数字から見るバスケットボールの戦い方(WC23)
クリスマス前からインフルエンザでした。
やっとウインターカップ2023の数値を入力できたので年内最後の投稿をしておきます。
全体平均得点としては75点を境目に勝敗があることになります。あくまでも平均ですから、個別試合になると話は別だとしてください。ただ少なくとも40分戦って75点をそもそも取り切るオフェンス能力がなければ、勝ち負けの土俵に乗ることが難しいと考えられます。
フィールドゴール(eFG%)としては約40%が勝敗の境目の目安です。自分のチームは41%、相手チームは39%にするということが勝利につながるというイメージです。割合にするとほんの少しの差ですが、この辺りは感覚的にわかるイメージがあると思います。
近年では避けて通ることができない3Pシュートについて。入ると記憶に残りやすいですし、会場も盛り上がるのでかなりの本数が入っているイメージがあるかもしれませんが、数字上からは"多用したチームのほうが負けやすい"と表現できます。
・自分のチームシュート試投本数のうち3Pシュートの本数の割合
・総シュート成功本数のうち3Pシュート成功本数の割合
・総得点における3Pシュートでの得点の割合
このすべての割合の数値が「負けたチームのほうが上回って」います。
あくまでも118試合の勝ったチーム、負けたチームの集計ですから、個別試合になると別ということは念頭に置いて以下の数値を楽しんでもらえたら幸いです。
入力データ
23年12月23日から29日まで開催された
「SoftBank ウインターカップ2022 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」
全118試合(女子59試合、男子59試合)
公式ページのチームボックススコア
(https://wintercup2023.japanbasketball.jp/schedule/)
出力された平均値(カッコ内先数字は女子(F)、後数字は男子(M))
総得点(point)
全体平均 75.25(F73.1 M77.4)
勝ちチーム平均 84.65(F82.1 M87.2)
負けチーム平均 65.8(F64.1 M67.5)
eFG%(%)
全体平均 40.7(F40.7 M40.7)
勝ちチーム平均 43.3(F44.1 M42.5)
負けチーム平均 38.05(F37.2 M38.9)
TOV%(%)
全体平均 13.7(F14.5 M12.9)
勝ちチーム平均 12.6(F13.5 M11.7)
負けチーム平均 14.75(F15.4 M14.1)
ORB%(%)
全体平均 32.75(F35.6 M29.9)
勝ちチーム平均 36.6(F39.9 M33.3)
負けチーム平均 28.85(F21.2 M26.5)
FTr
全体平均 0.2(F0.2 M0.2)
勝ちチーム平均 0.2(F0.2 M0.2)
負けチーム平均 0.2(F0.2 M0.2)
Offensive Rating
全体平均 82(F83.6 M80.4)
勝ちチーム平均 92.2(F94.5 M89.9)
負けチーム平均 71.7(F72.6 M70.8)
Pace
全体平均 77.3(F80.9 M73.7)
総シュート試投数のうち3Pシュート試投数の割合(%)
全体平均 30.8(F32.0 M29.6)
勝ちチーム平均 28.55(F29.2 M27.9)
負けチーム平均 33.05(F34.8 M31.3)
総シュート成功数のうち3Pシュート成功数の割合(%)
全体平均 22.05(F22.3 M24.7)
勝ちチーム平均 19.85(F20.1 M19.6)
負けチーム平均 24.15(F24.4 M23.9)
総得点における3Pシュートでの得点の割合(%)
全体平均 25.05(F25.4 M24.7)
勝ちチーム平均 22.8(F23.0 M22.6)
負けチーム平均 27.3(F27.8 M26.8)