見出し画像

お茶割り好きの原点

わたしはよく家でひとりで飲む。
飲む、というのは、もちろん酒のことである。
特にカシスウーロンが好きで、常にキッチンのコンロ下の扉の中にカシスリキュールとウーロン茶を常備しているほどである。

他にも照葉樹林(抹茶リキュールのウーロン茶割り)や、ピーチウーロンなんかも居酒屋ではよく注文する。

そういえば、過去にキリンがコンビニ限定で出していたほうじ茶ハイがあったが、あれは本当においしかった。
350ml缶では足りない、2L入りのペットボトルで売ってほしい、と常々思っていたのだが、残念ながら現在は販売終了となっている。

飲酒が解禁された20歳の頃、杏露酒の午後ティー割りにハマり、そればかり飲んでいた。
どうやら午後ティーは酒との相性が良いようで、たびたび割り物としてネットで紹介されているのを見かける。
いくつか試してみたことがあるが、確かにどれもおいしい。
おかげでわたしにとっての午後ティーは、立派な割り物として認識されている。午後ティーは酒類のコーナーに置いてもよいのではなかろうか。

酒だけでなく、ほうじ茶ラテやウーロンラテといった飲み物も非常に好んでいるのだが、とにかくわたしはお茶と何かを掛け合わせたものがどうやら好きなようである。

そして、つい今しがた思い出した。
わたしの”お茶割り”好きの原点は、幼稚園時代にあったということを。

当時のわたしの家に常備してある飲み物は、水出しの麦茶であった。
おそらく牛乳も常備してあったのだろうと思う。
子どもというものは、好奇心が旺盛であり、突拍子もなくわけのわからないことを思いついたりもする。
そう、わたしは目の前にあった麦茶と牛乳を同じコップに注いだのである。

『これを混ぜたらどうなるのだろう』という衝動に駆られたのであろう。
そして『これはどんな味がするのだろう』と思ったのであろう。
混ぜるだけ混ぜて満足せず、味まで確かめるとは、実にエコな子どもだ。
そして好奇心の赴くまま、ナチュラルウッドのような色をした飲み物に口をつけたところ、これがまた何とも言えないおいしさだったのだ。
奇跡の発明である。

その日、その瞬間から牛乳の麦茶割りにドはまりした。
名付けて「お茶牛乳」である。
しかも、無糖。
なんて大人舌な子どもだったのだろう。
ちなみに、このお茶牛乳がいかにおいしいかを力説しても試飲させても、家族は苦笑いしかしていなかった。

思うに、この発明がきっかけでお茶割りのおいしさに目覚めたのであろう。今こうして様々なお茶割りを楽しむことができているのは、幼稚園時代のわたしのおかげである。
ありがとう、あのときのわたし。

いいなと思ったら応援しよう!