パズルの凹と凹って、どう組み合わせるの?
パズルの凸と凹のように
「夫婦どちらかがニガテなことは、お互いに補完し合えばいいんだよ」って、よく言われる。
パズルの凸と凹のように。
夫と付き合い始めて間もないころ、わたしはふと気になってこんなことを聞いてみた。
「ねえ、二人の苦手なところがかぶってるときは、どうしようね?凹と凹って、噛み合わないよね」
すると彼は、すぐにこう答えた。
「凹と凹は、向かい合わせてお互いに守るんだよ」
言葉遊びといえばそれまでなんだけど、なんだか素敵な宝物をもらったような気分になった。
じぶんが思っている「苦手」は、人から見たら魅力的に映っているかもしれない
先ほどのエピソードから数年たった今では、こうも思うようになった。
凹は凹のまま、外に向けて堂々としててもいいんじゃない?
もちろんその時々の環境によって、凹が弱みになることも多々ある。
でも同じくらいに、実はそれが強みになる場面だってあるんじゃないか。
以前勤めていた会社の上司に、こんなことを言われたことがある。
「かちかちさんは、たしかに周りと違った部分がある。でも、そのことともっと向き合って、突き抜けさせればいいんだよ。少しだけ飛び出ているネジは叩かれるけど、めちゃくちゃに飛び出てるネジは叩かれないんだよ」と。
これが何を相談したときの会話だったのかは、忘れてしまった。
けれど、思えばこの頃からだった、ナルコレプシー(過眠症)が落ち着いてきたのは。
世の中には、いろんな生きづらさを抱えた人たちがいる。そのすべての人に「ありのままでいいんだよ」などと無責任なことは言えないけれど、
たったひとつでも、ホッとできる居場所がみんなみんなにあればいいなと思う。
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