新年の抱負【出版社を作ろう】
そういえば抱負を語っていなかった。僕はどちらかと言えば抱負を語らないタイプの人間ではあるものの、こうやって世間さまに活動をおおっぴろげにしている以上、なにかしらの所信表明みたいなものはあった方がいいと思う。てなわけで、今年、どんな活動をしていきたいかを語っていきたい。
■本を出したい
当たり前なんだが、出版社をやっているので本を出して売りたい。1~2冊くらいつくれたらいいかなぁと思っている。正直、その気になれば月1冊くらいはつくれると思うのだけれど、売り込む方がおぼついていないので、そんなにペースを上あげても仕方ない。とはいえ、コンスタントに出し続けたいところではあるので、1~2冊。コンセプトはいろいろとある。
骨太のアンチワーク哲学の理論書
『14歳からのアンチワーク哲学』は入門書としてはいいものの、確たる基盤となる理論をどこかに用意しておきたい気持ちがある。なので、そこはやってもいいかなと思っている。
ニート活動のノウハウをまとめた雑誌っぽいモノ。
ニートwikiの冊子版みたいなものである。生活保護の取り方から、「こんな活動してるニートがいるよー」みたいな紹介など、ニート活動をするにあたっての手引き兼読み物みたいなものはつくりたい。
ブルシット・ジョブ図鑑
これはずっと構想だけはあるのだけれど、なかなか時間がかかりそうである。ブルシット・ジョブの体験談の取材をして、「キャリア・コンサルティング・クリエイター」みたいなカッコいい名前を付けて、図鑑形式にするようなものをつくりたい。
まともマガジン
WEB版のまともマガジンをまとめたものなのか、書き下ろしたものなのかは置いておいて、なにか形にしたい。「まともマガジン」だけだとざっくりしすぎているので、号ごとにテーマを決めて、ある程度そのテーマに沿った原稿を集めてくる・・・みたいなやり方がいいかなぁと思っているが、どうしようかなぁ。
■ZINEつくりたい
商業出版するほどではないものを、家でシコシコとプリントアウトしてZINEをつくりたい。いまのところ考えているのは、こういうショートショートをもっと書き溜めて、一冊の本にできたらいいなぁと思っている。
■イベントやりたい
これはガチ。ふつうに河原で飯食う系もやりたいし、書店さんや、作家さんとコラボする話もやりたい。チラホラと水面下で進んでいるが、もっといろいろとやりたい。そのために・・・・
■いろんな活動に顔を出したい
最近、自分から売り込んだり、イベントを依頼したりするよりも、誰かのホームに行って親しんでから話を持ちかける方が効率的であるということがわかった。飛び込み営業って基本的に嫌われるし、たまに説教されたりすることもあるので、あまり精神衛生上よくない。なので、いろんな現場に顔を出していこうと思う。
■即売会やりたい
文学フリマのような用意されているものだけではなく、自分たちで販売機会となるイベントをつくりたい。これもいろんな人と協力しないとできないよなぁ。
■書店を持ちたい
「場」っていいよね。僕が主体になっているわけではないんだけれども、それに近い話にいっちょ噛みできそうなので、そこでいろいろ学びつつ、自分の店も持ってみたい。
・・・とまぁこんなところである。
去年はまとも書房の活動をスタートして、いろんなことをやった。マジでいろんなことをやった。
いろんな学びがあったことは間違いないが、一番の学びになったは「人が動いてくれるのはどんなときか?」を薄っすらと知ることができたことだと思う。人になにかをお願いすることもそうだし、人に興味を持ってもらうこともそう。なにをするにしても誰かとやらなければなにもできない。自分1人でできることなど限界がある。しかし、人に動いてもらうために働きかける経験は、きっとこれまでの僕の人生には不足していた。
いまも分かったとは言わない。だが、僕がなにをやろうとしている人間で、誰に何をして欲しいのかを伝える技術は、たぶん一年前と比べたら飛躍的に向上したと思う。
まとも書房の活動はいつまで続けられるかはわからないし、僕はいつまでやりたいことができるのかもわからない。それでも、この一年間の経験は、間違いなく僕の視野を広げてくれたし、人間的な成長ももたらしてくれた。少なくとも、ふつうにサラリーマンを惰性でやっていた一年よりも、圧倒的に充実していたし、圧倒的に苦悩した。そのぶん、圧倒的な経験値を積めたんじゃないかと思う。
この経験をもとに、次の一年をやっていきたい。きっと僕はもっとやれるし、僕のやりたいことに共感してくれる人はもっといる。今年もいろんな困難や、批判、失敗が僕を待ち受けていることだろう。とはいえ、それは小さな失敗にすぎない。僕は未だに自分が根本的に間違っていることをやっているとは思わないし、正しいことをやっていると思っている。
どこまでやれるかはわからないが、どこまでもやっていきたいのである。