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備忘録 〜半年間のインド生活と長期インターン〜

※これは過去2020年1月に書いた記事の復活版です

 どうも、かどまいです。今日は全然HR系のネタではないですが、自分がスタートアップに飛び込む原点となったインドの話を書かせてもらおうと思います。Twitterでつぶやいたら意外と反応がよかったのでというのもあります(笑)


なぜインドに行ったのか

 大学4年次1年休学してインドのムンバイに留学しました。理由としては、ずっと海外に行きたかったからというだけなのですが、「なんでインドなの?笑」とよく聞かれます。別にインド好きだったわけでも何でもないのですが、インドを選んだ理由としては以下です。

なぜインドにしたのか?
・英語圏がよかったから
・他の人があまり選ばない選択をしたかったから
・どうせ行くならなるべく長期で行きたかったから(物価が安いところ)

 もともと向こうでインターンしようと思っていたので、勉学よりも経験重視で留学先を選択しました。フィリピンやマレーシアも候補にはあったのですが、どうせいくならパンチ効いたところがいいな〜と思いインドにしました。

 ずっと留学への想いはあったものの機会に恵まれず、大学4年まで海外にいくことができませんでした。同年代が短期の留学プログラムに行くのを見る度に、羨ましくて悔しくて辛かったのですが、その強いコンプレックスもあって、一番カオスな海外デビューをしたいと思っていました。

1枚目

初海外、初飛行機

 そのままです(笑)実は国内線も含め飛行機に乗ったことがなく、初海外で初飛行機がインドでした。

 なぜか行き道の飛行機で、隣の席に座っているイタリア人が片腕がなく、反対の腕にタトゥーが前面に入っており、到着まで必死で寝たフリをしていたのをよく覚えています。(最後の10分絡まれたのですが、めっちゃいい人でしたw)

インドで待っていた予想以上に刺激的な生活(笑)

居住区:インドの西部の町ムンバイ

2枚目

 ボリウッド映画で有名なムンバイというところに半年間いました。ムンバイの人はせっかちで商売上手。日本で言うと大阪のような商売の街ですね。

住んでた家:6人での激狭ルームシェア

3枚目

 インド人3人、スペイン人1人、私と同じ大学から留学した日本人の1人の合計6人でルームシェアをしました。部屋はパーテーションで3つに区切られており、真ん中の区切りスペースに日本人の友達と一緒に入りました。

 ベットはシングルベットサイズにも満たない横幅、風呂トイレ冷蔵庫キッチンが共同、シャワーなし、洗濯機なし、窓無し、ゴキブリめっちゃでる、というめちゃくちゃヤバイ生活をしました(笑)

4枚目

 この一見楽しそうな集団ですが、夜中に爆音で音楽流しながらダンスが始まったり、スパイス満点の料理が始まったりする生活が半年間続いたので、まじでストレスフルな環境でした(笑)

とにかく牛

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 どこを歩いていても急に牛がいます。牛はヒンドゥー教の歴史的に神のような存在らしく、敬虔なヒンドゥー教徒は牛がいると必ずタッチします。そんな背景から、牛肉を食べることが禁止されておりレストランでも食べれません。

飛び込み営業に挑戦、カオスすぎる長期インターン

 インドに到着してから、インターン先を探し始めました。大学のカリキュラムが少なすぎて週に5時間くらいしか授業がないので、なるべくフルコミできるインターンを選びました。

 運命的に見つけたのは、日本人駐在員向けフリーペーパー事業の会社で、現地のインド企業向けに広告営業をするという内容でした。結局ここでは約4ヶ月営業インターンをしました。

具体的な営業の業務
・朝8時から各拠点とオンラインMTG(Wifi弱い)
・電車にのって移動する(カオス)
・営業先を決めて良さそうなところにひたすら飛び込む(カオス)
・商談する(だいたい時間通りこない)
・契約をとる(話がころころ変わる)
・広告の打ち合わせをする(時間通りこない)
・文章と写真を回収する(だいたい用意できてない)

 カッコ書きしましたが、メイン業務以外のところで色々な障害があります(笑)日本なら普通だろうということが、全く通用しない環境でした…

 ちなみにインドの電車は勇気がないと乗れないし、降りれません。インド系Youtuber今日ヤバイ奴にあったこと坪さんの動画がリアルなのでご覧ください。


揉みに揉まれて大成長!自身の成長記録

 いくつかの成長フェーズを経て、レベルアップしていきました。

第1フェーズ
・お腹を壊さなくなる
・騙されず移動できるようになる
・英語がなんとなく話せるようになる
・インド人と日本人の違いや文化の特性がわかってくる
第2フェーズ
・英語で商談ができるようになる
・飛び込み営業の数字目標を達成できるようになる
・商材の理解が進み、価値を感じられるようになる
・チームメンバーと仲良くなる
第3フェーズ
・ユーザーに認知される、仲良くなる
・顧客に通常プラン以外の企画を提案できるようになる
・チームを改善することができるようになる

インターン

 終盤はムンバイに詳しくなりすぎて、サリーで日本人のインド案内をしたり、ユーザーさんの駐在員の方と一緒にホテルの取材をしたり、寝台列車で26時間かけて旅行したりと、かなり楽しく充実したインドライフを送りました。

インドでのインターンを経て得たもの


(1)仕事って辛くて楽しくておもしろい!という感覚
 営業成績こそ振るわなかったものの、顧客の成功をどれだけ考えることができるかといった営業の本質に気付けたし、クレドを0からを作る経験もさせて頂き組織の重要性を学ぶことができました。

 チームで1つのことに向い、実際にフリーペーパーが完成し、それを届けるときの楽しさ、感動は忘れられません。

(2)日本人としての誇り 
 半年後にはすっかりほぼインド人では?というほど馴染んでいたし、ヒンドゥーも駆使してエンジョイしきっていました。

 でもやっぱり日本のインフラがいかに素晴らしいかや、日本人の国民性がいかに几帳面なのか、日本食がいかにうまいのか(笑)を帰国後噛み締め、この国のためにもっとがんばりたいな〜と素直に思いました。

(3)カオスを共にした戦友
 忘れてはならないのが、かけがえのない戦友に出会えたこと。カオスなインドの環境で、1日100件以上飛びこんだこともありました。みんな健康面も含めてかなりギリギリの状態でしたが(笑)その時間を共にしたことによる信頼は今も変わらず続いています。

大事なのは諦めず"ポジティブ"でいること

 インターンを通して得たことは、今の価値観にも色濃く反映されていると思います。そして月日が経った今総合的に感じていることとしては、とにかく諦めずポジティブでいること

 これはたぶんインドとかの話ではなく、病気だったり、災害だったり、金銭面だったり、人間関係だったり、辛いことっていくらでもあげたらキリがないのですが、そこに囚われているのではなく、目指したい方向性に対してとにかく諦めず、ポジティブで居続けられるかどうかが勝利の鍵だよな〜と最近思っています。

 長くなってしまったのですが、自分にとって大事な人生のターニングポイントになっているので、書き残しておきました。原点振り返るnoteは今後も続けていこうと思います。


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