新しい勉強方法
拠点型学習支援（スタサポ）からの活動エピソード報告です。
◆◇◆
先日私が小学生の男の子の担当になったときの話です。
その子は好奇心旺盛で、いろいろなものに興味が移ってしまいます。この事実は本人も認めつつも、なかなか鉛筆を持てません。
その日は、彼が手裏剣を見せてくれました。児童館で作った物だと教えてくれて、とても気に入っているようで終始投げて遊んでいました。
途中で拠点にあるミニーちゃんの飾り物に手裏剣を投げて当てるゲームをし始めました。
そこで私は少し勉強に向かわせる方法をひらめき、本人にこう言いました。
「1問解いたら手裏剣を投げるゲームにしようよ」と。
「そしたらミニーちゃんの的に当たったら勉強はおしまいね！」と彼は言って、少し意識を勉強の方向へ変えることに成功しました。
結果、的には当たらず、そのまま休憩時間に入りました。
休憩時間中、彼は最強のアイテムを発見しました。
これが後半の学習タイムに多大な影響を与えるとは誰も思いもしませんでした。
後半の学習タイムになり、私が机の上を見ると、そこには彼が手に入れたいくつかの煎餅が……。
その子は私に向けて「煎餅を食べると集中できるんだ！！」と言い、前半とは見違える程問題集に前のめりになって取り組み始めました。
1問解いては煎餅を食べ1問解いては煎餅を食べ、このサイクルで普段では終わらない量の問題を解くことができました。
私はこの日、煎餅の力はここまで偉大なのだと学びました。
以上、小学生の新しい勉強方法でした。
ゆるきち拠点・ゆいと
◆◇◆
子どもの学びの場をつくっていくために、あなたの力をぜひ貸してください！
★Kacotamをお金で応援する★
★Kacotamで一緒に活動する★