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クラロワリーグ | CRL2022 | クラロワリーグ世界一決定戦 2022 選手紹介

2022年のファイナリスト16人。これを読めば彼らを応援したくなる!

今週末、9月23日・24日・25日の3日間、『クラッシュ・ロワイヤル』(クラロワ)の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ』の年に一度の公式世界大会「クラロワリーグ世界一決定戦 2022」が開催されます。

このnoteでは、2022年のクラロワリーグ世界一決定戦に出場する16人の選手について、略歴2022年の戦績などをシンプルにまとめてきました。紹介の後には、16人のプロフィールから分かる傾向も分析してみました。

(本当は遅くとも1週間前にはこの記事を出して、大会への機運を盛り上げつつ、出場選手のテンションアップに少しでも貢献したかったのですが、前日公開というこの体たらく…… 誠に申し訳ございません!)


クラロワリーグ世界一決定戦とは?

「クラロワリーグ世界一決定戦2022」とは、世界一のクラロワプレイヤーを決める1年に1度の公式世界大会です。昨年と同じ個人戦です。

今年の大会概要を1枚にぎゅっとまとめたのが上の図です。

▼今年の世界大会について、くわしくはこちらのnoteで!


出場選手16名の顔ぶれ【3分まとめ】

「クラロワリーグ世界一決定戦2022」の出場選手について、忙しい皆さんのために3分でまとめます!

2022年の「クラロワリーグ世界一決定戦」は個人戦です。年に1度の公式世界大会に出場できるのは、世界中からたったの16人だけです。(※昨年は32人でした)

  • 大型コミュニティ大会「ゴールドチケット大会」⇒ 6人

  • 8-9月におこなわれた「クラロワリーグ予選」⇒ 10人

CRL Intel

栄えあるファイナリスト16名を、「ゴールドチケット」(世界一決定戦の出場権)を獲得した順で紹介します。

  1. Samuel Bassotto (ブラジル) -- BCCGolden

  2. Mohamed Light (エジプト) -- QuesoCup

  3. Mugi (日本) -- MastersChallenge

  4. GençAslan (トルコ) -- ESL

  5. Ardentoas (メキシコ) -- All Stars

  6. Lucas (ブラジル) -- RoyaleMSTRS

  7. Keef (イタリア) -- CRL予選

  8. airsurfer (アメリカ) -- CRL予選

  9. DOoOM/Dominik (ドイツ) -- CRL予選

  10. Morten (ドイツ) -- CRL予選

  11. SandBox (韓国) -- CRL予選

  12. Sweep (カナダ) -- CRL予選

  13. Vitor75 (ポルトガル) -- CRL予選

  14. PANDORA (日本) -- CRL予選

  15. EnderG (ベネズエラ) -- CRLラストチャンス予選

  16. KK (日本) -- CRLラストチャンス予選

日本からは国別で最多の3選手(むぎ、PANDORA、KK)が出場します。むぎ選手は昨年の世界チャンピオンであり、前人未到の二連覇へ期待がかかっています。世界最強の座に今一番近いと言われるMohamed Light選手や、ブラジルの2大巨頭Samuel Bassotto選手とLucas選手、ドイツの新旧実力派Morten選手とDOoOM選手に、おとなり韓国の切り札SandBox選手といった、世界中から勝ち上がってきたスター選手たち。彼らが大舞台でどんなプレイを見せ、どの選手が最後まで勝ち上がるのか、楽しみでなりません。

もしまだ観てない人がいたら、けんつめし選手のこの動画は絶対に観ておきましょう。50分と長尺ですがその価値はあります。

9月13日には、大会初日1回戦のマッチアップも決まりました。

日本の3選手は3人とも右の山です。

二連覇を目指すMugi選手の初戦の相手は、同じ3大会連続出場のVitor選手。KK選手に至っては初戦の相手が、あの”王”ことMohamed Light選手です。PANDORA選手の対戦相手だって、アメリカのプロ経験豊富なベテランairsurfer選手です。いずれも厳しい闘いが予想されますが、まさにそこが面白く、目が離せません!

3日間にわたるダブルエリミネーション方式トーナメントを制するのは、いったいどの国のどの選手なのでしょうか!

3分を少しオーバーしたかもしれない… まとめは以上です。
お時間のある方は、16人の選手プロフィールも見ていってください!



出場選手16名の紹介

それでは出場選手16名のプロフィールを、「ゴールドチケット」獲得順に紹介していきましょう!


1 Samuel Bassotto

Samuel Bassotto(ブラジル)は、著名な高回転ホグ使いにして、世界ランク1位を4度も獲得したマルチの鬼です。Fnatic(2019)、Spacestation Gaming (2020)でチーム戦時代のCRLプロ経験もあります。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【1位】★

CRL22では、3月におこなわれた最初のゴールドチケット大会(BCCGolden)で優勝し、世界最速でゴールドチケットを手にしました。その後のゴルチケ大会では目立った成績もありませんでしたが、悠々自適な高みの見物をしていた感じでしょうか。誰より長かった調整期間が吉と出るか凶と出るかは、本大会を見てみましょう。


2 Mohamed Light

Mohamed Light(エジプト)は、その名の通りクラロワ界の”光”であり、1位の金メダルをこれでもかと収集し続ける”王”です。世界ランク1位を記録すること6度。KIX (2020)でチーム戦時代のCRLも経験しており、当時のチームメイトにはBenZer(インドネシア)やYUYA(日本)がいました。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【6位】

  • QuesoCup Golden Edition【1位】★

  • Masters Challenge by Bernard Chong【1位】

  • Snapdragon Pro Series (ESL)【1位】

CRL22では、4月のゴールドチケット大会(QuesoCup)で優勝し、世界で2枚目のゴールドチケットを手にしました。彼がすさまじいのは、その後も大きな大会に精力的に参加し続けて、なんとなんとゴルチケ大会3連続優勝を飾ったことです。ア、アンビリーバボー…

去年の世界大会で準優勝だった”王”が手にしてないのは、あの王冠だけ。


3 Mugi

むぎ(日本)は、昨年の世界チャンピオンです。日本クラロワ界初の栄冠を獲得した際の歓喜は、まだ昨夜のことのように思い出せます。チーム戦時代のCRLではKKライキジョーンズ(共に日本)らと共にPONOS(2020)で活躍し、今年で3年連続の公式世界大会出場となります。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【4位】

  • QuesoCup Golden Edition【6位】

  • Masters Challenge by Bernard Chong【2位】★

  • RoyaleMSTRS Golden Edition【1位】

6月のゴールドチケット大会(MastersChallenge)では準優勝でしたが、優勝したMohamed Lightが既に権利を持っていたため繰り上がりでゴールドチケットを獲得しました。その後のゴルチケ大会で優勝して見せたところに、彼の誇り高さを感じるのは私だけでしょうか。

クラロワ界でまだ誰も成し遂げたことのない”公式世界大会二連覇”にチャレンジできるのは、世界中で彼一人だけです。


4 GençAslan

世界的なビッグネームが3人続きましたが、GençAslan(トルコ)は世界的には無名の選手。CRL22で夢を掴み、これからビッグになっていくポテンシャルを秘めた1人です。

  • Masters Challenge by Bernard Chong【26位】

  • Snapdragon Pro Series (ESL)【2位】★

6月のゴールドチケット大会(ESL)でMohamed Lightに敗れ準優勝でしたが、繰り上がりでゴールドチケットを手にしました。EU & MENA地域限定の大会だったということで、参加人数的にも最も穴場なゴルチケ大会だったのは事実ですが、準決勝でViiper(フランス)を2-0で破るなど、その実力はマグレではありません。

9月21日、彼が試合会場のヘルシンキに来れないこと、状況次第でオンライン参加できることが発表されました。何とも心配です。


5 Ardentoas

メキシコは世界で3本指に入るクラロワ大国であり、初代世界チャンピオンの輩出国ですが、2022年のファイナリストは1人だけ。Ardentoas(メキシコ)は、母国の大きな期待を背負ってフィンランドに旅立ちます。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【12位】

  • QuesoCup Golden Edition【2位】

  • Masters Challenge by Bernard Chong【20位】

  • All Stars Golden Edition【1位】★

7月のゴールドチケット大会(All Stars)は、北米・中南米限定の地域大会でしたが、彼はこれを制して世界行きを決めました。Lucas(ブラジル)らを破ったその実力は、今もなお右肩上がりで成長中です。


6 Lucas

Lucas(ブラジル)は、長い髪とその容姿から大会配信があるたびに「彼は女子選手ですか??」的な質問コメントが飛ぶことで定評のある人気プレイヤーです。最近の映像を見るとちょっとふくよかになったかもしれない。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【2位】

  • QuesoCup Golden Edition【61位】

  • All Stars Golden Edition【2位】

  • RoyaleMSTRS Golden Edition【2位】★

CRL22のゴールドチケット大会では、3度準優勝し、辛くも3度目の準優勝でむぎ(日本)の繰上りでゴールドチケットを手に入れた苦労人です。ポイント制だった昨年のシステムなら、余裕の出場確定だったでしょうに……

彼はチーム戦最終年のCRLのときpaiN Gaming(2020)で初出場してから、今年で3年連続の公式世界大会になります。宣材写真の左手人差し指がターゲットしているものは、きっと。


7 Keef

ここからは、8-9月のクラロワリーグ予選でゴールドチケットを獲得した面々です。Keef(イタリア)は、”クラロワ界の生ける伝説”Surgiacl Goblinらに勝利してクラロワリーグ予選を突破しました。

  • CRL予選【突破】★

彼は昨年の世界一決定戦(オンライン形式)にも出場しましたが、その時は1回戦でSandBox(韓国)と当たって1-2で敗北しています。後ほど紹介しますが、そのSandBoxも二年連続の世界大会出場を決めました。ヘルシンキで初めて相まみえる2人は、どんな言葉をかけあうのでしょうね。


8 airsurfer

airsurfer(アメリカ)は、チーム戦時代のCRL経験も豊富な大ベテランです。TSM(2018)、Complexity(2019)、Misfits(2020)の3チームを渡り歩いてきました。現在はチームに所属していませんが、日本のクラン「ホワイトルシアン❤」で活動してたりします。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【22位】

  • Masters Challenge by Bernard Chong【6位】

  • All Stars Golden Edition【12位】

  • CRL予選【突破】★

CRL22では、ゴールドチケット大会で善戦しつつも権利獲得までには至らず、クラロワリーグ予選を通過しての2年連続世界大会となりました。

元々はクロスボウ使いとして名を馳せた彼ですが、今やそのデッキプールは変幻自在。普通のデッキで満足できない諸兄、彼の試合を観ましょう!


9 DOoOM (Dominik)

DOoOM(Dominik)はドイツの新鋭にして、今年の4月シーズンに世界ランク1位を初獲得したばかりの売り出し中のプレイヤーです。得意デッキは、今大会出場選手中では珍しいラヴァハウンド。全世界の空デッキ使いの希望の星と言えるでしょう。

  • CRL予選【突破】★

公式世界大会には今回が初出場です。

ゴールドチケット大会での上位入りもなく、チーム戦時代のCRL実績もなく、履歴書に起こすと余白が目立ってしまいますが、彼の場合、書き込まれるべき実績が増えていくのはきっとこれからです。


10 Morten

Morten(ドイツ)は、最前線にずっと立ち続けるベテランであり、何度も優勝していておかしくない実力を持ちながらも何故か勝ち切れないシルバーコレクターであり、世界中にその名を知られた人気のテクニシャンです。SK Gaming一筋、プロ歴5年。今年で4年連続の世界大会です。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【3位】

  • Snapdragon Pro Series (ESL)【8位】

  • CRL予選【突破】★

彼のファンに好材料を1つだけお伝えしておくと、7月にスペインでおこなわれたオフライン大会「DreamHack - Clash All Stars by Universae」で彼は優勝を飾ってたりします。長く彼の行く手を阻んできた”銀の呪縛”ですが、実のところ、すでに解けているのかもしれませんよ。


11 SandBox

SandBox(韓国)は、2021年に急成長した韓国のスター選手です。その勢いは今年も途絶えず、2年連続の公式世界大会となりました。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【33位】

  • QuesoCup Golden Edition【12位】

  • Masters Challenge by Bernard Chong【6位】

  • CRL予選【突破】★

昨年の世界12位という結果は決して悪くありませんが、8度のマンスリー大会で4度ベスト8に勝ち上がったハイパフォーマンスぶりと比べると、彼にとって納得のいく結末ではなかったかもしれません。今年の世界大会にはきっと期するものがあるはずです。


12 Sweep

Sweep(カナダ)もまたプレイ歴の長いベテラン選手です。キャラクターもデッキ構築も一癖あることで有名ですが、そこがファンにはたまりません。今回が、2年ぶり2度目の公式世界大会です。

  • CRL予選【突破】★

プロ歴は、paiN Gaming(2020)の1シーズンだけですが、これが今思えばなかなかにすごいチームでした。チームメイトだったLucas(ブラジル)、Vitor75(ポルトガル)の2人は今年のファイナリスト16人に入っていますし、残る1人のWallace(ブラジル)もあと一歩でした。2020年に世界大会出場を決めた際は”大番狂わせ”とか”ダークホース集団”とか言われましたし、僕もそう思いましたが、本当に見る目がなかったです。反省。


13 Vitor75

Vitor75(ポルトガル)は、ここ数年安定して結果を残し続けている実力者です。世界大会にも今年で3年連続の出場になります。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【23位】

  • QuesoCup Golden Edition【30位】

  • Masters Challenge by Bernard Chong【16位】

  • CRL予選【突破】★

日本では勉強にしろスポーツにしろ「両立できないから恋愛禁止」という昭和な価値観が未だ根強く残っていますが、白い歯がキラリ輝く笑顔がまぶしい彼のTwitterを見るとそれが正しくないことがよく分かります。恋愛とクラロワは両立できるのです。できるのです……


14 PANDORA

PANDORA(日本)はプロ経験こそありませんが、CRLのチーム戦がもう1年続いていたら間違いなく引っ張りだこであったであろう在野の猛者です。日本に4人しかいない”世界ランク1位経験者”の1人でもあります。

日本語情報など何もない海外のオンライン大会に物おじせずエントリーしては、くっきり爪痕を残してくる勝負強さが彼の魅力です。あと、背がすごく高い。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【30位】

  • Masters Challenge by Bernard Chong【42位】

  • RoyaleMSTRS Golden Edition【5位】

  • CRL予選【突破】★

大学での新生活の多忙さもあってゴールドチケット大会には満足のいく参戦ができていなかったようですが、8-9月のクラロワリーグ予選に照準を定めてキッチリ結果を勝ち取るあたりは流石の一言。本戦にも期待です!


15 EnderG

EnderG(ベネズエラ)は、今大会でもっとも無名な1人です。最多トロフィーも最高順位も出場選手中で最も低く、これといった大会実績も持っていません。2022年の世界大会最後の2枠は「ラストチャンス予選」の勝者に与えられる仕組みでしたが、彼は見事にそのチャンスをつかみ取ったのです。

  • CRLラストチャンス予選【突破】★

彼が世界行きを決めた一戦はYUYA(日本)との試合で、ライブ観戦していた際は、3年続けて世界まで手が届きそうなところまで来たのに敗れたYUYAの悲劇性で頭がいっぱいになりました。ですが、EnderGにしても、ベネズエラという国の置かれた状況を考えるとこの試合に期するものは決して小さくなかったはず。真面目に人生が懸かっていたかもしれません。今はYUYAの分まで彼に世界大会であばれてきてほしいという気持ちです

9月21日GençAslanと彼の2人がヘルシンキに来れないこと、状況次第でオンライン参加できることが発表されました。ここに来てコロナとは……


16 KK

世界一決定戦2022への出場権、ゴールドチケットの最後の1枚を手にしたのはKK(日本)でした。2018年のクラロワリーグ発足年に16歳でプロデビューしてから、日本のエースとして最前線で闘い続けた彼も今年限りでの活動終了を発表しています。ラストチャンスを泥臭くも劇的に勝ち取る瞬間を見られただけでもう、古参リーグウォッチャーとしては感謝しかありません。

  • Bernard Chong Cup Golden Edition【12位】

  • QuesoCup Golden Edition【30位】

  • CRLラストチャンス予選【突破】★

彼のキャリアをふりかえると、どことなくMorten(ドイツ)に通ずるところがあって、優勝争いに幾度となく絡みつつも頂点には手が届いてきませんでした。けれど、その姿勢と闘いぶりに魅せられてファンが増えていったのもまた、2人に共通するところです。「勝利が全て」なる誰が作ったのか分からない警句、案外そこまで正しくないのかもしれませんね。

ちなみに、9月13日に発表されたトーナメント表によると、抽選で決まった初戦の相手は、あのMohamed Lightです。神は彼にそこまでするか、と。



出場選手16名の傾向と分析とすこし脱線

それでは最後に、出場選手16人のプロフィールから見えてくる今大会の傾向のようなものを探してみたいと思います。


1.出場選手の最高順位

選手の実力を測る上で、1v1マルチの成績はシンプルで使いやすい指標です。昔は「ぼくはグラチャレ派だからマルチのトロ上げはしないよ」と公言するタイプも割といたものですが、近ごろはめっきり減りました。

  • 最高順位が世界1ケタ台:16人中11人

  • 世界ランク1位経験者:16人6人

  • 世界ランク1位複数回経験者:16人中3人(Mohamed Light、Samuel Bassotto、むぎ)

レベルが高い!


2.出場選手の最多トロフィー

1v1マルチの最多トロフィーも見ていきましょう。

  • 8000(天界):全員

  • 8500以上:16人中14人

  • 8800以上:16人中7人

  • 8900以上:16人中2人(Mohamed Light、むぎ)

8800越えのプレイヤーは世界中で47アカウント、8900越えは6アカウントしかいないはずなのに!(Clash Royale World Records

厳密に言えば、1v1マルチと、CRLで採用されているデュエルBO3とは、試合形式が異なります。でも、この域に達したプレイヤーにとっては、どんなバトルモードでも関係なく勝ててしまうみたいですね。


3.国別ランキング

出場選手16人を国別でカウントしてみるとどうなるでしょう。

  • 3人 日本

  • 2人 ブラジル、ドイツ

  • 1人 その他

昨年も日本が1位(32人中6人)でしたが、今年も1位でした。ブラジルも2年連続の2位です(昨年は32人中4人)。

RoyaleAPI調べによる20勝チャレンジ達成者の国別ランキングと見比べてみると、メキシコの1人やフランスの0人というのは、少ない気がします。今年悔し涙を飲み、来年に雪辱を期してる選手も1人や2人じゃないでしょうね。


4.チーム別ランキング

出場選手16人を所属チーム別でもカウントしてみました。

  • 2人輩出:2チーム(ChasMacGaming、SKCalalas)

  • 1人輩出:9チーム

  • (所属チームなし:3人)

2021年、2022年は個人戦になったクラロワリーグですが、トップ選手たちはコーチ・アナリスト・マネジメントなどの専門的なサポートを受けて万全の態勢で大きな試合に臨んでいます。アナリストを複数抱えていたり、非公開にしていたり、なかなかその実態は外から見えづらいのですが、しっかりしたチームに所属していることはその指標の1つになると思います。

大会が目前に迫った今、SNSには選手の笑顔だけでなく、スタッフ陣の現地入り報告も相次いでいます。試合で闘うのはもちろん選手たちですが、支える側には支える側なりの意地と誇りと水面下の闘いがあるのです。


5.CRLチーム戦(2018-2020)の経験

2022年は3年ぶりに観客が入ってのオフライン開催ということで、「大舞台での試合経験のない(少ない)選手が本来の力を発揮できるのか?」が1つの注目ポイントになっています。

それを占ううえで参考になるのが、チーム戦時代のCRL経験の有無です。

  • プロチーム経験3年:3人(Morten、airsufer、KK)

  • プロチーム経験2年:1人(Samuel Bassotto)

  • プロチーム経験1年:5人

「俺、緊張とかしないタイプなんで」と言う人は割とたくさんいますが、僕に言わせれば、緊張するほどの大舞台や逆境にまだ遭遇してないだけです。どうしても勝ちたい世界大会の舞台で、緊張しないプレイヤーなどいません。ただし、経験があるかないかで、緊張との付き合い方を知っていたり、慣れがあったりという違いは出てきます。その少しの違いが大きいのです。


6.公式世界大会の出場回数

これも5.と同じ観点の指標です。チーム戦と個人戦の公式世界大会をいっしょこたにしていいのか、という疑問もありますが、一旦横に置いてカウントしてみます。

  • 世界大会4回目:1人(Morten)

  • 世界大会3回目:4人(Lucas、Vitor75、むぎ、KK)

  • 世界大会2回目:7人

ただし、Lucas、Vitor75、むぎの2回分はここ2019年と2020年のもので、いずれもオンライン開催の大会でした。参考には…あまりならないかも。

1つ残念に思っているのは、このランキングの常連であった”皇帝”Lciop(中国)の名前がここにないことです。彼が続けてきた、公式世界大会の連続出場記録もついに途絶えてしまいました。

3.2.6. プレイヤーは、アプリストアからクラッシュ・ロワイヤルをダウンロードできる地域に居住している必要があります。

クラロワリーグ2022 大会ルールブック

CRL予選の途中のチェックでこの規定が適用されたためであって、彼が敗退した訳でも、何か違反をしたわけでもありません。eスポーツ先進国だった中国は今、党の方針によってゲームやeスポーツに逆風が吹いています。国レベルの大きな動きを前に、一企業や一市民がやれることには限界があるのです。僕もおっさんだし分かっちゃいるけど、やはり切ない。

日本もけっして完璧な国じゃないし、「海外では~」の”出羽守”の言にそうだそうだと言いたくなる日もあります、正直。でも、今のところ家に砲弾は飛んで来ないし、銃の乱射もないし、通信回線や電気ガス水道が止まることもほとんどない、いわゆる”平和”があります。いちおう民主主義の法治国家ですし、たいていの外国にはビザ(査証)なしに旅行もできます。日本だけを見てると逆に見えなくなる良さってのは確かにあるんですよね。

クラロワにしろ、クラクラにしろ、Supercellのモバイルゲームは本当に世界中で遊ばれていますから、僕らの想像もつかないような環境からマルチをやってたり、クランチャットをしたりしてる可能性もある訳です。僕も今後は少し野良2v2でバックレる輩に切れないように心がけよう… 彼にも実は何かがあるのかもしれないし。

ゲームなんて言ってみれば不要不急の最たるものですから、平和でなくては落ち着いて遊ぶこともできません。僕らがゲームで勝つこと強くなることに全力投球できたり、推し選手を追っかけて夢中になれたりするのは、決して当たり前のことでも不変のことでもない、ってことは忘れずにいたいと思います。つい忘れがちなので、自戒を込めて。

だいぶ脱線したので話を戻そうと試みると… ゲームの世界大会にワクワクできる環境のありがたさを忘れずに、今はこのお祭りで大いに盛り上がろうぜというとこですかね。好きなゲームの大きな世界大会が何年も続けられてて、そこに歴史が出来てくのを見守れるってのも当たり前のことじゃあないのですよね。

ありがとう! そして、ありがとう!■



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最後までお読みいただきありがとうございました。

Good luck!


※追記(2022/09/28)
ありがとうございます!


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