SukoshiFushigina『BAR0214』
【 東京行くよ!という約束から2年 】
かつて描いた戯曲を、リライトして小説にするのに、かなりの時間を要しました。
かれこれ6年がかりの長編と、最後にもう一度向き合う時、お世話になった取材先様にもう一度足を運びました。
未公開作品は、舞台のためだけに執筆した、令和編の戯曲『モカアンドハイド』。
自分で役者までしてしまい、その仕草ひとつに、情熱を費やし、結局、本番直前まで台詞がところどころ入っていなかった私に、相手役をしてくださった方は、とてもお困りのことだったでしょう。(実際、かなりご指摘を受けましたし……)
「稽古と全然違うやん!」
と、相手役の方は、実は震えていたたそうです。(そんなことを終えてからも、微塵も悟らせないのが、さすがプロですね)
令和編は、大正編と重ね合わせて、改変したもの。デモクラシーは……リアルでも起きたのでしょうか。
自身の描くSF(すこしふしぎ)な世界の中で、原作者である私は、舞台を終えて、みなさまの前で最後に宣言した、「東京行くよ」をようやく実現することになりました。
やっと、全編を入稿しました。
細微な修正はこれから。編集さんとの協議の上。『BAR 0214(仮)』がどのように生まれ変わったのか、楽しみにしていただければ幸いです。
2022.04.09 香月にいな