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Kacotam 寄付月間に寄せて〜メンバーの声編(4)

この記事は、Kacotam × 寄付月間2024の記事です。

渋谷さくら拠点のメンバーの「ひとみ」が、ボランティア参加の想いについてを語ってくれました。

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私は、昨年4月から東京支部「渋谷さくら」拠点で活動している大学生です。

渋谷さくら拠点は月に2回学習支援を行なっています。利用対象となるのは、ひとり親世帯で暮らす高校三年生以下の子どもで、現在は小学生から高校生まで、幅広い年代の子どもが利用しています。

各回の活動では、利用者1名に対してボランティア1名が個別に支援するという形をとっていますが、利用者とボランティアは活動ごとにローテーションします。

今回は、担当を持たずに拠点として利用者と関わり続けることについて、ボランティア目線でお話ししたいと思います。

担当を持たないということ

担当制ではないため、担当者の不在や個人的な相性の問題といった、利用者に参加を躊躇させるような事態は発生しづらいです。その一方で、ボランティア側は、各利用者との関係構築に一定の期間、継続的な参加を要するという難しさもあります。

私は約1年半の活動を通して、担当に縛られずに利用者を広く見るという現行制度は、ボランティアに対する「渋谷さくらの人」という認識を利用者にもたらしてくれるのではないかと思うに至りました。
活動を続ける中で、ボランティアとしての貢献性や存在意義を自らに問うことがしばしばありましたが、それはそうした部分にあるのではないかと思います。つまり、渋谷さくらという「場」に参加して利用者と関わり、彼らを知っていく、すなわち渋谷さくらの「構成員」となっていくことそのものに意義があるということです。

渋谷さくらという拠点型の学習支援においては、大きな貢献や成果を実感することは、正直なかなかありません。もちろん試験などに向けて学習支援をするわけですから、良い結果を見聞きすることもあり、それは嬉しいです。しかし担当制ではない上に、やむを得ない事情で支援が途中で終了してしまったり、ボランティアとして関わっているがゆえの制限があったりと、どうにもならなさを感じることも多々あります。
そうした中でも私が活動を続けられているのは、時間をかけて利用者と関わり続けることで、「渋谷さくら」という場所に「勉強を教えてくれて、自分のことを知ろうとしてくれる大人」がいる、ということを利用者が実感してくれると思っているからです。おこがましいかもしれませんが、その実感が、利用者にとっての日々を楽しく過ごすための安心材料になればいいなと思います。

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