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クラロワリーグ | CRL Asia | 2019-S2-W10 | スコアレポートWeek10. プレイオフ第2週。FAVとOGNの「2年間」

ダブルエリミネーション方式トーナメントでのPlayoffs 2週目。Loser's Bracketを勝ち上がり挑戦権を手にしたのは"KIX"(グループ1)"CT"(グループ2)Winner's Bracketの勝者"OGN"(グループ1)"FAV"(グループ2)がの挑戦をはねのけ、アジアの決勝と世界への切符を同時に手に入れた。


今回は『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) 2019年 シーズン2 Week10 (Playoffs 2週目)の「スコアレポート」をお届けする。今週行われた公式戦の要約と、各種記録、そして試合軸でのまとめになる。
一緒にざっくりふりかえっていこう。

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▼Playoffs(Week10)直前特集



Weekly Recap

「クラロワリーグ アジア」(CRL Asia) 2019 Season2 Week10(2019/10/26~27)は、プレイオフ第2週。プレイオフ・グループ1の3試合、プレイオフ・グループ2の3試合、あわせて2日間全6試合の公式戦が行われた。会場はいつも通り、韓国・ソウル OGN e-STADIUM。

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Week10の「試合結果」はこの通り。
Loser's Bracket 1回戦のチームが下克上するためには同日3連戦を3連勝した上でさらに「TieBreaker KOH Set」で勝たねばならない過酷なトーナメント方式。にもかかわらず、グループ1のKIXとグループ2のCTはあわや下克上かという連勝劇を見せた。受けて立つ形になった Winner's Bracketの勝者OGNFAVは、その挑戦を返り討ちに。OGNFAVは各グループの勝者となり、次週のFinalへの進出と12月の「世界一決定戦」への出場とを勝ち取った。

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Week10終わっての「プレイオフ・トーナメント表」。
PO参加8チームのうち6チームの2019年シーズンが今週終わった。8月に開幕したCRL Asia Season2も残すところあと1試合、BO5形式のFinalのみ。
冬の足音が聞こえる。



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Next Week

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次週の最終週Week11(2019/11/2)は土曜日1日のみの開催。韓国のOGN ENTUSと日本のFAV gamingの決勝戦(BO5)が行われる。ともに勝てば初のアジア優勝。意地とプライドと技術のぶつかり合いが期待できそうだ。

また、決勝戦に先立ってCRL Asia初開催の「オールスターマッチ」も予定されている。すでにシーズンの終わった10チームからファン投票で選出された10人の選手が様々な形式で5つのSetを争うことになっている。こちらも楽しみにしよう。

Don't miss it !


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Weekly MVPs

1.FAV gaming の「2年間」

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FAV gamingは今週Playoffs Group2の代表決定戦でCTに2-0で勝利し、来週のFinal進出と12月の「世界一決定戦」出場とを決めた。先週今週のPlayoffs 3試合はいずれもSet:2-0のストレート勝利とその強さを見せつけた。

FAV gamingの軌跡
2018 S1.  RS:7位(12チーム中)・Wildcard敗退
2018 S2.  RS:2位(4チーム中)・Wildcard敗退
2019 S1.  RS:5位(6チーム中)
2019 S2.  RS:1位(6チーム中)・Playoffs Final & World Finals進出【NEW!】

FAVは今回初めてアジアの決勝へ進むわけだが、彼らの2年間は順風満帆だった訳ではない。アジア屈指の高い人気を集めながらも、それに応えきれないもどかしいシーズンが続いてきた。チームにとって高い期待はうれしいと同時に大きな重圧でもあったはずだ。チーム結成時のメンバーで今も残るのはけんつめしと監督のおこめちんの2人。外から見ているだけの1ファンである筆者ですらFAVのこの2年間に思いをはせるとこみあげるものがあるというのに、彼ら2人の胸中たるや。

だがまだ終わったわけではない。まずは来週、初のアジアタイトルへと挑戦するFAVのチーム一丸の戦いを最後までしっかり見届けようではないか。


2.OGN ENTUS の「2年間」

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OGN ENTUSは今週Playoffs Group1の代表決定戦でKIXに2-1で勝利し、来週のFinal進出と12月の「世界一決定戦」出場とを決めた。今週のPO.Match-12では、エースTNTが1v1とKOHでGame 5連勝と大活躍。もう1人の1v1エースDandelionもPlayoffsで1v1:Set1-0・Game:2-0と好調を維持している。

OGN ENTUSの軌跡
2018 S1.  RS:6位(12チーム中)・Wildcard敗退
2018 S2.  RS:4位(4チーム中)
2019 S1.  RS:4位(6チーム中)・Playoffs敗退
2019 S2.  RS:2位(6チーム中)・Playoffs Final & World Finals進出【NEW!】

FAVと同様にOGNも今回初めてアジアの決勝へ進むわけだが、その2年間の軌跡やおかれた立場に実は共通点が多い。
OGNの母体は名前からわかるようにCRL Asiaの放送を担うパートナー企業である。今年からはCRL Westの放送づくりも手掛けている。FAVの母体もまた「クラロワ」攻略と「クラロワリーグ」報道でおなじみファミ通Appを運営するKADOKAWA Game Linkage(前Gzブレイン)というメディア企業。両チームの成り立ちは似通っている。高い人気を集めながらも結果の出ないシーズンが続いてきた軌跡も共通だし、チーム結成時を知るメンバーがもはや監督のHAULだけと入れ替わりが進んでいるところも近い。

来週のアジア決勝は、そういった”似た性格・似た軌跡をたどってきた2チームによる「2年間」の思いがぶつかり合う場”でもあるのだ。両チームのバックグラウンドを知ったうえでの観戦は、きっといつもの2倍楽しい。


3.xPedro15 & iAmJP(KIX)

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xPedro15 & iAmJP(KIX)ペアは、今週2v2でSet:3-0の大活躍。個人としてもKOHで、xPedro15はAll Kill達成を含むGame:3-1、iAmJPはGame:1-1と大車輪でチームの快進撃に貢献した。

この2人の2v2ペアが初お披露目されたのは、S2 RS最終週のWeek8のこと。筆者は、ああPlayoffsに向けてけん制なのか調整なのかしてきたんだな、という認識でいたが結果的にそれは大きな間違いだった。ベネズエラとスペイン、国は違えど言語は同じ。ペアを組むこともあるだろうと思ってはいたが、まさかRSで1度しか使っていないコンビをこの大事なPlayoffsの全試合で使ってくるとは・・・。
先週・今週の彼らの気迫あふれる戦いぶりをふりかえると、決勝の大舞台で”今季アジア最強”FAVペアと戦う2v2を見れなかったことが少し惜しい。


4.BenZer Ridel(CT)

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BenZer Ridel(CT)は、今週1v1でSet:2-1と活躍。チームを2連勝でグループ2の第3試合FAVとの決戦まで導いたが、最後はJACK(FAV)の前に力尽きた。

BenZerはもともと迫撃砲デッキが得意なことで有名なプレイヤーだったが、昨季S1に新呪文クエイク入りのホグデッキを開発したことで一躍アジアを代表する存在にまでのぼりつめた。しかし、今季S2は思うような結果が出ずSet:4-5と負け越し。負ければPlayoffs進出できないというRS最終試合において、上方修正されたばかりのWBを5Game連続で使用して5連勝という意地を見せて何とかこの舞台にすべりこんでいた。
そんな彼が今Playoffsで頼みにしたのは意外なことにWBではなく、原点回帰の迫撃砲デッキ。理屈で説明しようとすればWBをブラフにして相手のデッキ読みを外そうという駆け引き上のチョイスなのだけれど、試合のプレイを見ているとどうもそういう理屈を超えた彼の矜持や美学のようなものが伝わってくる気がした。
この苦しかったシーズンを経て、彼がまた1つ高いところに上りそうな予感がしている。


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Rankings

今週の各種STATSをみていこう。

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▲Playoffs(Week9-10)の「個人成績(Total)」。ゲーム勝率(G+%)順のTop10。
JACK(FAV)・TNT(OGN)・Dandelion(OGN)ら1v1エースは依然として無傷。来週の決勝戦の1v1はえらいことになりそうだ。2v2ではけんつめし&きたっしゃん(FAV)が最上位。xPedro15&iAmJP(KIX)もSet:4-0と大暴れした。CR+(獲得クラウン)最多はxPedro15(KIX)。

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▲RS+PO(Week1-10)の「個人成績(Total)」。ゲーム勝率(G+%)順のTop20。
ゲーム勝率と2v2部門(S+)は、けんつめしきたっしゃん(FAV)。Set勝敗は今週さらに伸びて12-1。1v1部門(S+)は9でJACK(FAV)、KOH部門(G+)は9でTNT(OGN)。CR+(獲得クラウン)最多は36でけんつめし(FAV)。

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Week9の「BANカード選択状況」。
Playoff(Week9-10)のみのランキング。今週新たにBANされたカードはなし。通算の表(下記)と比べると、ディガーとメガナイトが気持ち多め。

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▲RS+PO(Week1-10)の「BANカード選択状況」。
レギュラーシーズン(Week1-8)+Playoff(Week9-10)のランキング。


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Match PO-7

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KIXは先週Week9と同じオーダー。4th登録のMaluntin(KIX)はこの日27歳の誕生日。PNSは先週からオーダー変更し、2v2で"RR"ペアを起用。
・Set1 Game1でライトニング、Game3でフリーズを効果的に使ったKIXペアがセットを取る。
・Set2Game2 あとのない状況でみかん坊や(PNS)が選んだのは十八番のバルーンデッキ。前半にダメージリードを取るものの、2倍タイムに入りLegend(KIX)がメガナイトで攻撃の形を作って猛反撃開始。そして・・・
PNSはこれでシーズン終了。KIXは第2試合進出。


Match PO-8

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・PO.Match-1の再戦。その時はSado(SBG)のAll Killで、KIX 1-2 SBG
KIXは前の試合からオーダーを変えず。SBGも先週と同じオーダー。
・Set2Game3 あとのないSBG。ゴブリンバレルでiSlaw(SBG)が序盤リードするが、Legend(KIX)がじわじわと逆転。最後の望みを託したWB+バレルが刺さってiSlawが再逆転。試合はSet3へ。
・Set3 Game1でSadoに先週の借りを返したxPedro15(KIX)。そのまま勢いに乗ってAll Killを達成。今Playoffs 2人目。荒ぶる気持ちのままエモートを連打する。
SBGはこれでシーズン終了。KIXは第3試合進出。


Match PO-9

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KIXはこの日3試合連続で同じオーダー。OGNは1v1にTNTを起用。
・Set1 アジア屈指のOne Crown-ThunderペアをKIXペアが撃破。
・Set2 Game1のロイヤルジャイアント、Game2のジャイアント、共に最初の展開で大きなダメージリードを取ったTNT。まさに会心の一撃。
・Set3 KIXはここを取れば「TieBreaker KOH Set」に持ち込める。幸先よくGame1を取るが、TNTの分厚い壁が突破できない。TNTは今Playoffs 3人目のAll Kill達成。席に戻った後でようやく笑みを浮かべる。
KIXはこれでシーズン終了。OGNは来週のAsia Finalsと12月のWorld Finalsへの進出を決めた。


Match PO-10

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CTDRXともに先週Week9と同じオーダー。ALPHA(DRX)は前日に18歳の誕生日を迎えたばかり。
・Set1 攻撃と攻撃のぶつかり合い。タワー上の姫には災難な試合だ。
・Set2 レギュラーシーズン最終週(Week8)にディガーWBデッキの5連投で5連勝したBenZer(CT)だが、プレイオフでは先週も今週もWBを使わない。
DRXはこれでシーズン終了。勝者へ拍手を送る。CTは第2試合進出。


Match PO-11

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CTは前の試合からオーダーを変えず。OPは何と1v1でX-Bow Masterを先発させないオーダー。勝てば連戦となる第3試合のFAV戦を見据えた戦術か。
・Set2Game2 BenZer(CT)、ここでディガーWBデッキをPlayoffsで初投入。
・Set3Game4 X-Bow Masterの華麗なマジックアーチャー+トルネード使いには実況・岸も「ええっ本当に?!」と絶叫。しかし徐々にロイヤルジャイアント・ライトニングでペースをつかんだCarrollus(CT)が勝ち切る。
OPはこれでシーズン終了。CTは第3試合進出。


Match PO-12

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・PO.Match-4の再戦。その時は、FAV 2-0 CT
FAVはいつもの不動のオーダー。CTはこの日3連続となるオーダー。
FAVはこの日東京でパブリックビューイングも主催。クラロワ界のアイドルぼんじゅうる氏とFAVの元選手Oz氏を中心に海の向こうへ応援を送る。
・Set1Game3 どちらが勝つのか全く予断を許さない展開で試合は終盤へ。呪文の打ちどころに優ったFAVペアがこの接戦をものにする。
・Set2 JACKのデッキ読み・プレイング共に盤・石。危なげなし。
CTはこれでシーズン終了。FAVは来週のAsia Finalsと12月のWorld Finalsへの進出を決めた。
・世界への道が長かったFAVの2年間に言及した実況の岸。こみあげてくるものを必死に押さえつけて実況を全うする。筆者も無事涙腺が決壊した次第。


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League Information

クラロワリーグ アジア Clash Royale League Asia, CRL Asia
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クラロワリーグ ウェスト Clash Royale League West, CRL West
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