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クラロワ | 2016年11月11日は、トルネードが登場した日。竜巻警報発令中!
おつかれさまです、kabutomです。
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「クラッシュ・ロワイヤル」(クラロワ)の歴史をカジュアルにふりかえるシリーズ企画「 #クラロワ今日は何の日 」。今回は、11月11日です。
更新履歴
2024/10 カードの歴史、使用デッキを更新
【2016年11月11日】は、クラロワにトルネードが登場した日。竜巻警報発令中!
2016年11月11日は、クラロワに新呪文「トルネード」が登場した日です。
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初報は、2016年10月30日のアップデート・プレビュー。ここで、4枚の新カードが2週間おきにリリースされることが発表され、その第1弾がトルネードでした。
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そして、11月10日の公式クリエイターたちの先行プレイ公開を経て、予定通り、2016年11月11日に正式にリリースされました。
トルネード(Tornado)とは?
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トルネード(Tornado)
コスト:3 レア度:SR タイプ:呪文
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敵ユニットを磁石のごとく渦の中心に吸い寄せ、継続してダメージを与えます。むしろ竜巻のような磁石とでも呼ぶべきでしょうか。
トルネードは、3コストのスーパーレア呪文です。勇ましい名前とビジュアルを持っていますが、イメージに反して、攻撃系ではなく補助系の役割を果たします。
数字を見ていくと、効果範囲こそ広いですが、ダメージ量は2コストのノーマル呪文ザップにも劣ります。「スーパレアなのにこの弱呪文、育てる意味あるの?」そんな見方も最初はありました。
しかし、世界中の猛者たちがトルネの真価に気づき、新たなテクニックを1つ2つと開発していくにつれ、見方が180度変わっていきます。発見されたこのカードの真価とは、”相手ユニットを自分の意図したところへ動かせること”。一度カードを場に出してしまえば、その後は決められた通りに自動で動くのを見守るほかなかった『クラロワ』の常識に唯一抗えるカードがトルネだったのです。
▽クラロワ大学 x トルネード
◇
ちなみに、カード画像をよーく見ると、ロイヤルホグが竜巻に巻き込まれています。これは絵だけのことではなく、トルネはホグライダーのような攻めカードにとっての天敵です。こちらが最初のホグをトルネで吸ってキング起動した瞬間、相手は厳しい5分間が始まったことを悟るのです。
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カードの歴史(2016年~2023年)
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このカードの歴史を、バランス調整を中心に振り返ってみましょう。(クラロワ攻略メモ Wiki)
2016/11/11 リリース
2016/12/25 上方修正(効果半径:10%拡大、吸引力をアップ)
2017/03/13 仕様変更(建物の上への設置が可能に)
2017/06/12 下方修正(効果時間短縮:3秒→2.5秒)
2018/04/25 下方修正(効果時間:2.5秒→2秒、ダメージ(毎秒):21%増。合計ダメージは3%減)
2020/05/05 リワーク(効果時間:-50%、吸引力:+100%、毎秒ダメージ:+100%、建物へのダメージを追加:建物ユニットへのダメージ 100%、タワーへのダメージ 35%)
2020/05/05 下方修正(吸引力:+100%→+60%)
2021/11/15 バグ修正(チャンピオンのアビリティ発動中でもトルネードのダメージが適用されるように修正)
2022/03/30 バグ修正(引き寄せ効果が時折ユニットに作用しない不具合を修正)
2023/02/07 下方修正(ダメージ:-6%)※中止
トルネードの歴史は、作り直しの歴史です。
効果範囲、効果時間、吸引力といったパラメーターを微妙に変えつつ、開発サイドはより良い落としどころを探し続けてきました。そして、変更のたびに「あのユニットでキング起動できなくなった!」「あの攻撃を完封できなくなった!」などの悲喜こもごもが発生し、過激派は「トルネを削除してくれ!」と拳をあげるわけです。基本、毎回大騒動。
2019年に相手ユニットをフックでけん引できる漁師トリトンが登場したことで、”相手ユニットを意図的に動かせる”力はトルネの専売特許ではなくなりました。ですが、依然としてその汎用性の高さは追随を許しません。
みかん坊や選手が納得できるトルネのバランス調整が来る日は、はたして訪れるのでしょうか…
▽みかん坊や x トルネード
よく使われているデッキ(2023年11月)
このカードはどんなデッキで使われているのでしょう?(RoyaleAPI)
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2023年現在、トルネがもっとも使われているデッキは遅延スケラでした。アイスウィズやベビドラといった範囲攻撃ユニットと相手をひとまとめにできるトルネの組合せは、クラロワ界屈指の防衛シナジーです!
アイスウィズの枠を、今月リリースされたばかりの新チャンピオン・リトルプリンスに入れ替えた型も人気を博していますね。
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2番人気は、バルフリ(バルーン+フリーズ)デッキでした。こちらもボウラーやライドラといった範囲攻撃系とトルネを組み合わせた防衛が強力!
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その他のデッキでは、ライドラゴレ(ゴーレム+ライドラ)や、エレジャイなどでトルネが使われていました。ゴレの破裂ダメージやエレジャイの反射ダメージに相手ユニットを巻き込んだ攻めトルネが強力!
攻めトルネと言えば、今回はランク外でしたがゴールドナイトのダッシュに絡めたり、マジアチャのシュパシュパ攻撃に添えるのも人気のシナジーですよね。うまい人はトルネのタイミングが本当に絶妙で、筆者はよく泣かされています…
よく使われているデッキ(2024年10月)
現在このカードはどんなデッキで使われているでしょう?(RoyaleAPI)
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2024年10月時点のトルネ使用率1位デッキは、ペッカバルーン。2位はトルネマジアチャ、3位はスケフリでした。2位と3位に早くもゴブリンシュタインが登場していますが、10月にリリースされたばかりでこの人気というのは半端ではありません。カードパワーがある上に、彼のスキルとトルネのシナジーがすごくいいですもんね。
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その他のデッキでは、使用率5位にテスラクロス、6位にファルチェホグがランクインしていました。昔からあるデッキですが、デッキ構成カードが進化したことで再浮上した感があります。きっとこういう復活のときを待っているデッキたちが他にも幾つもあるんでしょうね。
◇
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今回はここまで。
それではまた次の「 #クラロワ今日は何の日 」でお会いしましょう!■
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
+ 関連:2018年11月11日に起きた悲劇、”ライキBAN事件”
PONOS Sportsのライキジョーンズ選手はロイジャイで1本取り返すも、Bren EsportsのManong Jhipee選手に苦戦💦
— クラロワ公式👑 (@ClashRoyaleJP) November 11, 2018
そしてGame 3、ライキジョーンズ選手はBANカードであるトルネードを使用したため、反則負けとなりました。
これにより@BrenEsports の勝利となりました🔥
📺https://t.co/IpMbETr5Rp pic.twitter.com/RG6z0vTj4L
『クラロワ』の公式esportsリーグ『クラロワリーグ』の発足年である2018年に起きた悲劇が、”ライキBAN事件”です。アジアの頂点を決める大事なプレイオフの準決勝で、ライキジョーンズ選手(当時PONOS所属)がBANカード(※使用禁止カード)に指定されていたトルネードを使ってしまってそのゲームが反則負けとなり、結果的にチームも敗れてしまったのでした。
注目度の高い試合での失態ゆえに心無い声を寄せる者も多く、彼はこのままつぶれてしまうんじゃないかと真剣に心配したことを今でも覚えています。この危機を乗り越え、たくましく成長し、2023年の今も日本クラロワ界をバリバリ元気に引っ張っているライキ選手を見るにつけ、本当に心からほっとするばかりです。
余談ですが、トルネードがリリースされたのが2016年11月11日。ライキBAN事件が2018年11月11日。奇しくもぴったり2年後の出来事でした。
+ 関連:当時の紹介動画
▽きおきお
▽ドズル
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+「#クラロワ今日は何の日」とは?
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「 #クラロワ今日は何の日 」とは、「クラッシュ・ロワイヤル」(クラロワ)の歴史をカジュアルにふりかえっていく、筆者kabutomの年間企画です。2023年を通して、note・X(Twitter)・Instagramで展開しています。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう!(kabutom)
Good Game👍
Introducing the Arena's first natural disaster. Say hello to the Tornado!
— Clash Royale (@ClashRoyale) November 11, 2016
Watch and learn: https://t.co/5D6NrELRof pic.twitter.com/zj0Wt4X66h