あなたが嫌いです

気になって気になって気になって
わかってあげられてなくてごめんねと
不甲斐なさ
途方に暮れるばかりで

なんとか取りなそうとして
長い時間

気になって気になって気になっていた理由が、あなたのその困った思考なんだと気づいて

思考はあなたそのもので
えくぼも眼差しも指先も
素敵だなと思ったときには

従順に焦がれる側に立っていた

行ったり来たり
タイムワープを繰り返すのは
想像以上に

負荷が、かかっていたようで
私が好んで心惹かれる小説たちにもよくあるみたいに

代償は大きく

現実の私は過去に遡ることが
とても苦手なのだと思う

誰かの過去を知りたいと思わない
糸口を掴んでしまうのが
とても上手なのに

気づかないふりをして
気にならないこともできる
スキップをする
スキップしたものがぼんやりと
意思とは関係なく残ってしまうけれど

私の臆病。

だから、あなたが嫌いです。

私が従順に焦がれる側から
嫌い、と言って

ただ真正面から愛する側に立っても
大丈夫でしょうか
対等に。

あなたが今を生きているから
私は
私の今を伝えても大丈夫でしょうか

信じてよ
こっちを向いて

愛してるよ

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