私的ハロプロを語るうえで必要な10要素⑦
卒業と加入を繰り返し、常に最高を更新すること。
女性アイドルグループのシステムの先駆者である彼女たち。
私にとってハロプロは非常に学びが多いのだ。
1. 愛の新陳代謝
ハロプロのマザーシップであるモーニング娘。は現在の女性アイドルグループの基盤を作った。メンバーの卒業と加入を繰り返すことによって、いまや20年以上の歴史を築いている。ほかにはアンジュルムやJuice=Juiceもこのシステムを取り入れている。3年ほど前に「グループ兼任」というファンをざわつかせたシステムも現れたが、母体のカントリー・ガールズというグループの解散によっていまは1人1グループ所属が基本となっている。
卒業と加入は学校の部活動のように「同期」という横のつながりと「先輩・後輩」という縦のつながりを生む。学校と違うのは期が上でも歳は下という状況が多々発生することだろう。裏ではどうかわからないが、モーニング娘。は期を基準に縦の関係を築いており、体育会系ともささやかれる。
この新陳代謝によって得られるのは「受け継いだものを受け継ぐ」という魂の継承と「もっと魅力的になるんだ、いまの自分たちを多くの人に見てもらうんだ」というグループ愛の向上だと思う。スキルやパフォーマンスを過去と比べられて苦しい時期もあると思うが、ハロプロが好き、グループが好きという愛は常に“いま”が一番だ。
2. 覚醒のスイッチ
卒業はドラマを生み、加入は希望を与えてくれる。いずれもメンバーにとっては覚醒の起爆剤となる。小田が入った時の刺激的な高揚感や鞘師が卒業した後の佐藤の覚醒はもう遠い昔のことのよう。アンジュルム3期の室田・佐々木の加入はいまのアンジュルムカラーを作り上げた。衝撃だったのはJuice=Juice。ベリキューのように入れ替わりなく続くグループだと誰もが思っていたところに梁川・段原の加入!さらに元カントリー・ガールズ / 稲場に元こぶしファクトリー / 井上の加入と覚醒スイッチの連打が止まらない。
今年はJuice=Juiceエースの宮本やアンジュルムのオールラウンダー船木の卒業が控えている。ハロプロ全体としてもかなり痛手ではあるが、彼女たちが抜けた後のメンバーの覚醒を密かに楽しみにしている自分がいる。
3. だから沼から抜け出せない
このシステムの罪なところはファン沼から抜け出せないところにある。メンバーが卒業して「あーもーなんも言えねー聞けねー見れねー」と傷心しているはずなのに、「あれ、この子こんな感じだったっけ・・・?気になる」と別のメンバーを無意識に応援し始めるというループにはまる。
というわけで、もうしばらく沼にハマっていようと思います。
新陳代謝のおかげです、ありがとうございます。
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