110. 足りない事柄を追加する
はじめに
前回は、モデル化対象の意味の場を通じた現実世界のそもそもの特徴である、非同期性を概念クラスに紐づけた状態モデルで表現しました。
現実世界は、複数の事柄が同時並行的に存在して、それぞれの概念に基づいたライフサイクルに従ってふるまっていて、状態モデルはそのライフサイクルを規定するモデルになっています。
で、モデルを描いていて、そういえば、健診とかって普通、予約していくよね…ということに思い至ったわけです。
まぁ、どこぞの欠陥システムのように、設計時に思いつかなかったことをすべて想定外で片づけるのもどうかと思うので、今回は予約を概念モデルに組み込んでいこうと思います。
予約とは?
で、適当に四角を描いて、”予約”と入れるわけにはいかないので、そもそも予約とは何ぞやって処から始めます。
う~む、う~むとうなりながら(ふつうはチームの他のメンバーとディスカッションしながら、こんな感じだよね…的に話は進むことと思うのですが、なにぶん、このコラムは一人で孤独に書いているむんで)、頭の中であれこれ考えつつ、要するに、
会場ごとに、健診計測器を使った健診計測が、ある日時で予定され実施される。
健診計測は、30分とか60分とかある程度の時間がかかる
計測器の数は無限にはないので、計測器の数の制限や立ち合いの人の人数などを加味して、ある決まった時間内で計測可能な人数が制限される。
ということで、
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