課長の本当は教えたくない音楽#5「Momのビート」
課長です。みなさんお元気でしょうか。
前回 #4 の更新が3か月ぶりになってしまいましたが、今回はなんとか1か月ペースの更新ということでやっていきたいと思います。
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うつ病でしばらく休職してましたが、おかげさまで社会復帰を果たしまして、約3か月ぶりの出社をキめてまいりました。
労働環境も改善されまして、休職前は隣の席が件のパワハラ上司だったのに、今ではスマホの待ち受けがアレン様というファンキーなおばさまになりました。
久々に社会復帰した人間にこの画像を嬉々として見せる奴が隣にいて大丈夫なのか??という疑問は残るものの、何とか、細々と生きていこうと思います。
Mom "あかるいみらい"
ということで今回は「Mom」です。まずは"あかるいみらい"から。
過去4回、バンドを紹介してきて急に”ひっぷほっぷ”?”らっぷ”?なんて疑問符を浮かべている読者諸君にこの言葉を。
ジャンル分けなんてどうでもいいっす。良いものは良い。それでいい。
そしてMomを代表する1曲といえば、まずはこれになるかと思います。
2021年ごろAppleのCMにも起用されてたし、聞いたことある人も多いでしょ。つか聞いててくれ。人生のどこかで出会っててくれ。良すぎるから。
まず、これはMom全体を通して言える魅力なんですけど、歌詞の独自性が凄いです。
ある時は世界の行く先を案ずる俯瞰者として、ある時は一人の主人公視点の歌詞になる、そんな距離感を行ったり来たりする。かつ、一見文脈から外れたワードですらも、世界観の輪郭を形作るような、そんな言葉選びを感じます。
サビ。正直ここだけ見てもこの曲の主張は追えないっす。
この二つが同じBメロの終わりで対比になる点から、おそらく「あかるいみらい」は人類のものではないのではないか?って気がします。
あいまいな返しや無駄がある、常に洗練を目指せないようじゃ、人類は堕落していくと言いたいような。タイトルに反して、人類に対してかなり冷笑的。ペシミスト的な視点。
(もしくは、人類=強者・動物=弱者と捉えて、弱者のレジストとも読めるかもしれないけど、個人的にはきっと人類規模を歌ってる気がする。というか正直、”あかるいみらい”がひらがななのって「言葉を覚えた動物」視点だからだと思うんですよね)
この大口の叩きっぷりの痛快さ、これは一つMomの魅力だと思うのです。
Mom "食卓"
”あかるいみらい”収録アルバム、「21st Century Cultboi Ride a Sk8board」より、”食卓”。
一言目からえぐくないですか。
自分が曲書くかぁ~ってなった時に、初手「まず食べることが基本」って言えます?恐ろしいほど素直でプリミティブ。視点が子どものように純粋で、でも仏のように悟ってる。
そりゃそうなんですよ、飯食わずに生きていける人間なんていないわけで。
偉い発明家も、凶悪な犯罪者もみんな等しく飯食って生きてるんですよ。
”あかるいみらい”で人類の進退を歌っておいて、”食卓”では個人の善し悪しにフォーカス。しかも「食べること」という最も基本的な生体活動をベーステーマにする。
この被写界深度の幅に痺れませんか。痺れてください。俺からのお願いです。
こんな繊細な「センス」の部分まで絞っていっても、それを形作っているのは「食」だと改めて気づかされる名曲だと思いました。
Mom "GABAN"
あと、最新のアルバム「産業」収録の”GABAN”にも。
全部嫌で何にも考えたくないとき、腹は減ってるのに食欲はなくて、
とりあえず現実逃避で飲んだウイスキーが、
食道から胃へ流れていくときのあの熱さが、
じわりと指先まで巡っていく。
もはや気持ちよくなってくるほどの虚無感・脱力感。
あまりにも文学すぎる。
Mom "バッドデイズ・オンファイヤー"
歌詞の解説なんて野暮なことばっかりすみません。
もう俺の話は別に聞かなくていいんで、最後にMomのMVの中でも最高にカッコいい映像だけ見てください。もちろん曲も無限にいいです。
Oh, Bad days, Bad days on fire.
ということで「Mom」の紹介でした。
普段バンドサウンドしか聞かない人間でも、カッコいいと思える要素が詰まりまくってる楽曲が沢山なので、ぜひ聞いてみてほしいです。
つか聞いてください。聞かない人間は夢の中にアレン様が出てくる呪いをかけます。
課長の本当は教えたくない音楽#1~4 もよろしくお願いします。
いいねだけでもしてください。アレン様けしかけます。
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