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サッカー観て 神社に行きたい。ーセレッソ大阪編

ヒョウ柄が好きなので、マダムロビーナには親近感。
単にオバハンなだけやん!な、かちこです。
大阪、第2弾!なんで、ウチが2番目やねん!とか言わないでセレサポさん。順番悩んだの…とても悩んだの…。

はい、大阪市東住吉区は摂津国住吉郡でした。
大阪市内で南部に位置。

東住吉区はたっくさんの神社が所在しますが、摂津国一ノ宮もこの地に鎮座しております…てことで、早速行きますよ。

住吉大社すみよしたいしゃ

摂津国一ノ宮。
全国2000余社ある住吉神社の総本社です。長居スタジアムから徒歩30分弱。

「住吉」は「すみよし」もしくは「すみのえ」と読まれます。
平安時代までは「すみのえ」、平安時代以降に「すみよし」と呼ばれるようになりました。
日本書紀、万葉集では「住江」「清江」「墨ノ江」「須美之江」などと書かれ、古事記にも「墨江大神」として住吉の神様が表記されています。
平安以降は「すみよし」。「吉」で「え」と読んでいたのが「よし」読みになったみたい。日吉ひよし神社も昔は「ひえじんじゃ」って読み方だったようです。
個人的には、住んで良し!な場所だから、「住吉すみよし」って説が好きです。

「住吉と 海人は告ぐとも 長居すな 人忘れ草 おふと言ふなり」
平安時代の歌人で僧侶の壬生忠岑の詠んだ和歌。
このうたの「長居すな」から、長居の地名になった説と、既にこの時には「長居」の地名があって、それに懸けて詠んでる説と2つあるみたいです。
平安時代からも人気の景勝地で、住みたい街ランキング上位だったのでしょうね。

歴史はとても古く、211年創建と伝わり、昔は境内の近く(反橋)まで波が寄せていたとか。

御祭神は住吉大神すみよしおおかみ(古事記では墨江大神)ですが、一柱ではなく三柱。
本殿は4棟あるのですが、第一宮・底筒男命そこつつのおこみこと、第二宮・中筒男命なかつつのおのみこと、第三宮・表筒男命うわつつのおのみこと、第四宮・気息帯長足姫命おきながたらしひめこみこと(神功皇后)がそれぞれ御祭神で、第一~第三宮の三神を「住吉大神」としています。

この三神は伊邪那岐命いざなぎのみことが、海にて禊祓の際に生まれでた三神です。
住吉津の神なので、海や航海の神とされ、禊の際に生まれでたので、「祓えの神」ともされます。
けれど、何の神か?については諸説がたくさんあり、筒=ツツ=津津は港の意味という解釈や、神社は普通、南に面しているものですが、住吉大社の宮は大阪湾のある西に面して、東西三つ独立して並ぶ形から、オリオン座の真ん中の三連星、ミンタカ・アルニラム・アルニタクを模している、つまり三神は星の神という説もある。

津という場所であり、歴代の神職は津守氏(津守宿禰つもりのすくね手搓見足尼たもみのすくねの子孫)。
津守連は熱田神宮の神職・尾張連と縁があるとも言われ、尾張氏も海人の系譜。津守氏も名前からして海の民でしょう。
航海に星をよむことは方向を知る術として重要で、そのことから三神の名前である「ツツ」は星を意味する解釈も頷けます。
境内に星の宮もありますし…とは言っても、星の宮の例祭は7月7日なので、ベガとアルタイルになりますが。
他の多くの神社と違って特定の氏族の氏神ではない・・とのことですが、特定ではなくとも、海の民の神さまであったのは間違いないでしょう。

第四宮の御祭神の気息帯長足姫命こと神功皇后は、朝鮮出征の際に住吉大神のお導きがあったそうです。

桧皮葺、妻入式切妻造りの「住吉造すみよしづくり」と呼ばれる古い時代の形を残した本殿は国宝。大嘗祭だいじょうさいで造営される宮(大嘗宮正殿)に似ていて歴史を感じます。
本当に本殿の宮が縦に並んでるのも、珍しくて面白い。
鳥居も「住吉鳥居」と呼ばれる独特な形です。柱が四角の角柱なのは、本宮が四社であることのしるしだそうだ。

そんな住吉大社は境内28.848坪。末社29社。
神紋は陰花菱かげはなびし。花菱に描かれる花は、大陸渡来の実在しない唐花。
古くから港として、中国や韓国から渡来人も多かった土地ならではでしょうか?
風光明媚な場所だったので、昔から観光地としても栄え、上記のようにたくさんの和歌に詠まれ、物語にも登場し、和歌の神様としても崇められるように。
神職家である津守家には、代々和歌やら楽器の演奏が得意だったり、本業を全うしながら才能溢れる方々がいたようです。

境内にある大量の石燈籠、多くは運送船業から奉納で江戸時代のものらしい。その数、600基余!すごっ!!

広い境内には見所もたくさん。
これはもう、アトラクション系神社と言って良いでしょう。

初辰まつりを行う楠珺社なんくんしゃは、御神木の夫婦楠と大楠がある。御祭神は宇迦魂命うがのみたまのみことで、商売発達の御利益ということで、浪花の商人たちの信仰を集めていた。
ここでは土人形の招福猫が授与されていて、これがまた可愛い。毎月御参りをして、招福猫を48体集めて奉納すると、大きい招福猫を授与!!!欲しい!

他にも縁結びや、美容芸能や、たくさんの神様が祀られていて楽しい。
第一宮の南側の五所御前ごしょごぜんでは、「五」「大」「力」と書かれた石を拾うと願いが叶うといわれ、叶ったら授与所で拾った倍の数の石を授かって、五所御前に戻すんですって。
この五所御前は石の玉垣に囲われ、神籬ひもろぎである杉があるのですが、最初に住吉大神が降りられた場所だそうです。聖域だから厳かにね。

他にも願いが叶うか占える「おもかる石」、映えるスポット「一寸法師のお椀」(お椀に入って写真が撮れる)。
一寸法師はおじいさんとおばあさんが祈願したのが住吉大社だったのですよ。
境内の真ん中の幸壽門、南側の幸福門、北側の幸禄門を通ると御利益があるとか、撫で兎もいたり、楯の御社(鹿島神宮)と矛の御社(香取神宮)があったり、境内摂社の大海神社だいかい神社も西向きに建てられてたり。
大海神社も式内社。

北参道の狛犬は備前焼らしいとか、キン肉マンソソルジャーのマンホールも境内にあるらしい。なんか、もうすごいな笑。アトラクション系どころか見所満載のテーマパーク系。

さまざまな御利益もあるので、授与品も様々。
中でも、航海の神であることから、ルアーを模した釣り守りもあり、釣り部の選手にあげたくなりますね。

 特に神社好きでなくても、充分楽しめますし回りに、お店もたくさんあるので、お友だちも誘いやすい神社ではないでしょうか。


神須牟地神社かみすむちじんじゃ
中臣須牟地神社なかとみのすむちじんじゃ

二つまとめちゃうっていう荒業に出ます。笑
須牟地すむちってなによ?ですが、ズバリ「住道」です。
中臣須牟地神社の現在の所在地は東住吉区住道矢田です。「住道」の読み方は「すんじ」です。すむち、が訛ったそうです。

長居からは神須牟地神社が近いです。
元は別の場所から移転して来たようで、「景勝の地と知られたる長居浦なる南島に移祀せり」とのこと。
三ノ宮とも呼ばれていたようです。
御祭神は神産霊大神かみむすびのおおかみ天力雄命ためのたぢからのおのみこと天児屋根命あめのこやねのみこと
ポイントは「天児屋根命」。こちらの神さまは中臣氏(藤原氏)の祖神です。
もう一つの神社の中臣須牟地神社は名前の通り、中臣氏が関わっているのでしょう。
上記に上げた三柱が主祭神なのですが、神須牟地神社の御神札には「神須牟地大神」と記されています。
住吉三神のように三神まとめて「神須牟地大神」なのかもしれませんが、ちょっと関わりのある三神でもない・・。全くないわけでもないけど。
もう一方の中臣須牟地神社の御祭神は「中臣須牟地神」。
「須牟地神」=「住道神」らしい。
どうも、両社ともに移転などあり、わかりにくいらしい。
元々、現在の長居公園通にほぼ沿って通っていた道「磯歯津路しはつみち」にあったので、道の神さまではないかとされてるみたい。
延喜式には新羅からの訪日客が来朝の際に出す神酒を住道社で醸したと記載があるので、もしかしてお酒の神さまだったりしたかも。
まあ、色んな神さまになって元々なんだったかわからなくなるのも、よくある話です。

ちなみに神須牟地神社は元プロ野球選手の大引選手のご実家だそうです。

おまけ。
スタジアムのある長居公園内にある大阪市立長居植物園。
珍しい植物もあるようで、実は植物園好きなかちこは立ち寄りたい場所。

そして、公園内にある桜珈琲。
メニューもオシャレだし、店内の雰囲気も素敵ですね。
ちょっと、コーヒーブレイクしに立ち寄りたい。

ちなみにセレッソさん、最近は必勝祈願は通天閣で行っているようで。通天閣とコラボしてるみたいですね。ビリケンさん。
ビリケンさんはなんと、アメリカ生まれだった。

https://www.billiken.jp/about/


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