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新卒の育成について考える 2

前回はこちら。

引き続き考えています。いろんなとこで読んだり見たり聞いたりしたことが随時蘇ってきては「こういうことだったか」ってなってます。指導も育成も難しいね。


「顔を立てる」ってことかもなー

6文字でいうとこれ。顔を立てる、って、上司とか取引先相手よりも、若手にむけて最優先で掲げることかもしれない。いや取引先にもそれなりに優先だけど。
なんかうまくないかんじにやらかしたら「私がちゃんと説明できてなかったね、ごめんね恥かかせちゃったかもしれないね私のせいだね」と見えるところで言っておくみたいな。

そこで「あ、自分じゃなくてこいつがちゃんと共有してくれなかったせいだな自分悪くなかったな」くらいに思ってもらっといたほうがその後の自主的な行動や成果物の作成を萎縮させなくて楽。

「年下に刺した棘は抜けない」

これ年上側だと忘れがち。親子関係兄弟関係の永続的な怨念って年上側のここの無自覚さにある。職場でまで再現することない。
なお見出しテキストはオモコロチャンネルのお悩み相談回より。


(配られたカードで勝負するしかないのさ…..それがどういう意味であれ)

もっと優秀なのがきてくれれば、とか思わない。手元にあるワンペアをどうストレートなりフラッシュなりツーペアにもってくか、と考えるしかない。
あとそう考えてると稀にやってくるSSRに大感謝しながら過ごせて都合がいい。ポーカーから突然ソシャゲの話になるな。
なお見出しは世界一有名なビーグル犬の発言。

いいところは5倍言うくらいでちょうどいいらしい

ネガティブな意見を言うのは悪いことじゃなくて、5対1の比率を守ってればいいらしい。5回お礼を言って1回「指摘」する。
積読チャンネルの「対立」回より。

これあんま意識してなかったけど感謝はすぐ言うようにしてます。なのでチャットの1画面内で「ありがとうございます」って3回言ってた時は言い過ぎかもって思ったけどまあお礼は言い過ぎくらいでちょうどいいかもってこれ思い出して思った。

あとついでに、私は説明と分析が得意なので、どう感謝してるかもできるだけ具体的に添えてます。まあやりすぎくらいでちょうどいいからたぶん。
あとあれ、アドラー心理学的には「褒める」は脅迫と同じなので、お世辞は言わない。あくまで自分の感謝という感情の背景の実況をしています。

温度を上げる、明るく言うのは無理だけど

佐伯ポインティのお悩み相談ラジオが好きでよく聞いてます。
で、「自分なりに気を遣ってるのに職場で言い方がきついと言われています」の回。これ私も昔はよくいわれてたなーと思って聞いてて、ポインティの提案としては「発言時に温度を乗せる」でした。明るく、優しく言う、みたいな。

でもこれ難しなーーって思うんですよね、あんま笑顔や明るさを持ち合わせてない人が無理にそうしても無理が出るし何よりフルリモートのチャット文化では絵文字つけまくったおじ構文以外にルートがない。

で、言動に「温度」がなくても、私は感情実況と説明でわりとなんとかなるようになってきたんじゃないかな、と感じてます。
ていうか言い方がきついって言われる理由は、言い方という語彙力や声のトーンというより、実際に「内容」、ひいては相手への敬意不足が現れてるだけでは? という気がする。ウッ過去の自分にささる。

あんま表情かわんなくて淡々としてても、なんか自分のこと好意的に感じてくれてるっぽいなっていうのは発言内容や行動でわかったりするし、ニコニコしながらも「あ、こいつ自分のこと腹の底で見下してんな」って伝わってきてしまう相手より、表情かわりにくいけどお礼いってくれるとか手伝ってくれるとかの人のほうがよくないですか? 私はそうなんですけど。

なので、笑顔を増やすとか声のトーン明るくするとかの表面のことより、相手のいいところやよかったことをいっぱい口にだす、姿勢をかえる、ってこと。じゃないかなあ。と思った。

まあこれは良い笑顔を作ったりがあんまり得意でなくて言語化ならわりと自信ある私の場合ですが。

極めれば、ことば道

島本和彦の傑作SF短編集「ワンダービット」に「ことば道」という短編があります。

アンリミに入ってるんですねー 1巻2巻どっちに入ってる話かわからんかったけど全話傑作なので全部読めばいいよ。

この「ことば道」は、なんでかありふれた会話をしてるだけのつもりなのに相手を異様に激怒させてしまうという性質に生まれついた主人公の話です。
その威力、対人だけでなく動物や物体にすら作用する。

で、どーしよっかなーって考えた主人公は「この能力、逆方向に活かせるのでは? 茶道剣道花道、どれも極めれば「道」になる…… ことば道をやろう」と思いつく。

山籠りでことば道を極めた主人公は、扱い方がわからないときは万物を激怒させていたその性質ですべてを感動させる能力に反転させる…… という話。

これかもなーーーーと。
わたしは本noteでは基本的には好きなものの好きなところをみつけてその話をしているし対人関係でもそうするように心がけてるけど、これは正直、やろうと思えば真逆の効果をもたらすことができます。というかこの反転って、実はコツもなんもいらない、右手を挙げるか左手を挙げるかくらいに、表裏ですらなく全くおんなじものだったりする。どっち方向に向けるか、という意識だけ。

わたしはいくらでも悪いところを見つけてその根拠に説得力を持たせて語り通すことができるけど、その能力(チカラ)は、やってる自分も見聞きした人もあんまりいい影響がないので、せっかくだから好きなものを見つけて話すほうがいいよなーと思ってそうしてます。
新人に対応するときはとくにつよめにこれをチューニングするようにしている。

note界隈には他者の悪口を有料記事にすることで稼いでる人がおり、確かな着眼点と分析と語彙でそれをやっており実際面白いんですが(すみません何度か買ったことがある)、その能力で好きなところ良いところだけ語ればいいのに……と思ったりしています。
まあそういう 有料記事は金にならないだろうけど。

え、私の過去の有料記事がまさにそういうふうにかかれた悪口のやつだろ…… ですか? えっと、ええ、はい…… すいません5対1の法則ってことで……ときどきはそういうことも はい……

いやほんと儲けたいとかでなくまとめずにおれなかったけどフルオープンで炎上とかしたくなかったんで課金障壁にしただけで……はい……


まとめ 俺たちの旅はこれからだ

などいろんなものやことのことを思い出しながら新卒指導をしています。教えるとは教わるということですね。
今は二人ですが来年からは新天地で5人の若者を相手にするらしいので引き続きがんばります。

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枚子
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