辛いときを乗り越える!「心を支えてくれた作品」紹介イベントを開催
こんにちは。ブックラブ事務局です。ブックラブでは読書会のほかに、本好きの会員様が参加しておススメの作品を紹介する『交流イベント』を開催しています。
2021年一発目は「辛かったときに心を支えてくれた作品」紹介イベントを開催。新しい1年を頑張るために、仕事に悩んだときや人間関係で悩んだとき、心を支え、癒してくれる作品を発表していきます。
今回のイベントにはブックラブ会員10名が参加。人数も少人数だったので、自己紹介から全員マイクをオンにして進行しました。会員限定イベントも回数を重ね、顔見知りも増えたからでしょうか。時折笑いやツッコミが入るなど、アットホームな雰囲気に包まれながらの自己紹介と新年の抱負発表となりました。
自己紹介が終わると、5人ひと組に自動で振り分けられ「心を支えてくれた作品」の詳細を発表していきます。先ほど発表した新年の抱負の五十音順というやや複雑(?)な順番指定にも、みなさん落ち着いて順番を確認。スムーズな進行を見せてくれました。多くの作品が紹介されましたので、一部引用して紹介いたします。
『夢のような幸福』著:三浦しをん/新潮社
三浦しをん氏の、愛と妄想に包まれたエッセイ。好きなことに溢れる生き方って素敵だなと気づいたきっかけの一冊だそうで、この本を読んでから人に無理に合わせることなく、自分らしく振る舞えるようになったそう。グループ内でも「三浦しをんさんいいよね!」という話で盛り上がっていました。
『Twilight(The Twilight Saga)シリーズとDVD』
人生で最も忙しかったときに心を支えてくれた作品として紹介された『Twilight(The Twilight Saga)シリーズ。人生の苦境を乗り越えるコツは「イケメンを愛でること!」。 登場人物の美少女と、イケメンヴァンパイア・エドワードの織りなすベタな恋模様を文字で読み、DVDを鑑賞して目に焼き付け、脳内をイケメンヴァンパイアでいっぱいにすることが人生一の難局を乗り切るには必要だった!という力のこもった言葉に、グループは笑いと共感の渦に包まれます。イベント後に投稿された二次会スレッドにも「イケメンは必要!」「気になる」といった声が寄せられるなど、やはりイケメンは正義なのかもしれません。日々の生活に疲れたら手にとってみてはいかがでしょうか。
『ぼくを探しに』著:シェル・シルヴァスタイン
悩める人にこそ読んで欲しい一冊として紹介された本書。そのままの自分を肯定してもいい、自分探しを続けてもいいと色んな形で共感するポイントがある本としてご紹介いただきました。 翻訳は「星の王子さま」も翻訳した作家の倉橋由美子さん。原文では「it」とされていたただの丸に人格を与え自分探しをさせるなど、作家ならでは、日本人ならではの訳も注目のポイントだそう。本好きだからこその切り口に、グループでは感嘆の声があがっていました。
『ジョジョの奇妙な冒険(第1部~6部)』著:荒木飛呂彦/集英社
内容は、主人公一族と、不死身のヴァンパイアによる何世紀にもわたる大げんか。(紹介者談)熱狂的なファンが多いことでも有名な少年漫画の傑作です。 大きな仕事のプレッシャーに押しつぶされそうだったとき、このマンガを読むと不思議と前向きになって力が沸いてくるという本書。登場人物たちの高い自己肯定感と、どんな苦境にも迷いやブレなく立ち向かう姿に勇気をもらえるそうです。 自らの哲学に基づいて行動する主人公たちの様子は、辛くなったとき、逃げ出したくなったときに自分を立て直してくれる、まさに人生のバイブル!未読の参加者も「ジョジョ立ちって聞いた事ある!内容を聞いて気になりました」とコメントするなど、それまで守備範囲外だった作品も紹介されることで手に取るきっかけに。イベントを通して様々な本を手に取っていただけたら嬉しいです。
『西の魔女が死んだ』著:梨木香歩/新潮社文庫
学校に通わなくなった女の子が、おばあちゃんの家で一ヶ月過ごすお話。おばあちゃんが言う魔女修行の心のありようが、メンタルコントロールにとても役立つ作品だそう。
おばあちゃんの優しさに溢れた作品で、何度も読み返しては涙していますという、紹介者のお人柄が表れる作品紹介に、みなさんほっこり顔。選んだ本によって、その方が大切にしているものが垣間見ることができるのは本の紹介イベントならではでないでしょうか。
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終始和やかな雰囲気で進んだイベントは、あっという間に終了。イベント後のアンケートでも「時間が短く感じた」「もっと話したかった」という声が多く寄せられました。また、前向きな言葉がたくさんでてよかったという声も。こんなときだからこそ、心を励ましてくれる前向きな言葉と触れ合いたいものです。
「ちょっぴりつらい」と思ったら、ぜひここで紹介した本を手に取ってみてくださいね。