16. Twin Graph 更新の履歴蓄積
はじめに
Azure Digital Twins が保持する Twin Graph が保持する情報は、”今”の状態に関するものです。例えば、IoT 機器でどこかの部屋の温度を測っていて、その温度を Twin Graph 上の対応する Twin の 温度 Property に反映しているとすると、その温度 Property は IoT 機器が送ってきた最新の温度だという事です。温度は当然、刻一刻と変化していきます。IoT ソリューションの基本的なアーキテクチャパターンであるラムダアーキテクチャの”リアルタイムデータストリーム”のパスによる、今どうなっているかを表示するダッシュボードや、Stream Analytics 等を活用した部屋の快適な状態からの逸脱や機器の異常状態の検出をトリガーにしたワークロードの開始等のシナリオは、Twin Graph の今のデータの保持と、更新の通知の機能だけで十分構成可能ですが、任意の時点での、状態更新履歴の参照や、IoT 機器の最適な制御を編み出すための、過去のデータを使った機械学習等、ラムダアーキテクチャの”コールドパス”の実現は、Azure Digital Twins の機能だけでは実現できません。
Twin Graph の更新履歴の保持は、Azure Data Explorer との連携で行うようになっています。
今回の記事では、Azure Data Explorer を使って、Azure Digital Twins の Twin Graph の更新履歴を保持する事を試みます。
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Azure の最新機能で IoT を改めてやってみる
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