優しさのリレー

このお話は若い頃たくさんつまずいて悩んで相談していた頃の話です。介護士として働いていての悩みや、恋愛、人間関係多感だったがゆえに傷つけたり傷ついたりしていました。

ある時いつも真空さんの話ばかりで申し訳ないなって思ったんですよ。

「ねぇ先輩?私にも何かお返してきることはありませんか?」

感謝の気持ちを伝えてそれから、できたら先輩にも何かしたいって思ったんですよね。

そうしたら

「あはは。だいぶ元気になったんだね。私は充分してもらったから大丈夫。だからさ」

今のその気持ち、いつかあなたが困っている誰かを支えてあげてね。今じゃなくて良いよ。遠い未来でも構わない。私もそうやって先輩にしてもらってきたんだから。

優しい優しい言葉でした。結局ね。職場ではあのときの優しい先輩のような姿をみせることはありませんでした。退職して、結婚したあたりでしょうか?

私と同じように自分の体の弱さと心の弱さに悩んでいる子と仲良くなりました。彼女は私と違ってまっすぐ前をみて他人との調和をとれる優しい子です。でも、相手との関係性を、大切にするあまり自分を見失ってしまうようでした。

何度も悩みを聞いて、寄り添っているうちに彼女からこんな言葉をもらったんです。

「いつも話を聞いてくれてありがとう。私は真空ちゃんに何を返したら良いですか?」

そして私も先輩と同じようにこういったんですよ。

「いつかあなたが困っている誰かを支えてあげてね。今じゃなくて良いよ。私もそうやって先輩にしてもらってきたんだから。そしたらさ。またどこかの誰かの心が軽くなるんだよ」

強欲かな?って思いながらね。私は多感だった20代を支えてくれた先輩の願いを叶えることはできたでしょうか?

自分には自分が歩いてきた人生の蓄積があってそれは私だけのものです。どんなことだって、いつか役に立つ。そう信じて今があります。

あのとき先輩が私を支えてくれたのように。将来元気になった彼女が誰かの心を支えてくれたら幸せです。優しさのリレー、あなたも参加してみませんか?

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