50代女 初めての富士登山(その3)~消えたお守りと富士登山のふりかえり~
こんにちは。カブトムシの母です。
おかげさまで無事に富士山に登頂し、帰宅することができました。
帰宅後は9時に寝落ち。
超久しぶりにぐっすり眠り、朝すっきり目が覚めました。
消えた旅行守り
最高の富士登山旅行。
これもひとえに出かける前の安全祈願のおかげ。
お礼参りをせねば!
と、荷物整理をしながら、旅行安全守りを探したら、お守りだけが何故か消えていました。
根付の旅行安全守りは、最初、貴重品を入れたショルダーバッグのチャックの部分に付けておいたのですが、ショルダーバッグを持っていくのはNGと言われ、中身の貴重品は皆、ザックの小物入れのポケットに入れていました。
下山後、それらをまたショルダーバッグに戻したはずでしたが…。
時間がなく、バタバタまとめて入れたので、ないことに気づいたのは帰宅してからでした。
雨が降ったりして、わちゃわちゃしていたので、知らぬ間に落としてしまった、というのが最も現実的な推測ですが、ここはひとつ、
「私を守ってお役目を終え消失してしまった」
と都合のいいように解釈しておくことにしましょう。
消えた痛み
登山の前、腰と足の痛みで整体と鍼治療をしていた私でしたが、登山中は痛むことなく、それどころか痛みが消えてしまいました。
ひどい筋肉痛に耐えながら、次の日、整体に行くと、筋肉痛のひどい腿とふくらはぎをグリグリマッサージされ、「痛い!!」と叫んでいましたが(痛くてもマッサージした方がいいらしい)、整体師さん曰く、硬かった部分が柔らかくなっているとのこと。
富士山に登って痛みが取れるなんて、なんと嬉しい誤算!?
旅のステキな仲間たち
今回、おひとり様参加でしたが、ステキな旅の道連れができました。
(以下、全て仮名)
■ りんさん(57歳)
前の記事にも書きましたが、今回、富士登山3回目!
1回目は御来光が見えず、2回目はお鉢巡りができず、今回は念願のお鉢巡りができてこれで富士登山は引退だそうです。
普段は登山に全く興味はなく、もっぱらロードバイクでツーリングが趣味。
日帰りで200km往復したこともあるそう!
富士登山の次の日も家の周りをツーリングしたと言って、スカイツリーが写った写真が次の日の朝、送られてきました。
すごすぎ!
■ ミミちゃん(30歳)
中国系アメリカ人だけど、やりとりは日本語。
どうやって日本語を習得したのか日本語教師としては気になって尋ねてみると、iPhoneのアプリを使って独学をしたと言っていました。すごい!
普段はお仕事が忙しいらしいけど、今回3週間の夏休みをとって来日。
富士山以外はどこに行くのか尋ねると、全て山!
富士登山の次の日は木曽山脈に登ると言って、キレイな山の写真を送ってくれました。彼女こそ、真の山ガール!
■ 北海道の山ガール すみちゃん&さきちゃん(29歳)
20代最後の記念として富士登山にチャレンジしたという可愛い二人。
山は普段から登り慣れているらしく、山目当ての旅行もよくしているみたい。
特にすみちゃんはメチャクチャタフで、山小屋でビールを飲み(高山病を考えたら良くないのに)、下山では走っていました。次の日のフライトで帰郷し、その足で仕事へ行ったとのこと。どこからその体力が?
登山中はスマホでたびたび写真を撮り、その場でインスタにアップしているのを見て、今どきの若者だな~と思いました。
そして、すみちゃんが、ささっとLINEグループを作ってくれ、みんなで写真をシェアしました(私はもらうばっかりになってしまったけれど)。
私のスマホは古くて写真がきれいに撮れないので、きれいな写真はありがたかったです。
そして、おひとり様参加で、自分が写る写真はないだろうと思っていたので、みんなと一緒に写った写真はとても嬉しかったです。
「また、一緒に登ろう♡」
というメッセージに、「私も登りたい」と返信。
お互いの距離を考えると、一期一会になりそうな気もするけれど、いつかまた会える日を夢見て、体力作りに励もうと思います。
■ ガイドのNさん
普段は都内で飲食店を営んでいるというNさん。
本業がお休みのときに、副業としてガイドをしているとのこと。
趣味で富士登山トレーニングをしていたところをガイドをしないかと声をかけられたそうです。
年間、富士登山ガイド20回(昔は1シーズン40回も登っていたそう)。
奥様ともガイドを通して知り合ったとのことです(ステキ💕)。
趣味で登るのと、ガイドで登るのでは違うだろうな…と大変じゃないかと聞いてみると、富士登山が初めての人が多いので、登頂して感動しているところに立ち会えるのが嬉しいとおっしゃっていました。
(下山中、最後尾になったときに聞けたお話)
富士山に登ろう!と行動する時点で、皆、パワフル。
私もまあまあ行動力はある方だと思っていたけれど、上には上がいるな、と思いました。
パワフルな人と話すと、自分も元気がもらえます✨
今回、ツアーでご一緒した他のみなさんとは接点なかったけれど、私より年上のマダムたちや、息子さんとパパさん、おひとり様男子、香港からのみなさんとも話してみたかったな…。
富士登山してよかった
最初は不安ばかりでしたが、登頂して戻ってみると、チャレンジして本当によかったです。
達成感は他の山の比ではありません!
これから富士山を見るたびに、「あの頂上に登ったんだよな~」と一生、ひたることができるのはかなりの幸せ。
もし、富士山に登ろうか、どうしよか迷っている方がいたら、ぜひ、チャレンジしてほしいと思います。
できるだけ早いうちに!
私より年上の方でも登頂している人はいるけれど、やっぱり若くて体力があるうちに登ることをおススメします。
子どもにもいい影響?
今回、息子も誘ってみましたが、「行かないよ。いってらっしゃ~い。」とあっさりフラれました。
でも、私が帰宅して写真を見せたり、感動を語っているのを聞いて、
「俺も登ってみようかな」と、ちょっと興味を持ったようでした。
狙ったわけではないけれど、人生を楽しむ大人の背中が見せられたのなら、ちょっと嬉しい。
これから富士登山をする方へ
富士登山、日本人なら一度は登ってみて!と思いますが、やはり誰でも登れるわけではないと思います。
当然ながら、登る前には、準備が必要。
とはいえ、そんなに激しいトレーニングはしなくても大丈夫。
私の場合は、ほぼ毎日の犬の散歩と週1~2回ホットヨガをしていました。ヨガのおかげで体幹や大腿筋は鍛えられていたのかなと思います。
登山は年に1~2回、1000m以下の低山に登っていました。
なので、普段から運動を全くしていない状態で登るのは危険すぎると思いますが、かといって、超ハードなトレーニングが必要なわけでもないです。
実際、小学校低学年とおぼしき子や、かなりご年配の方も登っていました。
今年はもう難しいと思うので、興味がある方は、来年に向けて、ぜひ、準備を始めてください😉
道具も重要
やはり、道具の準備も重要だと思います。
特に靴はハイカットのしっかりした登山靴をおススメします。
千円台の安い靴で登ったというブログも見ましたが、今回のような大雨では、やはり底が厚いしっかりした靴を履いて行って本当によかったと思いました。
富士山3回目のりんさんも登山靴でしたが、浸水して靴下までびしょぬれになったと言っていました。
しかし、私の登山靴は全く濡れなかったので感動モノでした。
↓ 外反母趾の人にもおススメ。登山用の靴下は厚いので、私は1センチ大き めのものにしました。
それから、トレッキングポールも必須。
持たずに歩いている人もいたけれど、負担軽減のためには絶対必要だと思います。
膝サポーターや機能性スパッツもお役立ちアイテム。
ただ、これらは全部レンタルできるので、そこまで本格的に登山する気がない方は、レンタルしてしまうのもおススメです。
(私は12点セットで15000円でした。ツアーから一緒に申し込めます。)
高山病について
今回、高山病で嘔吐してしまった私ですが、ガイドさんにそれを伝えたところ、「吐いてスッキリして登頂するまでが1セット」で「あるある」だと言われました。
ただ、自分なりに原因を分析してみると、
・水分をあまり取らなかったこと
・食欲がないのに、夕飯を食べてしまったこと
がよくなかったのではないかと思います。
高山病にならないために、水分を多めにとることは知っていましたが、
雨だったので、それほど喉が渇かなかったこと、休憩以外、自分のペースで立ち止まることができなかったので飲める機会がなかったことで、五合目から八合五勺目まで、500mlしか飲みませんでした。
食事も無理して食べる必要はなかったのでしょうが、「食べないと体力が持たない」と思い、ちょっと無理して食べてしまいました。
食欲がなければ、ゼリーなど別のもので栄養を摂取して、食べないのもありだったのかもしれません。
これが必要だった!~失敗をふまえて~
①ジップロック
今回、私が一番失敗したと思ったのは、着替えをジップロックに入れておかなかったこと!
ゴミ袋にも使えるかなと着替えはレジ袋に入れて軽く口を結んでいましたが、そのせいで、雨で使い物にならなくなってしまいました。
これがもし、ジップロックに入れ、口をしっかり閉じていれば、山小屋でスウェットスーツを買うことなどなかったと思います。
②しっかりしたレインスーツの上下セット
今回、レンタルしたものでも悪くはなかったと思いますが、中まで濡れてしまったので、割高でももう少しちゃんとした物の方がよかったかもしれません。
(ただ、みんな濡れていたので、どんなレインスーツであっても、豪雨ではどうにもならないのかも?)
③ザックの前部分に取り付けられるペットボトルホルダー
私のペットボトルはザックの脇のポケットに入れていましたが、今回は雨が降り、ザックカバーをつけていたので、水分を取るためには、ザックを下ろしカバーを外してペットボトルを取らなければなりませんでした。
それが面倒なこともあり、水分摂取を怠ることになり、高山病になってしまった可能性があります。
グループの何人かの人がザックのベルトの前の部分にペットボトルをぶらさげていていいなと思いました。
これなら、歩きながらでも水分補給できそうです。
↑ こんな感じのやつ。
↑ その他の持ち物や装備についてはこちら
ツアーのメリット・デメリット
今回、私が利用したのはサンシャインツアー。
他のツアー会社と全部比較したわけではないので、わかりませんが、内容には満足しています。
ツアーのメリットは
・安い
日程にもよりますが、都内から五合目までのバスの往復、ガイド、山小屋一泊(夕食・朝食付き)、日帰り温泉&ビュッフェで2万円前後。
(私はこれにレンタル12点と昼食をつけたので4万円ちょっとかかりました。)
・安心
何と言っても安心。
持ち物の重さから、登り道・下り道での歩き方なども教えてもらえ、安心して登ることができました。
・ガイドさん
個人客が知らない穴場スポットや、ガイドブックにはないような情報も教えてもらえ、お得な気分でした。
デメリット
・マイペースに歩けない
自分に合った速度で歩いたり、休憩を取ったりできないのがストレス。
(ただ、目標時間に合わせた速さなので、自分だけだったら、御来光やバスの発車時刻に間に合わなかったかもしれません。)
・写真がゆっくり撮れない
せっかくなので、たくさん写真を撮りたかったのですが、少しでも止まると、追い付けなくなってしまうのが辛かったです。
まあ、富士登山初心者の中高年おひとり様の場合、ツアーを利用しないという選択肢はないかと思います。
せっかくなので、ツアーで一緒になった人達とのご縁を大切にしましょう。
まとめ
以上、富士登山のふりかえりでした。
今回の富士登山、雨や霧で途中の景色を楽しめなかったのが残念ですが、しっかり登頂でき、なんとなく御来光も拝め、お鉢巡りもでき、いい出会いもあったので何も思い残すことはありません。
恐らく、これが最初で最後の富士登山になるでしょう。
富士登山した知人曰く「二度と登らない!」と決めたのに、次の年にまた登っていたとのこと。
私ももしかしたら、時間が経ったら心境の変化があり、また登りたいと思うかもしれません。
が、今のところは、これから、まだ登ったことのない山にどんどんチャレンジしていきたいと思います。
また、長くなってしまいました😂(5千字超え!?)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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