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【ロンドン旅行記♯02】ハイドパークとビッグベン、スコーンなど、ロンドン初日の午前のこと

ロンドンに到着して早々に起きた、「ホテルだと思っていたら、人の家だった」という事件も寝て起きればなんのその。
夫婦二人のロンドンを楽しむ3日間がスタートした。
前回の記事はこちら↓

イギリスの夏は、本当に過ごしやすい!
一年通してどんより天気が多くて、気候の良い夏は2ヶ月もない(8月中旬を過ぎると少し肌寒くなってくる)ので、イギリス人は夏が特別なものだそうで、屋外イベントやレストラン、パブのテラス席は賑わっている。
僕たちが過ごした8月初旬は、まだギリギリ夏の気候で、Tシャツ一枚だと朝晩は少し肌寒く感じるけど、日中はカラッとしてて心地よい。

移動日の翌日なので、今日から朝からロンドン旅行を始められる!と意気揚々の二人。
街に繰り出す前に、サンドイッチを作る。
朝食として作ったサンドイッチをハイドパークで食べるという魂胆だ。

予算を考えると毎食外食はできない。
特にロンドンは、物価が高過ぎる!サンドイッチをコンビニで買おうものならば、800円くらいを差し出さなければならない。庶民的なレストランでランチしたとしても、一人で4,000円くらいはしたりする。
ロンドンでは庶民にもなれないぜ。
でもロンドンには美味しいものがいっぱいあるので、行きたいお店の目星はいくつか付けていた。そういう時は、気にせず楽しもう。でもそれ以外は、できる限り自炊しようと二人で決めていた。

イギリス版イオン「sainsbury's」はロンドン旅行の生命線であった

宿泊先から近くのコンビニ/スーパー「sainsbury's」にて、サンドイッチとそれ以外の自炊用の食料品を前日に手に入れていた。
時間帯によって、あり得ない値引きがあって、スライスチーズ1パック(10枚入)が3£(ポンド)=600円から、50p(ペンス)=100円の特売品に遭遇した。サンドイッチ用にと手に取った。どうってことないだろうけど、乳製品のこのレベルの値引きは、なかなかスリリングだ。

ジェニー家のキッチン

宿泊しているジェニー家のキッチンを使わせてもらう。
トーストにマスタードとマヨネーズをぬって、ハム、レタス、特売のチーズをはさみ、出来上がり。

「サンドウィッチ伯爵が片手で手軽に…なんたら」っていうサンドイッチ発祥の有名な逸話があるけど、誰かがいつか思いつくくらいのものを「発明」のようにされているのは、イギリスの食文化を疑ってしまうなぁ。と思うことがある。

よし、できた!立派なブレックファーストだ!
さあ、いざハイドパークへ!

コーヒーチェーンの「Pret A Manger」

コーヒー飲みたいよねということで、ハイドパーク近くの「Pret A Manger」というお店へ。「Pret A Manger」はイギリス全土にあるコーヒーチェーン。
街の至る所に目にした。

コーヒーをゲットしてご機嫌な妻
歩行者信号青のときは鼓膜を突き刺すような警告音が響き渡る
ハイドパーク(am6:30)

朝早いので、ほとんど人はいない。犬と一緒に散歩する人がちらほらいる。
「平和すぎる…」

基本的に犬は放たれている

犬と人の距離感が近くて、対等なように思える。
レストラン、公共交通などいたるところで犬を連れた人がいたし、お店の前に犬の水飲み場みたいのをこしらえているのを何度か見た。
こういう広場では、リールを外して縦横無尽に走り回る。だけども気が済んだら飼い主の元へ戻って来て一緒のペースで歩き始める。
「賢いな〜」と感心する。
犬を見るたび、昔実家の外で飼っていた『トム』と比較してしまう。
『トム』は飼い主だからとか関係なくよく吠えるし、噛まれることもあった。「飼い犬に手を噛まれる」なんてのは僕にとってはことわざでもなんでもない。
リールを外しているところを見ると、『トム』だったら…と、何度も首輪が外れて脱走したことを思い出す。近所の人にはたくさん迷惑をかけていたなぁ。
ただ、番犬としてはとても優秀だった。『トム』の名誉のために言っておきたい。

そんなことを頭に巡らせて、ロンドンに来ても考えることのスケールは変わらない自分に少し安心する。

「どの順番でどこに行こうね」などと今日の予定を話し合いながら、一時間ほど過ごした。
・ビッグベンのあるテムズ川周辺散策
・スコーンと紅茶のお店
・大英博物館
・書店巡り
という大きな流れで一日過ごすことが決まった。地下鉄の始発時間がもうすぐだということで、早速『ビッグベン』に向かうことにした。

地下鉄駅内の長いエスカレーター
宇宙っぽさがある

ロンドンの地下鉄、『London Underground』は通称『Tube』とも呼ばれている。トンネルが丸いことからきているらしい。
ロゴマークも印象的で、ロゴがプリントされたパーカーやロゴをモチーフにしたキーホルダーなどは、お土産の定番のようだ。
公共交通が街のアイコンになっているってすごい。

"Tube"のプラットホーム
少し薄暗いのが雰囲気ある
貸切状態の車内

土曜日だけど始発だからか人は少ない。
車内の照明はやんわりとした照度だからか、少し殺伐とした雰囲気がある。ドアが閉まる速度と閉まってから発進するまでの早さに驚かされたり、自分の家くらいの感じでそれぞれが話していること、などの細かいことに反応してしまうところに、「自分は全くの日本人である」といちいち気づく。

そうこうしているとウェストミンスター駅に到着した。
近未来な内装と地上までのエスカレーターの乗り継ぎの多さから、地下都市のようなSF感がある。

ウェストミンスター駅

地上に近づくにつれて、ワクワクする。
なぜなら、妻に驚かせたいことがあるから。
「この駅の出るべき出口を僕は知っている」といった感じで、妻を出口へいざなう。
10年前にイギリスに留学していたとき、日本からの知り合いがロンドン観光に来るたびに、このウェストミンスター駅到着後にその出口を案内して、同じようにサプライズをしていた。
出口を抜けた瞬間に見える"出会い頭の『ビッグベン』"

『ビッグベン』を見上げる妻
成功なのか?と心配になる顔の妻

100年以上前から堂々とそびえ立ち、大英帝国を象徴し、年間何百万人も訪れるロンドン観光の本丸を「自分が建てました」と言うように披露していると考えると急に恥ずかしくなる。


『ビッグベン』とイギリス国会議事堂

『ビッグベン』の沿道をテムズ川を渡り対岸へ進んでいく。
テムズ川沿いを歩いたり、ランニングしたり、観光客が写真を撮ったりと、ロンドンを日常と非日常として楽しむ両方が混ざり合っていた。
渡った対岸には『St Thomas' Hospital』という大きな病院があり、その壁面には、「イギリス国内でコロナウィルスにより亡くなった人たちの数が掲示され、追悼のメッセージが貼られていた。
鮮やかなショッキングピンクのハートが壁面にぎっしりと。

コロナウィルスで亡くなった人のカウント
追悼のメッセージ on ❤️

イギリスでは、毎年11月11日が戦没者追悼記念日で、その日に向けて赤いポピーの花のバッジを身につけたり、サッカーチームのロゴもポピーのモチーフがついたバージョンになったりする。
死生観、愛情、感情の表現のしかたやその連帯意識みたいなものは、日本とはまた違うのだなと感じた。そんなことを思い、ビッグベン周辺の散策を終える。

さぁ、次の目的地、紅茶とスコーンのお店へ行く!
紅茶とスコーンはアフタヌーンティーで、と思っていたのだけど、
かしこまった感じのところは少し苦手で、カジュアルな感じがいいな〜と思っていたら、妻が見つけてくれた『The V & A cafe』というお店。
内装がとても素敵だということらしい。
午前10時からオープンするみたいで、ちょうど良い!
早朝から動き出して少し疲れていたから、休憩もできる。
ありがたいセレクトだ、妻に感謝だ。

お店までの道中もいろいろ見ていて楽しい。
いたるところでマーケットがやってて賑わっていた。

カラフルな野菜たち
日常の買い物としてくるおっちゃん
パンが並ぶお店も
道中、電話ボックスが魔改造されてロンドンっぽい屋台に遭遇

目当てのカフェ、『The V & A cafe』に到着。
ヴィクトリア&アルバート博物館の中にあるようで、博物館の開館を待つ。
オープンと同時に、カフェへ一直線!

ヴィクトリア&アルバート博物館エントランス

人気そうなカフェなので席がなくなるのではと思い、早歩きで行く。
あとで気づいたが、周りの人たちは皆博物館目当てで、カフェにはまだ客はいなかった。なんてはしたないんだ僕たちは。

床とマッチしたリズム感ある照明
カフェにも少しずつ人が入ってきた
スコーンとハーブティーとカフェラテ

ヴィクトリア朝の内装にモダンな家具たちがいい感じ。
スコーンにはクロテッドクリームとジャムがついてきた。素朴なスコーンでそのままでも美味しいけど、クリームとジャムをつけてリッチ感高くして食べるのもまた良い。大満足。

スコーンにクロテッドクリームをつける妻

もうすでに1日分くらいの充実感だけど、まだ午前11時前。
朝6:00くらいから動き始めたので、実際に長い時間活動してはいるんだよな。日没が夜10時くらいを考えると、まだまだ1日は長い。
午後からの予定も立てながら、体も休める良い休憩になった。
この後に予定している、「大英博物館」「書店巡り」などはまた次回に。
続く。

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