クラロワリーグ | CRL East | 2020-Fall | PO展望:Talon
7勝全てがストレート勝ち、若さのTalon。
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『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ イースト』2020年フォールシーズンのプレイオフが10月24日から始まる。Week1に登場するのはレギュラーシーズン3位から6位の4チーム。今週は直前特集として、この4チームを順番に紹介していく。
3日目は、Talon編。
これまで優勝争いとはあまり縁のなかったTalonだが、現在の選手・スタッフは昨冬の「CRL世界一決定戦」にアジアから出場したOGN ENTUSのメンバーが中心になっている。初の世界進出というより、今年も世界へ行くぞという感覚に近いはずだ。
平均年齢17歳の最年少集団とあってか、今季は好不調の波がとても激しかった。勝つ時はストレート、接戦は全敗。しかし、それが彼らの魅力でもある。Playoffs勝利の鍵を握るのは、ひょっとしたら元プロ選手でもある監督Haulの手綱さばきなのかもしれない。
決戦の日まであと2日。
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今季レギュラーシーズンの成績:Talon
『CRL East 2020 Fall』のレギュラーシーズン、Talonは4位だった。オフ期間におこなわれた”裏クラロワリーグ”こと「Summer East Games」で優勝し、今季も前半は好調だったのだが、悪夢の5連敗で順位を落とした。
レギュラーシーズンの順位表。
4位ではあるが、セット得失差(S±)をみると、2位Novaより数字は上だ。これは、試合内容がそれだけ良かったということを示している。
セット別の数字を見ていくと、Set1(2v2)とSet2(KOH)は1位通過のPONOSに次ぐリーグ2位。しかし、Set3(1v1)は0勝4敗のリーグ最下位という両極端なSTATS。18歳・17歳・17歳・16歳の若きチームゆえだろうか。
レギュラーシーズンの戦績。
前半戦を終えてPONOSに次ぐ2位(5勝2敗)と良い所につけていただけに、後半戦の5連敗さえなければリーグの優勝争いはもっと分からなく面白くなっていたことだろう。
「勝つ時はストレート」(7勝全てが2-0)
「接戦は全敗」(Set3は0-4)
というピーキーな戦績になっているのも今季のTalonの特徴だ。
選手の個人成績。
One Crown & Lineペアは今季リーグで唯一Set1(2v2)に全試合出場した。練習効率や連携の練度の面ではいいかもしれないが、それだけ相手に研究や対策をされてしまう訳で、そのうえでこの高勝率というのは素晴らしい。1v1の三番手だったチーム最年少Geraltが最終週Week9の週間MVPに選ばれたのは、Playoffsに向けての好材料である。そして、おとなしい選手が多い中で、Blizzard(Dandelion)のムードメイカー的役割はより重要になる。
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Key Player:TLN Line
PlayoffsにおけるTalonのKey Playerを1人だけ選ぶとすれば、Line。8月には非公式世界一決定戦「NT World Championship」で世界一に輝くなどその技術と勝負強さはワールドクラスの韓国人選手だ。
レギュラーシーズンでは、2v2・KOH・1v1の全セットを担当してきた。その読みの鋭さ深さの裏返しなのか、劣勢の試合で早々と負けを認めてしまうかのような淡白なプレイも時に見られた。しかし、マッチMVPの受賞回数でEast単独1位(5回)になるなど、彼が誰よりチームを勝利に導いてきたのもまたれっきとした事実なのだ。
TLN Line
ロイジャイ:7回(5W-2L)
迫撃:3回(2W-1L)
スケラ:3回(1W-2L)
ディガー:2回(0W-2L)
枯渇:2回(0W-2L)
バルーン:2回(0W-2L)
クロス:1回(1W-0L)
ロイホグ:1回(1W-0L)
ホグ:1回(0W-1L)
Lineが1v1・KOHで使ったデッキをメインウェポン別にカウントするとこうなった。
1v1のマルチでは”世界屈指の遅延クロス使い”として出世した彼だが、あまりにそのイメージが強くて警戒されるためなのか、リーグではほとんどクロスを使っていない。今季使用が多かったのはロイジャイとスケラ。環境デッキでもあり、チーム戦術でもあったのだろう。特にロイジャイは使用回数が高い上に、勝率も高かった。
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対戦成績:vs W.EDGM, vs KIX, vs FAV
TalonがPlayoffs Week1で対戦する可能性のある3チームとのレギュラーシーズンの試合スコアを集めてみた。
初戦(10月24日・PO Match2)で対戦するのは、W.EDGM。今季2度ストレート勝ちしている相性のいい相手だ。Week9にもおいしく頂いたばかりで、いいイメージもまだ残っているはずだ。
そして、FAVとの対戦も2度のストレート勝ちという結果だった。KIXとの対戦は1勝1敗の五分であり、次の対戦相手をもし選べるならばFAVでお願いしたいといったところだろう。
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Playoffs展望:Talon
さいごにまとめとして、TalonのPlayoffs Week1を展望しておこう。
「CRL Pocket」より対戦成績表。
Playoffs Week1を戦う4チームの中で対戦成績が最も良いのは、実はTalonだ。FAVにもW.EDGMにも2試合連続ストレート勝ちしており、KIXとも1勝1敗のタイだ。Talonに「当たりたくない相手」はいないだろう。
Talon 予想布陣
2v2:One Crown & Line
KOH:Geralt, Line, Blizzard
1v1:Geralt, Line, Blizzard
Playoffsでの筆者の予想布陣はこの通り。
2v2のOne Crown & Lineはド鉄板。1v1・KOHのGeralt, Line, Blizzardという顔ぶれも鉄板で、あとは1v1・KOHの登場順だけしか変更の余地はない。好調Geraltが1番手、のびのびプレイさせたいLineが2番手、ムードメイカーのBlizzardが3番手を務めるのではないかと予想する。
レギュラーシーズンで苦手とした1v1が、プレイオフ仕様のBO5制(2v2 - KOH - 1v1 - 1v1 - 1v1)で回数が増える点だけは懸念材料だが、最終セットの1v1とそうでないセットの1v1では負担も重圧も同じではない。風向きは変わるのではないだろうか。■
Talon
★★★★★:2v2
★★★★★:KOH
★☆☆☆☆:1v1
★★★☆☆:選手層
Key Player:Line
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- Playoffs概要:CRL East 2020 Fall
『CRL East 2020 Fall』のPlayoffsには、レギュラーシーズンの上位6チームが出場する。Eastの頂点を決める闘いであり、上位4チームに与えられる冬の「CRL世界一決定戦」への出場権をかけた闘いでもある。
Week1には、3位から6位の4チームがダブルエリミネーション方式のトーナメントを闘い2チームが勝ちあがる。
Week2にはこの2チームと、1位2位のチームがシングルエリミネーション方式のトーナメントを闘い、1位から4位まで格付けをおこなっていく。
今季の賞金総額は、225,000 USD。優勝賞金は、120,000 USDである。
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