フランスの家庭料理コック・オー・ヴァンを日本のおっさん達に広めたい
フレンチというと小難しいイメージがあるが、フランスの家庭料理はシンプルに作れるものが多い。だいたいは煮込むだけとかオーブンで焼くだけのものだ。それでいて手が込んでるように見えるし、フランス語の料理名の響きも相まってお洒落に聞こえるし、なにより美味い。
今回おっさんたちに紹介するコック・オー・ヴァンとは、鶏肉の赤ワイン煮込みのことで、材料も安いし、圧力鍋があれば誰でも簡単につくれる。圧力鍋なくても、時間かかるけど作れる。
ただ、前夜からの仕込みが必要である。ハードルはそこだけだろう。とりあえず、レシピとしては↓がいいと思う。
http://jp.ndish.com/recipe/re00122/
どんな料理でもそうだけど、2〜3回作れば、レシピをもとに自分なりにどう作るのがいいかコツが分かってくる。今回は大雑把にコツだけお伝えしたい。
まずは前夜、鶏肉を用意する。鶏肉なら何でも良い。私はムネ肉が好みだ。300gくらいのカタマリを1人分にすると、本場フランスの気前のいい庶民料理という趣になる。皮は取っても取らなくてもよい。私は皮嫌いなので取る派。
ムネ肉をボウルなり丼なりに入れ、両面に塩胡椒をする。スライスしたニンニク、玉ねぎとニンジンを1センチ平方くらいの薄切りにしたものを入れる。量も大きさもお好みでよいが、検討つかなければ上のレシピを参考にしてくれ。
続いてローリエを1枚入れる。上のレシピではベイリーフって書いてあるけど、ローリエでいい。次に乾燥タイム(スーパーのスパイスコーナーに売っている)を振りかける。このタイムは香りのキモである。いかにもヨーロッパ料理って感じの匂いになるので、絶対入れて欲しい。
以上すべてボウルに入れたら、赤ワインをドバドバとかける。最低でも鶏肉が浸るまで。そしてラップをして冷蔵庫に入れて一晩以上おく。次の日、冷蔵庫から取り出すと、鶏肉が紫に染まってるのを見てビビるだろう。
次に、鶏肉を取り出し、フライパンに油をひいて、弱めの中火で鶏肉を焼いていく。両面にしっかり焼き色がつけばオッケー。
鶏肉の両面がしっかり焼けたら、取り出して圧力鍋に入れる。ボウルに残った赤ワインの汁と野菜をフライパンに入れ、フライパンのコゲをこそげ落とすように混ぜ、圧力鍋に入れる。
市販のコンソメorブイヨン固形1個を加える。煮汁の量は、鍋で鶏肉が半分浸かるくらい。足りなければ赤ワインを足す。多すぎたら汁をフライパンに戻して煮詰めて少なくしてね。
あとは圧力鍋の蓋をして火を入れ、圧力をかける。我が家のIHコンロは7段階の火力設定だが、最初はレベル5で加熱して、ピンが上がったら2にする。5分くらい2のままで、さらに15分くらい1にする。ピンが上がってから計20分したら火を止め、ピンが下がるのを待つ。とは言え、圧力鍋によっても違ってくるので、経験から学ぶしかない(我が家の圧力鍋はニトリの安いやつです)。
ピンが下がったら蓋を開け、鶏肉の柔らかさをチェック。串or箸がスッと刺さるくらいならオッケー。固かったら蓋をしてさらに5分圧力かけてね。煮崩れはさせたくないけど、煮崩れしたとしても美味いので気にしない。もも肉は崩れやすい。その点でもムネ肉の方が簡単だ。
ここで小麦粉大さじ1を入れ、軽く混ぜて味を見る。コンソメだけで充分味が足りてるはずだが、薄かったら塩をひとつまみずつ味を見ながら調整。弱火(うちのIHならレベル2)で好みのトロみになるまで煮る。
最後の煮詰めのあいだに、添え物のマッシュポテトを作ろう。↓のレシピだと電子レンジで簡単に作れる。
https://delishkitchen.tv/recipes/207447901444506858
いい具合にトロみがついたら、お皿にコック・オー・ヴァンを盛り、マッシュポテトを添える。もう見た目からしてお洒落で美味そうでしょ。好みでパンと食べてもいいし、ヘルシーにスープと食べてもいい。
某Slackの料理窓に載せたら、ある人が奥さんのために作ったら大好評だったそう。こんなコスパ最強の料理ないと思う。みんな作ろうね。
おわり。
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