クラロワリーグ | #CRL21 | 「世界一決定戦」観戦ガイド
Pandora、Mugi、KK、Griko、Hajime、RAD。”六人の侍”の晴れ舞台。
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『クラロワリーグ 2021』(Clash Royale League)の最終ステージ「クラロワリーグ世界一決定戦」が目前に迫りました。決戦の日は、12月3日~5日。公式大会でクラロワの”世界チャンピオン”が決まるのは、2017年以来4年ぶりのことです。ファイナリスト全32人の中に、日本選手が何と6人も!
今回のnoteは、この「クラロワリーグ世界一決定戦」のための観戦ガイドです。構成は、①大会概要の紹介、②見どころコラム、③大会関連情報まとめ、の3本立てになります。
準備万端、みんなで歴史的瞬間を目撃しましょう!
▽追記(2021/12/04)。FAQにお答えします!
「クラッシュ・ロワイヤル」ってどんなゲーム?
約100枚のカードの中から8枚を選んで自分だけのデッキを作り、3分間のリアルタイムバトルで相手のタワーを落とすゲーム、それが『クラッシュ・ロワイヤル』(クラロワ)です。開発・運営はフィンランドのSupercell社。環境や相手の狙いを読む戦略性と、場面に応じて最速で最適解を見つける即興性とを両立させなくては勝ち抜いていけません。
また、クラロワは各界の有名人がプレイしていることでも知られています。野球の大谷翔平選手・ダルビッシュ投手・田中将大投手、卓球の水谷隼選手、サッカーの本田圭佑選手に、声優の江口拓也さん、YouTuberのブライアンさんから、あのひろゆきさんまで。そうそうたる面々が遊んだり、プレイ動画を発表したりしているゲームなんですよ。
「クラロワリーグ」「世界一決定戦」とは?
『クラロワリーグ2021』とは『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグのことです。2018年にチーム戦のプロリーグとして発足し、今年2021年に個人戦の年間リーグへ生まれ変わりました。2021年を通した1年がかりの長期戦で、2017年以来となる”公式世界チャンピオン”を選び抜きます。
2021年の大会フォーマットでは、まず、8カ月連続8回のオンライン世界大会が開かれ、各月の世界一が決まります。そして、累計獲得ポイントの上位プレイヤーたちだけが「世界一決定戦」への出場権を手に出来ます。今回開かれるのがその「世界一決定戦」。4年ぶりに誰が世界一なのか決まります。
▼CRLについて、より詳しくはこちらのnoteを。
「2021クラロワリーグ世界一決定戦」の概要
それでは、「2021クラロワリーグ世界一決定戦」の大会概要をチェックしていきましょう。
大会フォーマット
出場選手:32人
開催期間:3日間(※2日間だった昨年を超え、過去最長)
1回戦:シングルエリミネーション方式トーナメント(DAY 1)
2回戦以降:ダブルエリミネーション方式トーナメント(DAY 2 3)
決勝戦:Winner's勝者のアドバンテージ有り(Loser's勝者は二度勝たねば優勝できない)
試合ルール
デュエル方式 BO3(2本先取)
ゲーム間のデッキ変更可能
最新のバージョン採用(Lv11統一フレンドバトル・チャンピオン有り)
賞金
優勝賞金:$200,000(約2,200万円)!
賞金総額:$1,600,000 以上(約1.8億円以上)
日時と視聴方法
日程:2021年12月3日(金)、4日(土)、5日(日)
時間:20:30 JST 放送開始 ※
配信:YouTubeのリーグ公式チャンネル
※放送終了(予想):
試合数(DAY 1:16、DAY 2:16、DAY 3:14-15)から推測するに、放送時間は5-6時間に及ぶと思われます。放送終了は午前2時、3時頃?
Official YouTube(JP日本語)
https://www.youtube.com/channel/UCtECyE5fuzAqMi1zNLnttIgOfficial YouTube(EN英語/ESスペイン語/PTポルトガル語)
https://www.youtube.com/esportsroyaleOfficial YouTube(KR韓国語)
https://www.youtube.com/channel/UCgT2gPsXQ0jqb3poL5wN31QOfficial YouTube(CN繁体中文)
https://www.youtube.com/channel/UCpmxCb5IK9HrN91zqGIt20wWeibo, bilibili(CN簡体中文)
https://weibo.com/u/6979858609
https://space.bilibili.com/204335848
出場選手(全32人)の一覧
「2021クラロワリーグ世界一決定戦」への出場枠は32。まず、全8ラウンドに及ぶレギュラーシーズンでのポイントランキング上位24選手に出場権が与えられました。その顔ぶれは以下の通りです。
(凡例:CRLランキング・選手名・国・CRLポイント・マンスリー決勝順位)
1 Mohamed Light (エジプト) 1065 Pts. 2月❶、5月②、7月⑦、8月②
2 LucasXGamer (ブラジル) 925 Pts. 6月❶、7月❶、9月⑦
3 SandBox (韓国) 825 Pts. 4月②、5月⑤、8月❶、9月⑤
4 Viiper (フランス) 815 Pts. 5月④、6月⑦、8月④
5 Samuel Bassotto (ブラジル) 745 Pts. 3月⑤、4月⑦、5月③、7月⑤
6 Rubén (スペイン) 656 Pts. 2月⑤、5月❶、6月③
7 Anaban (メキシコ) 635 Pts.
8 Morten (ドイツ) 631 Pts. 3月②、4月③
9 Higher (中国) 620 Pts. 5月⑤、9月❶
10 Pandora (日本) 620 Pts. 3月⑦
11 Mugi (日本) 620 Pts.
12 KK19212 (日本) 605 Pts. 2月③、6月②
13 Hazard (ロシア) 600 Pts. 3月④
14 Famouskid (シンガポール) 600 Pts. 8月⑦
15 Airsurfer (アメリカ) 595 Pts. 3月③
16 Miniminter (ペルー) 580 Pts. 2月②、3月⑤
17 FurkanArabacı (トルコ) 580 Pts. 9月⑦
18 Line (韓国) 570 Pts. 2月⑤、3月❶
19 Wallace (ブラジル) 570 Pts. 6月⑤
20 Guriko (日本) 561 Pts. 5月⑦、9月③
21 Surg TS (ブラジル) 555 Pts. 6月⑦、8月⑦
22 ReicherT (ドイツ) 546 Pts. 7月③
23 Michifu (スペイン) 530 Pts.
24 Lciop (中国) 520 Pts.
つぎに、ポイントランキング25位~56位の選手がレギュラーシーズン後の最終予選こと「ラストチャンス予選」でふるいにかけられました。ここで勝ち残った8人にも「世界一決定戦」への出場権が与えられました。
(凡例:CRLランキング・選手名・国・CRLポイント・マンスリー決勝順位)
25 (LCQ/26) Kodigo (コロンビア) 511 Pts. 6月④
26 (LCQ/27) Vitor75 (ポルトガル) 496 Pts. 8月⑤
27 (LCQ/30) Framsito (アルゼンチン) 485 Pts.
28 (LCQ/31) BobTheRock (オランダ) 480 Pts. 4月⑦、9月⑤
29 (LCQ/36) Hajime (日本) 460 Pts. 2月⑦
30 (LCQ/37) Chief Keef (イタリア) 460 Pts.
31 (LCQ/41) Hasiel19 (メキシコ) 450 Pts.
32 (LCQ/49) RAD (日本) 415 Pts. 4月⑤
こうして選ばれた、24+8=32人の選手が横一線で”世界チャンピオン”の座をかけて争うことになります。
出場選手(全32人)のプロフィール
日本選手6人を含む出場全32選手のプロフィールについては、記事が長くなりすぎてしまうので別noteにまとめてあります。こちらをご覧ください!
DAY 1 のマッチアップ(1回戦)
第1試合にいきなりNo.1シードのMohamed Lightが登場。日本のRADが挑みます。第4試合は不運にも、32人中2人の中国勢が直接対決。
RADは2年連続の、MortenとHigherは3年連続の、そしてLciopは4年連続の公式世界大会出場です。(出場辞退した2017年を含めれば、Lciopは何と5年連続!)
第5試合でNo.2シードのLucasが登場。第6試合のLineは、3月マンスリー大会の優勝者。第7試合のAnabanは、CRL2021期間中8シーズンで2度も世界ランク1位を取ったマルチの怪童。日本最強のアマチュアPandoraの出番は、第8試合にやって来ます。
LucasとVitor75の2人は2年連続の公式世界大会出場です。1年前は、paiN Gamingでチームメイトでした。
No.3シードSandBoxは、第9試合に登場。第11試合のRubenは、昨年の世界一決定戦でTeam Quesoを優勝に導きMVPに選ばれました。同大会でそのRubenに苦汁を味わされた日本が誇る”AI”ことMugiは第12試合に。
Wallace、Ruben、Mugiの3人は2年連続の公式世界大会出場です。
第13試合は、No.3シードのViiperにラストチャンス予選から這い上がったHajimeが挑みます。第14試合はHazard(Egor)対ぐりこの”迫撃使い対決”、第16試合はKK対Surg TSの”枯渇使い対決”です。No.5シードSamuel Bassotoの第15試合も見逃せません。
HajimeとKKは2年連続の、Hazard(Egor)は2年ぶり2度目の公式世界大会出場です。
DAY 2 のマッチアップ(2回戦・敗者1回戦・3回戦)
DAY 1の結果を受けて、DAY 2のマッチアップが決まりました。
DAY 3 のマッチアップ(~決勝戦)
大会の見どころ:「クラロワ=3分間のバトル」というのはウソではないが間違いである。
「クラロワ」というゲームの良いところは、1試合が3分間(延長戦を含めれば最大5分間)と短く、世界中にいる対戦相手と瞬時にマッチングされるるので、空き時間に手持ちのスマホでサクッでバトルできる手軽さです。勝てばホクホク、負ければカリカリで、1試合ではなかなか終われないのも日常茶飯事です。
「クラロワ」を初めて知った方の中には「3分間ポチポチするだけで2000万円ももらえるのかよ!運ゲーじゃん。俺もはじめよう!」と思った方がひょっとしたらいるかもしれません。後半には大賛成ですが、前半には誤解があるかなと思います。以下早口でナゼなのかをご説明しがてら、今年の世界大会の見どころを紹介していきます。
①トッププレイヤーの3分間は”氷山の一角”
マイペースに遊ぶカジュアルプレイヤーと、「天界」(ゲーム内の最上位リーグ。トロフィー8000が必要)に到達するようなトッププレイヤーとでは、”3分間”に込められた積み重ねや密度が、まるで別ゲームなのではないかというくらい異なります。
トッププレイヤーの試合時間3分間は、いわば”氷山の一角”です。
海面に見えている部分(試合時間)こそ3分間ですが、水面下には膨大な時間の積み重ねが隠れています。数千数万回の勝ったり負けたり、バランス調整ごとの環境把握、試合前の作戦立案、試合後のリプレイ研究、大会での腕試し、オンラインやオフラインでのライバルたちとの交流、などなど楽しくも時にツライ真剣な時間の蓄積が。しかも3年分も4年分も5年分もです。
トッププレイヤーたちは、まるで生まれつきの天才かよ!という華麗なプレイを僕らに見せてくれますが、そんなプレイが生まれるためには何百時間、何千時間もの”汗と涙”が隠されているのです。例外なく。
想像してみてください。毎日開催してる試験に勉強時間30分で落ちるのと、1年に1度しかない人生のかかった試験に3年間みっちり準備をして落ちるのと。どっちが怖いですか? トッププレイヤーが大試合でありえないイージーミスをしてしまう一因は、そういうところにあります。
そして、そのすさまじい緊張感を自分の中でプラスに捻じ曲げられる一握りの選手だけが星を掴むのです。
②2021年のクラロワリーグは、過去一過酷なロングレースだった
「クラロワ」は世界中で遊ばれているゲームだけあって、国内外で様々な規模や形式の大会が開かれている訳ですが、今年のクラロワリーグほど、長く過酷な個人戦は過去にありませんでした。
まず、長かった。
CRL2021が始まったのは今年の1月です。そこから8カ月のゲーム内シーズンと、8度のマンスリー大会、10月のラストチャンス予選に至るまで、コンスタントに結果を残し続けなければ、12月の世界大会のイスを勝ち取ることはできませんでした。変化するゲーム内環境に適応し続け、ゲーム外のプレイ環境と折り合いをつけ続けて、休みもなくほぼ丸々1年間ですよ!
そして、過酷だった。
2017年の公式個人戦大会と今回が大きく異なるのは、頭の先からしっぽの先まで終始”国際大会”だったということです。ライバルは世界中にいますし、時差があるので万人が快適な時間に試合できるわけではありませんし、過去にない規模の取り組みなため間々トラブルが発生しますし、トラブル対応するにも外国語と粘り強い交渉力が求められる訳です。タフでなくては生き残れません。
要するに、CRL2021ではゲームのプレイスキルだけでなく、体力・集中力・忍耐力・理不尽耐性・適度な息抜き・周囲の協力といった諸々の総合力が試されました。”3分間のバトル”という言葉からは、整備された陸上トラックの100M走が連想されるかもしれませんが、とんでもない。悪路悪天候をものともせずマラソン以上の長距離を走り続けるアドベンチャーレース。それが今年のクラロワリーグでした。
その上、「世界一決定戦」も過去イチの試合数と長時間であることが発表内容から確定しています。いやいや他人事じゃないですよ。ファンや視聴者も大会全試合を視聴しようと思ったら割と大変なほどの長丁場になります、今年は。仕事や宿題、食事に飲物、防寒対策などなど準備しておきましょう。
③このコラム、世界大会の見どころ紹介だったはずだよね?
話をそろそろ着地させましょう。
僕が今回伝えたかったのは、「氷山の一角(試合時間3分間のバトル)に集中するのはもちろん、水面下の氷山(そのプレイヤーの思いや歴史)に想いを馳せながら大会観戦してみませんか?」というお誘いです。なぜかって、その方が絶対に面白いから。(いや、僕に偉そうに言われずともやっとるわ、という方もたくさんいるはずなのですが)
今年の世界大会に出場するのは世界中のクラロワ猛者たち32人ですが、彼ら1人1人にそれぞれ”負けられない理由”や”どうしても勝ちたい事情”があるのです。そして、その目標達成のために乗り越えてきた苦しい日々がある訳です。彼らがありえないようなスーパープレイを繰り出せるのは試合時間の3分間にそんな日々の積み重ねがギュッッと凝縮しているからですし、大事な場面で素人でもしないようなイージーミスが起こってしまうのはその試合のあまりの重みに手が震えてしまうからです。
32人全員のストーリーを全部が全部追いかけるのは正直大変で非現実的なわけですが、”ヒント”や”フック”は世界中のあちこちにバラまかれています。試合中継の実況・解説だったり、CRL好きのブロガーやTwitter書き(僕含め)の情報発信だったり、何より選手本人のTweetや動画だったりと。
という訳でありまして、まずは、気になる選手をフォローするところから始めてみませんか?
きっとこれまでとは一味違う大会観戦ができるはずです。
一緒に「世界一決定戦」を堪能しましょう!■
▽あらためて、出場32選手紹介のnoteリンクをぺたり。SNS情報もあります
+ 関連イベント・キャンペーン
関連イベント① 20勝チャレンジ
クラロワリーグ世界一決定戦の開催を記念して、あの難関チャレンジが復活。そうです、20勝チャレンジです。難関を突破して、猛者の証たる”20勝達成”の限定バッジをプロフィールに飾ろう!
開催期間:11月25日~11月30日 18:00 JST
無料で3回エントリー。10エメラルドを支払えば再エントリー
クラロワパスがあれば、何回でも無料でエントリーできる
関連イベント② クラロワリーグ 世界一決定戦2021 裏トーク
今年の世界大会では、元プロ選手ライキジョーンズさん中心の”裏トーク”をDiscordで聞くこともできます。クラロワとしては初めての試みになります。(筆者もコメント欄で参加予定。よろしくお願いします)
開催日時:12月3日(金)、4日(土)20:45~ ONAIR
開催場所:特設Discrodサーバー
関連大会① ブロスタ世界一決定戦2021
クラロワを開発・運営しているSupercell社の『ブロスタ』でも同時期に世界大会が開かれます。その名も「ブロスタ世界一決定戦2021」。日本からは、「Queen Nai」と「ZETA DIVISION」の2チームが出場し、なんと「ZETA DIVISION」が世界一の栄冠に輝きました! これは、Supercell社のesportsタイトルで初の快挙です。
大会名:ブロスタ世界一決定戦2021
開催日時:11月26日~11月28日
開催場所:ルーマニアのブカレスト
優勝賞金:$400,000
関連大会② クラクラ世界選手権2021ファイナル
Supercell社の『クラッシュ・オブ・クラン』(クラクラ)でも同時期に世界大会が開かれます。大会名は「クラクラ世界選手権2021ファイナル」。同時期と言うか同日なのですが、クラロワとは時間帯が異なる点が救いですね。日本からは「QueeN Walkers」が出場します。
大会名:クラクラ世界選手権2021ファイナル
開催日時:12月3日~12月5日 14:00 JST~
優勝賞金:$250,000
+ 関連News
▽クラロワ公式
+ 関連SNS
▽RoyaleAPI
▽らくだ
▽HARU
https://twitter.com/i/events/1463826906286276609
+ 筆者関連note
▽出場32選手紹介
▽2020年の世界一決定戦
▽2019年の世界一決定戦
▽2018年の世界一決定戦
▽2017年の日本一決定戦
+ リーグ情報/League Information
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Good luck!
※追記(2021/12/06)。ありがとうございます!
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