EC-Cube 4.3 の開発をMAMPを使って行う
0． 始めに
この記事は以前の記事をEC-Cube4.3 , MAMP 7 に合わせて書き換えた物です。
1．EC-Cubeの開発を行う際に本番サーバーで行うわけにはいかない。
2．ローカル環境に本番サーバーと同じ環境を構築したい。
3．ローカル環境で開発を行い、動作テストなどを行って、本番サーバーに実行環境を移すことで、本番サーバーは最低限の変更で済む。
上記の実現のため、ローカルサーバーにMAMPやXAMPを使うことが候補になる。
MAMPやXAMPはPHPとSQLサーバーをローカル環境で手軽に構築が可能。
このページでの使用環境はMacOS Sequoia (Version 15.0.1）
MAMP Pro 7.1 (2024/10/18現在)
1. 準備
1.1 MAMPのダウンロードと準備
MAMPをMAMPのHP（リンク）に行き、ダウンロードする。
MAMP Pro Version 7.1.0 ( 2024/10/18現在)
1.2 MAMPをインストール
MAMPのインストーラをダブルクリックしてインストールする。
1.3 EC-Cube 4.3をダウンロード
EC-CUBE 4.3をEC−CUBEのHPへ行き（このリンク）からダウンロードする。
ダウンロードにはEC-CUBEメンバー登録が必要
2. EC-CUBEのインストールと動作確認
2.1 EC-CUBEを解凍
インストールしたいディレクトリにZipファイルを移動させ、そこで解凍する。
ここでは、/User/(User名)/Sites に移動し、そこで解凍する。
解凍すると、ec-cubeというディレクトリが出来る。
必要によって、このディレクトリ名をShop等に変更する（ここではShopとする）
注 : Zipファイルのまま、移動させること。MacやWindowsは Dotファイル（ .(ピリオド）で始まるファイル）をデフォルトでは見ることが出来ないので、解凍してから移動するとこれらのファイルが確実に移動されるとは限らない。
Dotファイル（例 .env)には重要な設定の情報が書かれているので、ディレクトリから消えると問題が起きる。
Dotファイルの表示、非表示
MacでDotファイルが表示されないときは、Finderで
Shift キー + Commandキー +. (ピリオド）キー で表示、非表示が切り替えられる。
2.2 MAMPの設定
2.2.1 MAMPを起動
サイドバーの【Sites】をクリックして、タブの【General】をクリック、
2.2.2 Site Folderの設定
表示されている 右ペインの中央付近 Site Folder: 横の【choose…】をクリックして、表示されたウィンドウで ec-cubeを解凍して、名前を変えたディレクトリを選択
ここでは、/User/(User名)/Sites/Shop を選択して 【open】をクリック、
Site Folder: に User>(User名)>Sites>Shop
と表示されればOK
Document root は "Same as document root" を選択
2.2.3 Databaseの設定
Database タブをクリック
This Site maps database to : [MySQL 8.0] を選択
2.3 サーバーの起動
MAMP右上の Start アイコンをクリックして、サーバーを起動する
2.4 MySQLの設定
2.4.1 MAPMサーバーへ接続
MAMPのウィンドウ 右上にある飛行機のアイコン【Web Start】をクリック。 Web Browser (MacのデフォルトならSafari）が開き、Welcom MAMPというページが表示される
2.4.2 MySQL のデータベースを作成
表示されたページの中央付近 【MySQL】をクリック
You can administer your MySQL databases with . 【phpMyAdmin】 or admirer
【phpMyAdmin】をクリック。phpMyAdmin ページが開く
データベースタブを選択して、【データベースを作成する】の下の枠に新しいデータベースの名前を入れて、文字コードを確認
【作成】ボタンを押して、新しいデータベースを作る
このデータベースの名前は後のEC-CUBEの設定で使う
2.5 ブラウザで接続して EC-Cubeのインストールを終了する
2.5.1 EC-CUBEのインストール
ブラウザを立ち上げ、 http://localhost:8888 に接続
後は、指示に従って進めればOK
2.5.2 データベースの設定
途中、データベースの設定を聞かれる。
デフォルトのままなら
データベースのホスト名 -> localhost
データベースのポート番号 -> 8889
データベース名 -> mySQL の設定のところで作った名前
ユーザー名 -> root
パスワード -> root
2.5.2 EC-Cubeへログイン
インストールが終わると、管理画面へのログインページが開く
指示に従って、管理画面に入れればOK
注：管理者のID、Passwordは忘れないように気を付けてください。
3. 補足
MAMPでEC-Cubeの開発を行っている時に気を付けるべき事
MacでMAMPを利用してEC-Cubeの開発を行っている時にターミナルで見えるPHPのバージョンに注意
これが、MAMPのPHPを利用していないと、Entityによるデータベースの拡張などの際に、Errorになることがある。
ターミナルはzshを利用している
以前、EC-CubeでEntityを作る、もしくは拡張しようとするとErrorがでるので、調べて見るとPHPのバージョンが元のMacの物になっている事が原因でした。。
PHPのバージョン確認
1) 現在、ターミナルから見えているPHPのバージョンを確認
たとえば、MAMPで使用しているPHPのバージョンが8.3.9であれば、
ターミナルで
% which php
と、入力
/Applications/MAMP/bin/php/php8.3.9/bin/php
になっていればOK
MAMPのインストールの時期等によって、表示が変わるかもしれません。
バージョンを設定
２) MAMPで利用しているバージョンに揃えるために、MAPMのPHPに対してPathを通す。
3) vi 等のEditerで ~/.zshrc 開き、以下を追加する
export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php8.3.9/bin:$PATH
確認
4) この後、source ~/.zshrcで、Shellの設定を読み込み
% which php
で、確認
/Applications/MAMP/bin/php/php8.3.9/bin/php
または
% php -v
PHP 8.3.9
の表示になっていればOK
もし、なっていないときは、一旦ターミナルを再起動して確認
解決に辺り、以下のリンクを参考にしました。
4．まとめ
MAMPをダウンロードして、インストール
EC-Cubeをダウンロードして、解凍
MAMPを設定、サーバーを起動
データベースの準備
Localに接続して、EC-Cubeのセットアップ
以上でMAPMでEC-Cube 4.3の開発環境が立ち上がったはずです。
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