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年賀状でつながる~助産師さんとのご縁~

こんにちは。カブトムシの母です。

あけましておめでとうございます㊗️
本年もどうぞよろしくお願いいたします🙇

今日は正月らしい話題ということで年賀状についてのお話です。

昨今は年賀状を出さずSNSで済ませる人も増えてきましたが、みなさんは年賀状、出していますか。

私自身は以前、年賀状が結構好きで、ピーク時には150枚近い年賀状を出していました。

が、何かと忙しない年の瀬の負担になってきたこと、子どもも大きくなり写真を撮る機会も減ってきたこと、報告できるようなハッピーなニュースも少なくなってきたこと…で、段々億劫になってきて、ついに昨年、SNSでつながっている人には年賀状じまいを宣言しました。

ただ、たった一人だけ、年に一度の年賀状でつながっている人、その人にだけは、これからも出し続けたいと思っています。

その人は息子の出産に立ち会ってくれた助産師さん
(当時はまだ学生さんでした。)

今から遡ること14年前、息子が生まれた日。

出産予定日より11日も早くこの世に出て来た息子。

皮肉なことに、立ち合い出産してくれる予定だった夫は、出産予定日を空けるため、出張を前倒しにし、遠方に行っていました。

前日の定期健診でお医者さんには「まだまだですね」と言われていたので、まさか次の日、陣痛が来るなんて思わず、お腹が痛くても、陣痛だと思わず…。

しかし、どんどんお腹が痛くなってきて、病院に行った時には既に破水していました。

頼りにしていた夫がおらず、不安いっぱいだった私に付き添ってくれたのは、その時、大学の実習できていた助産師見習いの学生さんでした。

彼女は私の腰をさすってくれたり、声をかけてくれたり、甲斐甲斐しく世話をしてくれ、おかげで夫の不在の中、安心して出産することができました。

出産後もしばらく様子を見に来てくれ、一緒に写真を撮ったりもしました。

そして、別れ際に「本当はこういうことはしちゃいけないんですけど…」と言って、そっと手紙と連絡先を渡してくれました。

彼女にとっては、恐らく私は初めて関わった妊婦の一人。

次々と仕事をこなすベテランの助産師さんや看護師さんと違い、まだ初々しい実習生の彼女が、私を特別に思ってくれたことが嬉しかったのを覚えています。

ベテラン看護師さんが「お母さんがしっかりしなきゃだめよ!」と言うような厳しい人だったので、実習生の彼女の優しさが余計に身に染みて、私にとっても一生忘れられない恩人になりました。

そんなきっかけで、年に一度、私は年賀状で息子の成長を知らせ、彼女からは息子の成長を喜ぶ返事をもらうやりとりが始まりました。

その後、彼女は無事に学校を卒業、大学院にも進学、プライベートでは結婚して、今は助産師として立派に働いているそうです。

人生の中で、たった数日、数時間会っただけの人。

だから、これから先も会うことはないだろうし、今さらSNSでつながることもないんだろうなぁ…と思うと、年に一度の年賀状でやりとりするくらいがちょうどいい。

とはいえ、話題は息子のことだけなので、息子が育ってしまったら、この関係も終わってしまうのかもしれません。
その前に、返事が来なくなって自然消滅してしまう可能性もあるけれど…。

それでも、彼女が生涯に一度の出産を支えてくれたことは一生忘れません。


年賀状だけのお付き合い。

そういう人、貴方にはいませんか?


今日も読んでいただき、ありがとうございました。





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カブトムシの母
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