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サッカー観て 神社に行きたい。 鹿島アントラーズ編

こんにちは。
鳥居の種類は神明鳥居が好き。素朴でかわいい。
かちこです。

第二回目は「鹿島アントラーズ編」

鹿島というと茨城県。昔は常陸国でした。
ちなみに鹿島は、最初に文献に登場した際は「香島」。
香が鹿に変化したのには、諸説がたくさんなので省略。
古代は水に囲まれた「島」でした。今でも水郷として有名ですね。

鹿を馬が少ないときに使っていたようで、文(手紙)を運んだらしく、とても身近な動物だったようです。そして、神さまのお使いでもある。

鹿島神宮かしまじんぐう

鹿島アントラーズのホームスタジアム、カシマサッカースタジアムから僅に車で8分。
なんとか徒歩でも行ける場所にあるのが「鹿島神宮」。
チームの必勝祈願もこちらで執り行われます。

境内は約19万坪。
カシスタ約7個分の広さ。めっちゃ広い~~~!!
ディズニーシーより広いの!?マジか~。

前述の通りに鹿島の歴史は古から。
鹿島神宮も創建は伝神武天皇元年。神武天皇って初代の天皇だよ。紀元前600年らしいけど、これはもう神話。
「香島」で登場した常陸国風土記の撰上の詔天皇が作るように命じたが713年だから、それよりも昔からあった。

詳しく知りたい方はこちらもおすすめ↓ 

ご祭神は「武甕槌大神たけみかづちのおおかみ
名前からして、なんだか強そうだぜ。
剣から生まれた神さまだもん。そりゃ強い。武神として崇められています。
この武甕槌大神は、神武天皇に韴霊剣ふつのみたまのつるぎを与えたんだけど、その剣のミラクルパワーで大和を平定し、天皇となった。
韴霊剣は奈良の石上神宮にある。2代目の剣が鹿島神宮にあり、そちらも推定1300年前製作のもので国宝。

鳥居も「鹿島鳥居」という特別なタイプ。
円柱型だけど、貫(横に伸びる下の方)だけ角材。
東日本大震災で花崗岩の大鳥居が倒壊、現在は境内の杉で作られた木製の鳥居に。よく見かける朱塗りではなく、木の皮を剥いただけの状態で、昔もその形状だったと。

摂社は「奥宮おくのみや」祭神・武甕槌大神の荒魂「高房社たかふさのやしろ建葉槌神たけはづちのかみ三笠社みかさのやしろ三笠神みかさのかみすぐ裏
末社は「大黒社」「熱田社」「御厨社」「稲荷社」「須賀社」「熊野社」「祝詞社」「津東西社」

ちなみに「摂社」「末社」共に境内にある小さなお社。
「摂社」は主祭神、鹿島神宮でいうと武甕槌大神、に関係のある神さまを祀っている。「末社」は別の神さまを祀っている。
鹿島神宮では一番最初に「高房社」をお参りするらしいよ。

広い広い境内は見所もたっぷり。
七不思議があるくらい。
本殿が参道の途中に横向き(北向き)にあるのは珍しく、社殿内の配置が出雲大社と共通してます。
立派な楼門があって、真っ直ぐ進むと確かに左側に現れる本殿。確かに神社って参道の先に参拝者と対面する社殿ですよね。おもしろい。

有名なのが「要石かなめいし
地震を起こす鯰の頭を押さえているという伝説のある石。
水戸黄門が掘らせてみたけど七日経っても底なんて出てこなかったらしい。
山の宮、御座石とも呼ばれてたよう。
ちなみに他にも「さざれ石」「鏡石」があるのだけど
鹿島神宮のHP「鏡石かがみいし」の説明に「要石に比べて無名に近い石」と紹介しててクスッとしてしまった。
神さまの降りてくる依代の説があるみたいなので、地味だけれど拝みましょう。

あとは七不思議のひとつでもある「御手洗池みたらしいけ
昔の潔斎用の池。湧き水ですごくキレイなようですね。
大人が入っても子どもが入っても、水面が胸元までになるって不思議があるらしい。
取水口から汲んでもOK。飲む時は煮沸要とのことです。撒いたりしてお祓いに使っても良いかもですね。

近くにはお茶屋さん「一休(ひとやすみ)」
https://plusone-kashima.jp/hitoyasumi/

大きな三連のみたらしだんご!!がいただけます。鮎の塩焼きも!
茨城県産常陸秋そばは鹿島産のお野菜のてんぷらとのセットも有り。
お料理やコーヒーなどにも、御手洗池の湧き水を使用。
鹿島神宮に献上しているお酒もいただけます。
店頭では他にもお酒の販売があって、日本酒好きには堪らないところ。

大鳥居前にある売店で、たまにカシスタのスタグルとしても大人気のメロンパンが売られている時があるらしい。見かけたら買わなければ~!!

奥宮の近くには新しいお店も。
「まち珈琲 あらみたま」

お茶や紅茶の他に、Namazu珈琲というコーヒーもあり、金のメロンというメロンバームクーヘンとのセットも用意されています。

お土産も売っていて、こちらで「アントン焼き」販売。そう!アントラーズのカステラです。
アントラーズと鹿島神宮ですが、必勝祈願の他に、コラボ御朱印帳や年末年始にグッズの売店を臨時で出していて、地域との繋がりを感じます。

おみくじも御守りも種類がた~くさん!!
珍しいのは、安産の御守り「常陸帯」をテーマにした「鹿島の帯占い」
おみくじとはまた違うんですけど、三角のパッケージから出てる紐を結んで占います。見た目もかわいらしいので、是非やりたい。

気になる授与品「鹿島物忌護符」
単純に護符がね、好きなんですよ。スピリチュアルというかオカルト大好き少女だったもので。物忌様という巫女さんが室町時代に配布していた護符のリバイバル。

あとは、そりゃもう、鹿です。
鹿園があります。
鹿島の鹿は幕末にはほとんどいなくなってしまったらしく、こちらの鹿さんたちは奈良の春日、東京の神田明神、北口本宮冨士浅間神社からいただいた鹿さんだそうです。
昔昔は三笠山にたくさん鹿さんがいたんだなぁ。

後は随神門の中に仁王像でもなく、オブジェっぽいのがいるらしいと見かけて、見てみたいのです。

ああ、調べてただけでとても行きたくなってきた。


香取神宮

もう一社紹介するのは「香取神宮かとりじんぐう
アントラーズの所在地、鹿嶋市でも茨城県でもなく、千葉県香取市にあって「下総国一宮」なんですけど、カシスタからでも車で20分ちょっと(Google Map調べ)鹿島神宮からも同じくらいの距離です。

香取神宮は、鹿島神宮と息栖神社いきすじんじゃと合わせて「関東三社」と呼ばれて、この三社を詣でるとご利益が高まったとか。
それに昔は「○○神宮」という名称は、奈良の伊勢神宮と鹿島神宮と香取神宮のみだったは有名ですね。

鹿島神宮と藤原氏は深い関係がありました。
「香取」という名前の由来は、はっきりしていないのですが、鹿島が「香島」だったので「香」の字が共通しているところも関係あるのかもしれないですね。
創建時も不明なのですが、鹿島神宮と同じくらい歴史があるそうです。

ご祭神は「経津主大神ふつぬしのおおかみ
経津主大神も鹿島の武甕槌大神と同じく剣から生まれた、同じ武神。
日本書紀に登場するけど、古事記には登場しない神さま。
鹿島神宮と香取神宮が利根川挟んで対するように位置しているので、セットで扱われることも多い。
経津主って名前は、剣が物を断つ時の音が「ふつ」とするからって説があるんだって。なんか武甕槌に比べて、かわいらしく感じちゃうけれども、とても強い神さま。
サポーターとしては勝負強さを祈願したい。

さて境内は約37000坪
亀甲山かめがせやまと呼ばれる丘に、香取神宮はあります。参道には、お土産やさんやお茶屋さんが並ぶ。

摂社「奥宮」「鹿島神宮社」「匝瑳神社そうさじんじゃ」祭神・経津主の父母神
末社「押手神社」「裂々神社さくさくじんじゃ」「市神社・天降神社」「馬場殿神社」「大山祇神社」「璽神社」「香取護国神社」「祖霊社」「六所神社」「花園神社」「諏訪神社」「佐山神社」「姥山神社」
中でも「天降神社あまくだしじんじゃ」の神さまは、伊岐志爾保命という関守の神さま。関守だしゴールキーパーの活躍を願っても良いかもしれない。

参道に並ぶ石灯籠も神域の荘厳さを更に深めますねぇ。
てか、なんか数が多いなぁ。生で見てみたい。

朱塗りの立派な楼門。
珍しい木製の狛犬がいるそうです。
説明見ても場所がよくわからなくて・・実際行ったら楼門周辺を念入りにうろうろして探したい。

で、朱塗りの楼門に対して、黒の漆塗りの本殿。
かっこいい! 赤と黒のコントラスト!コンサドーレを想起させますね!
黒が貴重で鮮やかな飾りというか模様があって、写真だけも素敵。
なんか、やっぱり黒って強そうですよね。
ユニフォームも黒が入ってたりすると、強そう。
ちなみに拝殿は昭和の大修築に造営したもので、それまでの拝殿は今は祈祷殿として使われいるのですって。こちらも見たい。

そして、この本殿は1700年徳川五代将軍綱吉が造営。
徳川綱吉といえば!!生類憐れみの令じゃん!!!
ジェフサポさぁ~~~ん!!千葉県だし、香取神宮をお参りだぁ~~!!!

授与品の御守りも「体育勝運守」があります。
チームの体育勝運、是非とも上げたい。

香取神宮には、国宝「海獣葡萄鏡」という、詳細不明のお宝があります。明治まで秘蔵されていたのだって。
「海獣」!?イルカとかシャチとかいるのかな?と、ちょっと期待したJサポでしたが、両方ともいなかったです・・。獅子、天馬、孔雀、虎、鹿などでした。

本殿の奥にお茶屋さん「寒香亭」
歴史を感じるレトロな店舗。
わたしの好きな寅さんの世界というか時代を感じる。
お座布団の置かれたお座敷。う~ん、素敵。あ、テーブル席もあるようなのでブーツの方もご安心を。
メニューに、おでん(ライス付)もある!!
そして神社といえば、お団子!!こちらも美味しそう~!!
こし餡に包まれた団子ときな粉のかかった団子がセットになってる。ヨモギ団子は季節限定。

そのお茶屋さんの先には「鹿苑」
そう、香取神宮にも鹿さんがいらっしゃるのです。
他にも鹿島神宮との共通点があって、香取神宮にも「要石」があります。
そう地震を起こす鯰を押さえているっていう石。
鹿島神宮の要石は凹なのに対し、香取神宮の要石は凸なんですって。
ほえ~~


まとめ

鹿島神宮、香取神宮共に戦いの神様。
昔は都が京都なので、首都から離れ東北方面に向けての守護的な意味合いもあり、朝廷や幕府にも重んじられたのかと思います。

両神宮共に海に面した鳥居があるのも面白いですし、暴れ川(洪水をよく起こす川)である利根川を挟んでいる立地も、鎮守の意味合いも考えられます。
要石があるのも昔から地震が頻発していた地域なのかもしれませんね。

そんな歴史を堪能しながら、試合は試合で楽しむ!!
試合前なら勝利祈願!試合後ならお礼参り(か、厄祓い…)に立ち寄りたいものです。

追記:茨城県には鹿島から離れますが、大甕神社や御岩神社など歴史のある神社もあり、そそられます…!





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