令和6年度インターハイバスケットボール決勝戦、現地観戦してきました。

令和6年度インターハイバスケットボール男女決勝戦を現地観戦してきました。
その際見ながら考えていたことを文字にしておきます。
以下のメモは男女どちらか。とか、どちらのチームが。とか言うことではなくて、育成年代最高峰の舞台を見ながらその他の育成年代にどのように落とし込むのか、優先順位はどのように考えるのか。といった観点のメモとなります。


あんまりピックアンドロールに固執しない

 ピックアンドロールは強力なオンフェンスオプションとなりますが、何度も何度も繰り返すことが難しいオプションでもあります。一回のPnRでズレやセパレートができてリングに対して、またはアウトサイドでフリーになったスリーポイントが打てない場合、5秒から7秒程度時間のロスとなります。現代バスケットボールで初手で攻めきれない技術力の場合はその他のオプションもある程度用意しておくほうがよいです。

女子でもワンハンドシュートは必須

 ピックでボールマンディフェンスがチェイスして遅れてきた場合、プルアップのスリーポイントの選択肢があると、ディフェンスに対して非常な脅威となります。が両手で投げるシュートの場合どうしてもリングに正対する必要があり、シュートチャンスとすることがどうしても技術的に難しくなります。男子の場合は打ち切ることができるタイミングでも女子の場合は打ち切ることができないため、オフェンスの停滞につながることもしばしばあります。個人的には両手で打つシュートはワンハンドシュートの下位互換技術と考えています。また、両手で投げるシュートがワンハンドシュートに対して勝っているポイントはありません。

負けてる方は点の取り合いっ子をしてはいけない

 点数が離れてしまって負けている場合、得点の加算に目が行きがちですが、得点を取っても取られてしまっては点差を詰めることができません。点の取り合いっこをしては逆転の目がありません。点差が離された時こそ我慢してディフェンスを起点に考えないといけません。

フリースロー大事

 高校バスケ以下のカテゴリーならPPPの観点からみてもフリースローが一番得点効率が良いです。一般的な育成年代でPPPが1.0を超えるオフェンスができることは非常にまれです。フリースロー50%のほうが得点効率は高くなります。少しでもフリースローの確率を上げておくと、いざというときの得点源となります。

ペイントタッチは思っているよりも重要

 試合を見ていての肌感覚になりますが、ボールマンの両足が制限区域に入ったオフェンスの確率はかなり高いと感じます。アウトサイドだけでボールが動いてもよいシュートセレクションにはつながりにくく、ディフェンスも脅威を感じることがありません。ポストアップでもカッティングでもドライブでもどのような手法でもよいので、どうにかしてペイントタッチをしてからのシュートセレクションになるように心がけるだけでも、オフェンスリズムはよくなると思われます。

オフェンスが単調だと守りやすくなる

 チームによってはインサイドが強力なことがあります。ただ、それに頼り切ったオフェンスパターンとなった場合、アジャストされた場合にリズムをつかみにくくなります。オフェンスオプションはある程度用意しておくとよいです。

最後は気持ち、精神力

 非論理的にも見えますが、やっぱり精神力の強さは非常に重要だと感じました。ぎりぎりの接戦になった時、結局は技術力で押し切れることなどはなく、オフェンスもディフェンスも精神力や集中力で戦っている状態が一番良いプレーがでます。頭で考えてから動いているようでは間に合わず、細胞が反応するようなイメージです。日頃の練習からそのような練習、体力の極限でプレーするなど、技術力だけには頼らない練習をおこなう必要があります。

女子の試合ではコーナースリーは生まれにくいのか?

 ひと試合目は女子の試合でした。あまり戦術的にコーナースリーを打っているようなイメージがありません。期待値では高いはずなのですが、コーナースポットシュートがあまり見られないです。男子の試合はある程度意識してコーナーにボールを集めてスリーポイントを狙い、ディフェンスの目線を集めてボール展開していることも多々あります。男女の違いと一概に言えるのかどうか、検証はしてみたいです。

パススピードの重要性

 パスの速度そのものが速い。というだけで、ドライブチャンスになることも多々あります。確かに地区予選の試合ではこのパスの速さは見られないな。という程のパスの速さです。強いチームでパスの遅いチームはおそらくありません。パススピードを意識した練習をおこなうと、良い結果につながる気はします。

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