
2024/1 ~ 2024/6 までの Azure IoT 系アップデート
はじめに
そういえばそろそろ書くか…前回は半年前だしね… Build もとっくの昔に終わってるし…
はい、ということで、今回はここ半年の Azure サービスのアップデートで、私が IoT に絡むと感じるサービスについて概要を紹介していく事にします。
あと、めんどくさいので、何回かアップデートされた項目については、最新のアップデートのみを紹介することにします。
2024/5
We’re retiring Azure Time Series Insights on 7 July 2024 – transition to Azure Data Explorer
この記事が公開される頃には、Time Series Insights はサービス終了ということですね。Time Series Insights は、温度とか大気圧とか加速度とかのテレメトリーデータ、つまり、同じ意味、同じ対象に関する、一定間隔、あるいは、不定間隔で計測された時系列データを扱う専用のサービス。この手のデータを一般的なRDB や NoSQL DB で扱おうとすると案外大変なんだよね。マイクロソフト時代、このサービスに関する普及啓発もやっていたので、無くなるのはちょいセンチメンタル。まぁね…このサービス、まず、理解するのが難しかったのと、私からすると、概念的にちょっと微妙だったので、ターミネートも止む無し。
Time Series Insights の後継は、
Azure IoT Hub → Azure Digital Twins → Azure Data Explorer
による構成。この定期購読マガジンでも試してみたけど、時系列データの管理は、こちらの方が、より洗練されているので、お試しあれ。
時系列データは、機器データを貯めて状況確認するぐらいは簡単に実装できるけど、それが、2年、3年と続けた後に、はて?トレンドは?とか、AIで分析、とか言いだした時に、しょぼい実装は、泣きを見るので、ご注意。
2024/3
Long Audio API will be retired on 31 March 2027 – Migrate to the new batch synthesis API
Speech Service の Long Audio API はターミネートなので、Batch Synthesis API を使ってねということらしい。このネタ面白そうなので、後日やってみることにする
Custom .Net deserializer for Azure Stream Analytics will be retired on 30 September 2024.
Azure Stream Analytics の .NET で実装した Deserializer 対応が終了とのこと。
例えば、IoT 機器からバイナリ形式で計測データを送った場合、Deserializer でバイナリ形式をJSON形式に変換する、というような使い方をする機能。
私はこのマニアックな機能、結構好きだったのだけど、Azure Function 等で代替しろ、という事ですかね。
確か、Node.js 版の Deserializer もあった気がしますが、そちらはどうなんでしょう?
そもそも、IoT 機器からのデータ送信フォーマットを何にするかは、案外、深遠な問題を含んでいるので、機会を設けて詳しく論じてみようと思う。
Azure Maps Web SDK Map Control version 2.0.x and Azure Maps Service Module will be retired on 30 September 2026
Azure Maps は、日本向けのサービスは提供していないので、日本向けのシステムでは、影響なしですかね。このサービス、対応地域では結構色々と面白いサービスを提供しているので、興味のある人は是非、調べてみてほしい。
2024/2
Public preview: Azure Functions Support for HTTP Streams in Node.js
HTTP Streams ってやつ。かなり気になるんだよね。Azure Functions でこれまでサポートしていないかったこと、これでできるようになること。
どこかの時点で試してみる予定
Update records in a Kusto Database (public preview)
Azure Data Explorer を使いこなすには、Kusto が使いこなせないとね。
後日、やってみる
2024/1
Public Preview: Azure API Center – January Updates
IoT にしろ、Digital Twins にしろ、これらのソリューションではユーザー向けの UI は絶対に必要。ユーザーの認証や権限管理によるサービスへの API を通じたアクセスは必ず発生するので、Azure API Center も知っておくといいよ。
…う~む…
…とても少ない…
IoT 系は既に成熟したサービス群だから仕方ないか…
とはいえ、IoT Operations はいつプレビューでなくなるんだろう?
そんな感じで、Update だけでなく、アナウンスメントでめぼしいものも紹介しておくことにします。
Announcement
フーン…
へ~…
ほぅ…日本もサポートしてほしいものだ…
そろそろ、追加された New LLM を試してみるかね…
毎年の恒例ね。マイクロソフト在職中、一度は行ってみたかった…
最後に
今回はこれでおしまいです。
次回は、ASP.NET の認証実装を深堀する予定です。
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Azure の最新機能で IoT を改めてやってみる
2022年3月にマイクロソフトの中の人から外の人になった Embedded D. George が、現時点で持っている知識に加えて、頻繁に…
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