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プチトラウマを飼いならす
何かのきっかけで突然 はるか昔の失敗体験が甦り、当時と同じくらいの強烈な恥ずかしさが込み上げてきて「あー!!!しにたーい!!」となるときがある。
道端で突然大きな声で「しね!!!」と叫び出す切羽詰まったおじさんの何割かはこれなんじゃないかと思っている。
私はこれをプチトラウマと呼んでいて、調子に乗りやすいくせにプライドだけ高い性格のおかげで毎年ハイペースでプチトラウマが出来上がっていく。
このままでは道端突然しねおじさんになってしまう日も遠くない。
なんとかしなきゃと考えた結果、一年前から私が試している方法がある。
それは図鑑を作ること。
襲いかかってくるプチトラウマ達にそれぞれ名前をつけてメモ帳に記していく。
つける名前はできるだけかわいい方がいい。
絵が好きな人はそれぞれにイラストを描いてみてほしい。
私の頭に頻繁に出現するプチトラウマ「小学校の時にマイリトルラバーをマイリトと略して話していたら5回目くらいでクラスの女子に半笑いで『マイラバじゃね?』と指摘された思い出」には『リトちゃん』と名付けて頭にリボンをつけた。
そうすることでプチトラウマはキャラクターとなり、脳内に出現したときには「捕獲」するという感覚になる。
新しいプチトラウマが出現すれば図鑑を埋められる嬉しさがあるし、これまでに出現したことのあるプチトラウマは「はいはい、もう知ってます。帰っていいよ」とザコ扱いできる。
トラウマでポケモンGOをするような感覚。
こうなればこっちのもんで、プチトラウマは自分の中にある記憶から、外部からたまにちょっかいを出してくる変な奴に変わる。
頭からプチトラウマを追い出すことに成功したのだ。
これにはデメリットもある。
恥体験による戒めの効果も薄れてしまうのだ。
つまりリトちゃんを愛ですぎた結果、「アーティスト名をなんとなく略してはいけない」という教訓を忘れ、King & Princeをキングプと略してしまう恐れがあるということだ。
ここまで書いて思ったのだけど、皆さんプチトラウマあるよね?私だけってことないよね?
さも皆さんのためになるライフハック術のように書いたけど、一行目でピンときてないのだったらとんでもなく的外れな文章だ。
「頭からプチトラウマを追い出すことに成功したのだ」のあたりなんか特にキツい。
何が「したのだ」だ。
もしそうなら新しいプチトラウマが生まれそうだが、皆さんにトンチンカンな数分間を過ごさせた戒めのためにキャラクター化せずに毎回しっかり赤面しようと思う。
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