非合理性に溢れた人間が好きだという話
はじめに 非合理的な行為にこそ人間らしさがある。そう思い始めたのはいつ頃だっただろうか? 中学高校、そして大学へと上がるにつれて増大していく自意識と共に、人文学領域に足を突っ込み始めた私だが、この一種の本質じみたものは今もなお私の中で揺らぐことなく明確な答えとして自身の心に息づいたままだ。
人間の本質という、数多の答えがあり得る命題に何かしらの答えを断定してしまうことはひどく無作法なのはわかっているつもりだが、せっかくの機会なのだ。私の根幹に関わるような考え方を文章にして