クラロワ日本一決定戦 | 2017 #tb | (4)7月大会
2017年7月大会の決勝戦は、互いに認め合うライバル同士のガチ対決。
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2017年に開催された「クラッシュ・ロワイヤル」初の”競技系”公式イベント「クラロワ日本一決定戦」についてふりかえっていく連載企画の第4回では「7月大会」を特集する。
3次予選の1位と2位であり、互いに”一番のライバルは○○選手です”と認め合う2人のプレイヤーが、7月の決勝戦で”日本一”の座をかけて対決した。
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Overview
「クラロワ日本一決定戦」(Clash Royale Crown Championship 2017, CRCC 2017)とは、2017年5月から11月にかけておこなわれた「クラッシュ・ロワイヤル」で日本初となる”競技系”公式イベントのことだ。
まず、誰でも参加可能な”日本一”を決める大会が5カ月連続で開催される。そして、獲得ポイント上位30名とワイルドカード枠2名の計32選手が、秋の「THE FINAL」で”真の日本一”を争う。その上、「THE FINAL」の優勝者は、冬のロンドン「世界一決定戦」へ招待される・・・という少年マンガを具現化したかのようなストーリーであった。
「7月大会」の流れはこの通り。1000人大会を使用した1次・2次・3次予選がおこなわれ、それを突破した8人のファイナリストたちがトーナメント形式の決勝を戦った。3次予選と決勝トーナメントの様子は、クラロワ公式制作のYouTube番組としてライブで配信された。
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7月大会 1次予選
「クラロワ日本一決定戦」7月大会1次予選は、7月12日(水)・13日(木)の2日間におこなわれた。5月大会(4,543名)、6月大会(8,288名)と来て7月大会の予選参加者数はなんとなんと10,059名の大台に到達した。
1次予選(予選ブロックA~Y!)を突破した200名のプレイヤー名と所属クランは、当時のファミ通Appの記事で確認することができる。
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7月大会 2次予選
「クラロワ日本一決定戦」7月大会2次予選は、7月16日(日)におこなわれた。これまででもっとも競争率の激しかった1次予選を通過した200名の猛者がさらにここで16名に絞り込まれる。
カスタム大会の結果は以下の通り。2次予選を1位通過したのは、クラン”01 Powder Snow”所属のtaku。
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7月大会 3次予選
「クラロワ日本一決定戦」7月大会3次予選は、7月23日(日)におこなわれた。公式ライブ配信の出演者は、MC:藤井サチ、ゲーム実況:ドズル、ゲーム解説:明日ミライ(StanSmithは体調不良でお休み)。2次予選を通過した16名がこの日のカスタム大会でさらに8名へ絞り込まれた。
結果は以下の通り。3次予選を1位通過したのは、前月大会のチャンピオン、クラン”∽Blast Arise∽”所属RADWIMPS 。
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7月大会 決勝
「クラロワ日本一決定戦」7月大会決勝は7月30日(日)におこなわれ、クラロワ日本公式のYouTubeチャンネルでライブ配信された。出演は先月と同様に、MC:エレキコミック(今立進・やついいちろう)、 アシスタント:藤井サチ、ゲーム実況:StanSmith、ゲーム解説:ドズル。
オープニング映像もマイナーチェンジを遂げ、8人のファイナリストのプレイヤー名が映像中に差し込まれるようになった。
5月のけんつめし、6月のフチに続き、7月決勝も8名のファイナリストのうちの1人RADWIMPSがスタジオに駆けつけた。前月6月大会の優勝者であり、3次予選1位、8名中唯一の決勝大会3連続出場という大本命の登場である。
7月大会決勝トーナメントの結果は以下の通り。(準々決勝はBO1、準決勝・決勝はBO3)。
7月大会の頂点に立ったのは、2連覇となるRADWIMPS(∽Blast Arise∽)。決勝戦で、互いにライバル視しあう関係である天GOD(ウエスト98cmの会)との直接対決を逆転勝ちしての戴冠だった。
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▽準々決勝 第1試合
"クラクラからの使者" ZEROS vs "日本初の天界プレイヤー" RADWIMPS。三銃士にはファイボ+ザップを高速で、ガゴ群れ・ヒールもファイボで鎮火。RADWIMPSがZEROSに何もさせずに圧倒した。
▽準々決勝 第2試合
"栃木の芝ヒーラー" 智也 vs "酔いどれ天界プレイヤー" Licht70。初回スケラで大ダメージを与え智也がリードしたが、Licht70も追い上げ1-1のタイに。最後は隠し持っていたヒールが決め手となった。
▽準々決勝 第3試合
"機動戦士三銃士" アムロ vs "天下一のジャイアント使い" 天GOD。「ジャイアント・ダークネクロ」デッキのミラー対決は、その二つ名の通りに天GODがジャイ使いとしての貫禄を見せた。
▽準々決勝 第4試合
"ラヴァバル師匠" だに vs "鷲尾伶菜だいすきっ子" lo★鷲尾伶菜★ve。やついいちろうが優勝候補に推すだにが、「ゴレ・ダークネクロ」で押し切る。
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▽準決勝 第1試合
"酔いどれ天界プレイヤー" Licht70 vs "日本初の天界プレイヤー" RADWIMPS。Game1ではバルーン+クローンでとどめを刺し、Game2ではディガー+ミラーディガーでとどめを刺す。RADWIMPSの自由自在なデッキ選択とのびのびしたプレイがアリーナを支配した。
▽準決勝 第2試合
"ラヴァバル師匠" だに vs "天下一のジャイアント使い" 天GOD。エリクサーポンプの設置に成功しエリクサーリードを取るか、相手のエリポンを壊してその目論見を外すか、というエリポンをめぐる攻防が鍵となった3つのゲームを終え、決勝へ進むことになったのは天GOD。
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▽決勝
"天下一のジャイアント使い" 天GOD vs "日本初の天界プレイヤー" RADWIMPS。「一番のライバルはRADWIMPSさんです」「8名の中でライバル視しているのは天GODさんですね。予選で負けてしまったので、リベンジしたい」と互いに意識しあう2人の直接対決がここで実現した。
3本勝負で1本先制されたが、その後に2本取り返したRADWIMPSが2カ月連続の優勝に輝いた。
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7月大会 優勝は連覇の”RADWIMPS”
「クラロワ日本一決定戦」の7月大会で優勝したのは、前月6月大会と同じく"日本初の天界プレイヤー" RADWIMPS(∽Blast Arise∽)だった。先月時点で常識になりつつあった”RADWIMPSは強いだけの選手じゃない。何をしてくるか読めないし、観ていて面白い選手だぞ”という認識が定説となったのがこの月だ。
2017年7月時点で彼が最も自信を持っていたのは決勝戦で使った「ヒール・三銃士」デッキだったのだと思う。しかし、ここで彼が準決勝で使ったデッキを見てほしい。
1度まで負けられる2本先取のBO3形式とは言え、この大舞台でクローンを使うか?! ミラーを使うか?! 一般的には大きな大会でいい成績を残した選手のデッキは注目されて使用率が上がるものだけれど、彼の場合は例外だ。”安易にマネすると大ケガしちゃう、やべえデッキを使うやべえヤツ”。それが2大会連続日本一になった男、RADWIMPSなのだ。
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7月大会 Topics
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1.7月大会優勝者予想
「クラロワ日本一決定戦」ではTwitter連動プレゼントキャンペーン企画として「優勝者予想」が毎月おこなわれていた。決勝のライブ配信で発表されたその途中経過はこの通り。先月のチャンピオンRADWIMPSがダントツの1番人気。だに、アムロ、天GOD、ZEROSがその後に続いた。
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2.”あっこゴリラの予選通過への道”
6月大会3次予選で放送された「藤井サチの予選通過への道」に対抗して7月3次予選で企画されたのは「あっこゴリラの予選通過への道」。藤井サチのときと同様、”初心者が日本一決定戦の予選に挑んでみた”レポートである。
結果は17戦中、勝利数:0、倒したタワー数:2、飲んだレッドブル数:2、食べたチキン数:3。超攻撃布陣のおかげでタワーを何本か倒すことはできたが、ダイエット的な意味で心配になってしまう数字となった。
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3.”解説ドズルの注目選手”の的中率
決勝大会の配信では”解説ドズルによる注目選手紹介”のコーナーが毎回設けられ、そのプレイやデッキの特徴が紹介されている。初めて聞く選手についても興味を持って試合観戦をしていくことができるし、初心者にとっては勉強にもなる一挙両得のコーナーだった。その上、選手チョイスがなかなかに慧眼だった。
的中率4/6。さすがの一言である。
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4.「ユーノ・攻城ババ」環境から「ヒール・三銃士」環境へ
前月6月12日以降バランス調整は行われていないにもかかわらず、ゲーム内の競争環境は日々変化していく。それがクラロワの面白いところであり大変なところ。6月大会は「ユーノ・攻城ババ」の突進系デッキが猛威を振るったが、今月7月大会はそこに三銃士を加えた「ヒール・三銃士」デッキが流行した。使用率の高い攻撃呪文ファイアボールを受けてもポイズンを受けてもヒールで蘇ってしまう厄介なコンボだった。このデッキを使うべきか、対策デッキを使うべきか、という読みあいが高度に展開されることになった。
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5.1000人大会、3カ月目の景色
「クラロワ日本一決定戦」も今月で3カ月目となり、数多くの1000人大会が開かれ、たくさんのプレイヤーが経験することで大会システムへの理解度が大きく進んだ。1つめにはプレイヤーとしての戦術が固まってきた。
2つめには観戦者としての機能が周知され出した。プレイヤーとして大会に参加できなくとも、大会を大会名で検索すれば進行中の試合を観戦することは誰にでも可能なのだ。実際、7月3次予選では観戦者が600人(!)を超える一戦まであって、紙吹雪の量もすごいことになっていた。
サーバーとか回線とかそういうのを抜きに願望だけ言わせてもらえれば、いつか「観戦者数10,000人越え」なんて試合をゲーム内で見てみたいものだ。
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ふりかえり連載、次回は「8月大会」編。お楽しみに!
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