11 09:09 /dev/tpmrm0
この二つです。
edgeHub の生成オプションに TPM アクセスに必要と思われる設定を追加してみる
前の方の記事で、I2C のセンサーにアクセスした時の設定の類推から、この二つのデバイスのバインド指定と、上のdbus のマウント指定をすれば良いのでは?という事で、edgeHub の Docker Container 生成オプションにその設定を加えてみます。この設定は、Azure Portal で以下の手順で行います。
ここから先は
10,698字
/
2画像
Azure の最新機能で IoT を改めてやってみる
¥200 / 月
初月無料
2022年3月にマイクロソフトの中の人から外の人になった Embedded D. George が、現時点で持っている知識に加えて、頻繁に…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?