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クラロワリーグ | CRL West | 2020-Spring-W2 | スコアブックWeek2.明暗

kabutom/クラロワ

ウェストの優勝候補Team LiquidとSK Gamingが明暗を分ける。

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基本的にアジアやイーストを守備範囲としている弊noteながら、今シーズンは毎週”もう1つのクラロワリーグ”、West 2020 Springについてもレポート中。今回のnoteは、Week2の結果やあれこれについて。それではどうぞ！

関連note：
クラロワリーグ | CRL West | 2020-Spring | 観戦ガイド
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クラロワリーグ | CRL West | 2020-Spring | ウェストの10チーム
https://note.com/kabutom/n/n1fbe7e8e6e42
クラロワリーグ | CRL West | 2020-Spring-W1 | スコアブックWeek1.波乱
https://note.com/kabutom/n/n16fe2cfb3a8b


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ウェスト週間レポート／Week Recap

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『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ ウェスト」（Clash Royale League West）2020 Spring Season（SS）のWeek2が、現地時間の2020年6月6日（土）、7日（日）におこなわれた。

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Week2の試合結果はこの通り。

Week1に初戦を落とした優勝候補TLとSKだったが、Week2に明暗が分かれる。TLがEgorのGame:5-0という大爆発で1勝目を挙げたのに対し、SKは好調SSGにストレートで負け2敗目を喫した。今季West 2020 Springは、レギュラーシーズンが各チーム4試合ずつと超ショートシーズンであり、SKは”残り2試合を1つも落とせない”という苦境に立たされてしまった。

▽Group Aの順位

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▽Group Bの順位

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▽来週の試合予定（6月13日・14日）

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Pickup1: 「Wバレバレ枯渇」のミラーマッチ（W2D1M1の2v2）

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今週の試合の中から印象的だったゲームをいくつかPickupしていく。1つめは、CHI vs TL（W2D1M1）のSet1（2v2）から。

CHIがGame1を取って迎えたGame2は、「Wバレバレ枯渇」のミラー対決となった。「Wバレバレ枯渇」とは、ゴブリンバレルとスケルトンバレルのWバレルが、2v2でさらにWとなって相手のタワーに飛んでいく、非常にいやらしいデッキだ。

この試合面白かったのは、同じデッキを使っていながら、両チームのプレイングがかなり違っていた点だ。

▽RoyaleAPI Battle Replay（W1D2M1 - Set1 - Game2）

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上のブルーがCHIペア、下のレッドがSKペア。CHIペアが徹底して、”ゴブバレ＋スケバレ”をセットでほぼ同時に投げていたのに対し、SKペアは”2個のゴブバレ”をほぼ同時に投げることにこだわっていたことがわかる。

今回はCHIペアの1-0勝利で終わったが、試合内容は接戦だった。この1試合だけでどちらの戦術が正解だったか判断するのは、早計というものだろう。今後もたのしくウォッチしていきたい。


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Pickup2: Egor(TL)が5-0の大爆発（W2D1M1の1v1・KOH）

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2つめのPickupは、CHI vs TL（W2D1M1）のEgor（TL）の試合から。

この試合、EgorがGame:5-0と大爆発したのだが、使用デッキが実に多彩で、ロイホグ・テスラクロス・迫撃アウトロー・迫撃プリンス・遅延ロイジャイの5種類で5連勝した。

5月と6月のバランス調整でアースクエイクの施設への影響が減ったとみて、得意の迫撃やクロスといった施設系デッキを積極採用した判断はさすがだ。くわえて、相性不利なマッチアップを引いたときも、鉄壁の防御をみせつつ勝ち筋を探していく老獪さの面でも別格だった。

▽RoyaleAPI Overlay（W1D2M1 - Set2 - Game1）

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▽RoyaleAPI Overlay（W1D2M1 - Set3 - Game4）

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次のバランス調整は7月頭に予定されている。今週Week2が”彼（Egor）の週”だったことに議論の余地はないけれど、今月6月自体が”彼の月”になってしまう可能性も大いにありそうだ。末恐ろしい16歳である。


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Topic1: コメント欄の問題は、洋の東西を問わず

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残念な話題だが、書かざるをえない。

今週のCRL Westの公式YouTubeのチャット欄が荒れた。Westは、英語・スペイン語・ポルトガル語の3言語でライブ配信されているが、チャット欄に「低速モード」が適用されたのは、筆者の記憶の範囲では今回が初めてだ。

YouTubeチャット欄の「低速モード」とは
低速モードでは、コメントを投稿できる間隔に制限を設けて、各ユーザーがコメントできる頻度を制限できます。設定できる間隔は 1～300 秒です。

言語力不足で細かく追えてはいないのだが、スペイン語圏の人気チームであるメキシコのChivasが逆転負けしたことや、相手選手のロケット削りで敗れたことへの反発が多かったようだ。YouTubeだけでなく、選手たちのTwitterまでも攻撃の対象となり、Anabanは一時鍵をかけざるを得なくなったし、問題に向き合いDMを解放したPompeyoには86通もDMが来たそうだ。（励ましの内容が多かったようなのは救いだ）

ただ、理由など実はどうでもよい。理由や経緯が何であれ、暴言や誹謗中傷や荒らしが正当化されることにはならないからだ。”自分の思い通りの結果にならなかった”と腹を立てて、選手やリーグに八つ当たりする権利など誰にもない。暴れる輩はもはやファンと言うより、クレーマーやモンスターカスタマーに分類すべきだろう。

CRL East 2020 SSでもコメント欄の治安は問題になったが、残念なことに本件は洋の東西を問わないということだ。嘆かわしい。


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Topic2: ドズル氏の「クラロワ最強決定戦」にWest選手からも参加表明が相次ぐ

6月1日の発表以来、日本クラロワ界の話題を独り占めしている「 #クラロワ最強決定戦 」だが、CRL Westの選手たちからも参加表明が相次ぐという一幕があった。そうそうたるビッグネームが手を挙げてくれたのだ。

Samuel Bassotto
LaPokaTi
thegod_rf
Saint Belikin
airsurfer
xopxsam
ah craaaap

その後の主催者ドズル氏の見解とルールの明確化によって、結果的に彼らは今回は「不参加」ということになった。しょうがないことだと思う。ドズル氏も「世界中の選手が参加できる大会を、将来的に開けたらなと思っています」と語っているので、その未来を楽しみにしたい。

理想の話をすれば、「BrenChong's Cup」や「Gamestry Cup2」といったオンライン国際大会を主催し、そこへ日本選手も招いてくれたスペインのYouTuber、Revol Aimar氏のような存在が日本からも出てきてほしい。ただ、スポンサーの獲得や、言語・時差の壁を越えた運営、主催者の求心力、界隈のサポート、参加選手の協力姿勢など、ハードルが多いのも歴然とした事実なわけで。

界隈の隅にいる1人として、何ができるのか個人的にも考えていきたい。


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W2D1M1: Chivas esports 1-2 Team Liquid

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Group AのChivas esports vs Team Liquidは、TLが2-1で逆転勝利した。なんといっても、Set2・Set3を1人で勝ち切ったEgorの働きが大きすぎた。だがTLの2v2ペアはこれで2戦2敗だし、次戦はDiegoB⇔Surgical Goblinの交代も含め、なんらかの改善が必要だろう。

・Set1Game2：試合序盤でCHIペアは、相手のゴブリンバレルを雪玉で弾いてキング起動に成功。プロでは常識の技らしいが、うまい。

・Set2Game1：Anabanはメガナイトラム、Egorはロイホグミニペ。相性不利のEgorが粘って粘って、Tie Breakerでの判定勝利に持ち込む。

・Set3：Egor劇場、今季West2人目の3タテ達成。うまいのは分かるのだが、分かりやすいファインプレイを連発するというよりも、”よく分からないがいつの間にか勝ってる”感が強い。日本語で解説が聞きたい・・・


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W2D1M2: Spacestation Gaming 2-0 SK Gaming

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Group BのSpacestation Gaming vs SK Gamingは、SSGが2-0で勝利した。試合内容は非常に僅差だったが、SKはこれで開幕2連敗と後がなくなった。逆にSSGは2-0 2-0の2連勝と絶好調すぎて、あのBassottoの出番すらない。

・Set1：コンビ経験・実績・時価ともおそらくWest最高峰のペア2組による2v2対決。天上人たちがあやつるフリーズは、相手にとって最も危険なタイミングでタワーを襲うので、観ているこちらまで凍りついてしまう。

・Set2Game1：LaPoKaTiはメガナイトスケラ、Javi14はディガポイプリンス。LaPoKaTiのスケラとメガナのツーウェポンの使い分けと使うタイミングが独特かつ絶妙で、Javi14のリズムを狂わせる。


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W2D2M1: Cream Real Betis 1-2 Dignitas

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Group AのCream Real Betis vs Dignitasは、DIGが2-1で勝利した。前評判が高くなかったDIGだが、チーム開幕戦を勝利で飾って意地を見せた。

・Set2：スペインの希望Bale（DIG）、CRLデビュー戦。Game2で敗れたデッキを敢えてGame3でも使ってくるxPedro15（CRB）のしたたかさに屈す。

・Set3Game1：Baleがロイホグでダメージリードすれば、Belikin（CRB）がスケラで追い着くデッドヒート。トルネが4月までの仕様なら（5月のバランス調整でタワーダメージが追加された）、勝ったのはBelikinだったかも。


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W2D2M2: Misfits 2-1 paiN Gaming

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Group BのMisfits vs paiN Gamingは、MSFが2-1で逆転勝利した。開幕前の下馬評が高くなかったMSFが2連勝と好調。この試合が開幕戦のPNGは、新生ペアがSet1を取る幸先のいいで出しだったが、悔しい結果となった。

・Set1：”守れぬなら・落としてしまえ・ホトトギス”の如き攻撃的な2v2。

・Set2・3：airsufer（MSF）、再三”防衛スケラ”まで駆使して、相手の大型ユニットの攻めをいなしていく。


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+ 試合結果／Results

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・Week1に初戦を落とした優勝候補TLとSKだが、明暗を分ける。

・DIGとPNGも今週初戦を迎え、これでWest 2020の全10チームがそれぞれの開幕戦を消化したことになる。


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+ 順位表／Standings

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・今季はGroup A・Bそれぞれ上位3チームがPlayoffsに進むことができる。

・Group BのSSGとMSFは2連勝でPlayoffsへ大きく前進した。

・優勝候補SK（昨年S1で2位、S2で1位）は、早くも正念場。


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+ 個人成績／Player Rankings

Week2からは、「今週のみ」と「シーズン通算」の2種類の表でお届け。

▼今週Week2

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・Week2はなんといってもEgor（TL）の週。Game:5-0と1人でチームに勝利をもたらした。 #もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな  

▼シーズン通算

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・”1v1はCRLの華”。2v2やKOHより注目度が高く、賞賛とバッシングの落差がもっとも激しいポジションだ。現在のところ、2勝のLaPoKaTi（SSG）、xPedro15（CRB）、1勝のEgor（TL）、JupiterKing（TRB）らに脚光が当たっている。

・Week2までで未出場なのは、5選手。Bassotto（SSG）、TNT（TRB）、SergioRamos（SK）、Cuchii Cuu（TQ）、Richard（CHI）。きっと1v1の第2エースの役割なのだろう。かれらの出番は来週訪れるだろうか？


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+ バンカード／BAN Cards

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・Week2に限れば、「トルネ：2、巨スケ：4」。トルネは相手がBANするだろうからうちは巨スケBANしとこ、ということなのか。結果としてトルネ有りとなった2v2はやはり、えらいことになった。


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+ 関連News

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▽ハイライト


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Good luck!


※追記（2020.6.9）
「Pickup1」でRoyaleAPI Battle Replayのデータを使って”発見”したことを書いたのだけど、さらっと書きつつも（いい発見できた！）と自負していた。それを、RoyaleAPIの”中の人”に拾ってもらえるとは！　こんなにうれしいこと、なかなかない。


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