クラロワリーグ | CRL2023 | 2023年のクラロワリーグが正式発表。大会概要のまとめと考察!
おつかれさまです。kabutomです。ついに来ましたね!
2023年1月27日、2023年のクラロワリーグが正式発表されました。
「待ってた!」「ようやく!」という気持ちが強いのはきっと筆者だけではないと思いますが、調べてみると昨年(CRL2022)の情報解禁も、同時期の2022年1月26日だったりしました。2022年の世界一決定戦が9月早々に終わってしまって、”ロス”が長かったせいでそう感じるのかな?
今回のnoteでは、公式番組『TV Royale Special』で発表された内容(クラロワリーグ2023の概要)のまとめと、その考察をやっていきます!
今回のPOINT!
今年のクラロワリーグは、”2021年と2022年のいいとこどり”!
11月24日~26日に世界一決定戦! 出場枠16人、対面形式。
くわしい情報やルールブックは来週にも発表されます。
クラロワリーグ(CRL)2023の全貌
クラロワリーグ(CLASH ROYALE LEAGUE, CRL)とは、『クラッシュ・ロワイヤル』(クラロワ)の公式eスポーツリーグのことです。主催者は開発・運営元であるフィンランドのSupercell社で、2018年にリーグが発足。2020年までは「チーム戦」形式での開催でしたが、今年も3年連続3年目となる「個人戦」形式が採用されることが決まりました。
毎回、リーグ形式がなにかしら必ず変更されることで定評のあるCRLですが、2023年の概要はこうなりました!
2023年も個人戦
2021年のマンスリー予選が復活!
ゴールドチケット方式+大会ポイント方式、で選抜
賞金総額は、1,300,000ドル!
公式配信の視聴でゲーム内報酬がもらえる!
ゴールドチケット大会はなくなっても、コミュニティ大会の支援は継続
世界一決定戦の日時は、2023年11月24日~26日に決定!
2023年も個人戦
「チーム戦復活」待望論も根強いですが、今年も個人戦となりました。
2021年のマンスリー大会が復活!
今年最大の変更点は、2022年の「ゴールドチケット大会」方式をやめて、2021年にも採用された「マンスリー大会」方式を復活させたことです。昨年から何が変わるのかと言えば、ゴールドチケット大会はコミュニティの主催・運営でしたが、マンスリー予選は公式がやるということです。
◯2023年版マンスリー予選のながれ
ゲーム内「伝説の道」ランキングのトップ1,000以内で予選出場権。
ゲーム内でマンスリー予選を実施。「大会ハブ」を使用。試合形式はデュエル。
予選上位8名がマンスリー決勝戦へ進出。名誉・賞金・ゴールドチケット・大会ポイントをゲット!
マンスリー予選は、計7回、7カ月間にわたって開催される。
マンスリー予選・決勝は3月からはじまります。予選出場権は、その前の月の伝説の道ランキングで決まりますから、2月シーズンのマルチからクラロワリーグが始まるということです。つまり、開幕日は2月6日月曜日!
◇
(現時点で分からないこと1:マンスリー予選・決勝の日程や時間帯。日本時間で何時開始になるのか、所要時間は何時間くらいか、月ごとに開催時間が変わるのか同じか、等々。ルールブック待ち!)
⇒大会ルールブックで公開されました。
ゴールドチケット方式+大会ポイント方式!
言葉で書くとややこしくなりますが、「ゴールドチケット”大会”」はなくなっても、「ゴールドチケット」(=世界大会の出場権)はなくなりません。2023年版マンスリー予選の優勝者は”世界大会の出場権”(=ゴールドチケット)をゲットできるんです。
ちなみに、CRL 2021のマンスリー予選は完全ポイント制だったので、予選大会で優勝をしても世界大会が確定しないシステムでした。”マンスリー予選復活!”と言っても、まるきりそのままで戻ってくるわけではないんですね。
◯2023年の世界一決定戦に出場する方法
ゴールドチケットを獲得する
=全7回のマンスリー決勝戦の優勝プレイヤー7名
大会ポイントを稼ぐ(=マンスリー予選や決勝で獲得できる)
優勝を逃したポイント上位者に7名の追加出場枠
中国枠(CRCC 2023)
別サーバで運営中の中国枠が2名。独自の公式大会で選出
まさに、待望の大会システム!
とはいえ、大会ポイント7人枠のレースも非常にし烈になることが予想されます。”複数回マンスリー決勝に残ること”は最低条件になりそうですし、”1度準優勝したけど他の6回は決勝に残れなかったよ”だった場合、落選する可能性が高いです。超絶シビアでないかい……
◇
(現時点で分からないこと2:大会ポイント7枠の決め方。①優勝を逃した選手のうちポイント上位7人で自動的に決まるのか、②上位選手たちでラストチャンス予選などで7枠を争うのか?)
⇒①の方式と判明しました。
(現時点で分からないこと3:優勝者は以降の予選に出れないのか、それとも優勝しても準優勝者に権利が移る方式なのか? 賞金との兼ね合いもあるし)
⇒優勝者も以降の予選に出れるそうです。
(現時点で分からないこと4:中国枠の詳細や、中国独自の公式大会「CRCC:Clash Royale Champions Cup 2023」の概要。中国はサーバも公式サイトも切り離されてしまったし、どうやって情報収集したものか…)
賞金総額は、1,300,000ドル!
CRL 2023の賞金総額は、1,300,000ドル(約1.7億円)。内訳は未発表です。
数字が大きすぎてピンときませんね!笑
過去2年と比較してみたのがこの図。昨年並みの数字と分かります。
くわえて、”CRL”という枠の外で今年も大型コミュニティ大会がスポンサードされるであろうことを計算に入れると、”クラロワeスポーツ”という枠で見れば昨年以上の賞金総額になる可能性が高いですね。ひゃー。
◇
(現時点で分からないこと5:賞金の内訳。マンスリー予選と世界一決定戦での配分、それぞれの順位での配分。特に優勝賞金はどうなる?)
⇒大会ルールブックで公開されました。
公式配信の視聴でゲーム内報酬がもらえる!
筆者のように賞金に縁のない観戦勢やライト層にうれしいお知らせとしては、公式配信の視聴でゲーム内報酬が手に入ることも発表されました。詳細はまだまだ不明ですが、昨年9月の世界一決定戦のようなイベントページが用意されるようです。これは楽しみだ!
昨年のCRL公式配信は、世界一決定戦の3日間だけとさびしいものでしたが、今年は毎月何かしらの放送がありそうで、これもまたうれしいニュース。続報を待ちましょう!
◇
(現時点で分からないこと6:イベント内容と報酬。ゴールドや魔法アイテムももちろんうれしいのだけれど、限定バッジや限定バナーがあったりしたらアツイ!)
▽参考:「世界一決定戦”2022”」での観戦報酬
(現時点で分からないこと7:CRL2023の配信情報や出演者。マンスリー予選は参加者やストリーマーが配信し、マンスリー決勝を公式配信するとか? 公式チャンネルを使うのか、昨年の世界大会のようにクリエイターのチャンネルで放送する方式にするのかも不明)
⇒マンスリー予選は参加選手が配信できて、マンスリー決勝戦のみ公式番組が配信予定とのこと。
ゴールドチケット大会はなくなっても、コミュニティ大会の支援は継続!
昨年、ゴールドチケット大会方式を採用する際に公式が語っていた理由は、『2022年は、いくつかの大会を公式「クラロワリーグ」の一部に組み込み、さらにサポートを強化することを決定しました』というものでした。
2023年のCRLが公式主催のマンスリー大会形式に戻ったのはいいけれど、そっちの理想はどうなったの?
疑問に先手を打ってか、番組内には「ちゃんと忘れてないよ」というメッセージがありました。ぬかりなし!
世界一決定戦は、2023年11月24日~26日!
そして、今年の世界一決定戦の実施と日程が早くも決定しました。
クラロワリーグ世界一決定戦 2023
開催日 2023年11月24日(金)~26日(日)
大会形式 オフライン(リアル会場)
出場選手 16名
開催地 SNS等で今後発表
そして、昨年同様、今年も『クラッシュ・オブ・クラン』(クラクラ)との共同開催になるそうです。同じSupercell社ゲームの、”クラッシュ・ユニバース”仲間として歩調を合わせていく戦略を徹底してきてますね。
◇
(現時点で分からないこと8:気が早いのを承知で書くと、チケットの売り方。2022年はワンチケットで3日間、両方の大会に入場できた。これは遠方から長旅をして集まる両ゲーム好きのファンにとってはとても嬉しい方式。でも、全員が全員そういうプレイヤーではないし、片方だけ見たいというファンも少なくないはず。そう考えると、決勝大会の会場に大観衆や密度や熱狂を創りだすためには見直しが要るように思う)
くわしい情報やルールブックは来週にも発表
今回(1月27日)の発表は、CRL2023の第1弾ということで、より詳しい内容や大会ルールブックの公表については来週前半を予定しているとのこと。
今回の発表ではわからなかったことや、気になったことのいくつかもそのタイミングで明らかになるはずです。分かったことは、本noteに追記をしたり、別noteにまとめたりするつもりでいます。ぜひフォローを。
続報を待ちましょう! 待つのは割と得意!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
考察:2023年、個人戦3年目のCRL
ここからは、CRL2023の第一報を受けての感想や考察をあれこれ語っていくコーナーです。
第一印象:2021年と2022年のいいとこどり!
2023年のクラロワリーグ(CRL)の概要を聞いた第一印象は、「2021年と2022年のいいとこどり!」です。
昨年10月に筆者が行なった界隈アンケートでもこの合体案を推す人が複数人いましたが、クラロワの運営陣も同じ結論に至ったというのは何だかうれしいです。
CRLがチーム戦から個人戦になって今年で3年目になりますが、公式個人戦大会として着実に前進している気がします。(同時に、チーム戦復活の目が着実に消えていってる気もしていて、そこは悲しい)
ゴールドチケット制(2022年)+ポイント制(2021年)=CRL 2023
2021年のCRLはマンスリー大会8度のポイント制でしたが、仮にマンスリー決勝で優勝しても世界大会が確定しなかったため、毎月の重要度や意味づけが軽く、盛り上がりに欠ける面がありました。
2022年のCRLはゴールドチケット制で、指定の大会で優勝すれば世界大会が確定しましたが、予選敗退も準優勝も等しくゼロポイントであり、年間成績がよかったのに世界大会を逃す選手たちが出てしまいました。
今年、2023年の大会フォーマットはこの両方をミックスさせた方式です。”1年間闘いつづけて、結果を残しつづけた16人だけが最終決戦に臨むことができる”というのは、クラロワの年間世界チャンピオンを決める方法として、現時点でこれ以上ない最善のフォーマットと言えそうです。
(とはいえ実際に始めてみると、何らかの新たな課題や、事前に見えていなかった問題が見つかる可能性はあります。えてして物事とはそんなものです。ですけども、2年間の経験を”3年目”に生かしてくれた運営陣の姿勢を見るにつけ、そんなことがあったとしても、きっと”4年目”への糧にしてくれるはずさ、と期待ができますよね)
中国枠設置の是非
世界大会16枠のうちの2枠という数が適切なのかどうかはさておき、中国枠を設置すること自体に筆者は賛成です。なぜなら、中国のゲーム事情が現在、ややこしいことになっているからです。
中国は言わずと知れたゲーム大国であり、eスポーツ強国です。
クラロワを開発・運営しているSupercellがフィンランドの会社であることはみんな知ってると思いますが、その資本的な親会社が実はTencentという中国の企業だってことは知らない人もいるんじゃないかな? Tencentの名前はあまり聞いたことがないかもしれないけれど、売上高でソニーやマイクロソフト、任天堂の上を行く世界最大のゲーム会社なんですよ。
そして、クラロワリーグをチーム戦時代から観てきたファンなら、中国のeスポーツ選手たちの強さだけでなく、彼らをとりまく環境面(プロチームや試合会場、番組制作や演出面に報道、等々)の底力もよくご存じのはず。
そんな中国ですが、政府がゲーム規制へと政策転換したことで風向きが大きく変わってしまいました。未成年のプレイ時間制限や課金制限だけでなく、新しいゲームの認可もなかなか降りなくなりました。
この影響はとても大きく、たとえばクラロワでは現在、中国だけ別サーバの別バージョンで運営がされています。バトルバナー導入のアプデが中国に来たのもようやく最近になってのことなんです。
ビッグタイトルを抱えるゲーム会社の中でも中国市場を撤退するところが出てきたりしていて、現地のゲーマーが悲しいことになってます。
そういう複雑な状況にある中国ですけれど、プレイヤー数的にも歴史的にもクラロワの競技シーンに欠かせない存在であることに変わりありません。一例をあげれば、”公式世界大会皆勤賞”を続けてきたLciop選手の記録が昨年、敗退でない理由で途絶えてしまったことを残念に思っているのは中国のファンだけではないはずです。(2022年世界一決定戦は素晴らしい大会でしたが、あれは唯一と言ってもいい残念な出来事でした)。
オープンな世界大会にあって特定の国だけの枠を用意することがベストな策とは決して思いません。ですが、一企業で実施できる現実的でベターな策としてこれ以外ないのだと思います。筆者は運営の判断を評価したいです。
スケジュールから読み取れる配慮
大会ルールブックが公開されるまで細かいことはいろいろと分かりませんが、現在公開された範囲の中でも、スケジュール面でいろいろな配慮や検討がされたんだろうなあと察せられる点がいくつも見つかります。
①予選と世界大会の間に約2カ月
オフライン世界大会につきものである「VISAの取得が間に合わない問題」対策として一定の期間を設けつつ、予選と決勝の間が空きすぎてしまわないような”着地点”を探ったのだと思われます。ゲーム内の勝敗以外の要素で失格する選手の姿は見たくないですし、1人でも少なくなるといいですよね。
②世界大会は今年も3日間
「出場選手16人、開催期間3日間」というのは、とても好評だった2022年の世界一決定戦を踏襲したもので、手堅いなという印象です。ウィズコロナの今年こそは、もっと大きな箱で大観衆の声援の中で試合をしてほしい!
どの国のどの都市でやるんだろうね?
③世界大会は11月末。バランス調整は10月
昨年同様2023年も2カ月に1回バランス調整がおこなわれるそうなので、おそらく10月頭にバランス調整があり、約2か月後の11月末に世界大会が来ます。出場選手の準備としても、大会環境の確認としても、十分な準備期間が取れるはずです。(最悪なのは直前に大きな変化が発生してぶっつけ本番の浅い試合になってしまうことですから)。
課題は、ライト勢や観戦勢を巻き込めるか
3年連続のオープンな個人戦が確定したCRL2023は、世界中の”実力者”や”腕自慢”にとって非常にチャンスあふれる大会になるでしょう。盛り上げに向けた課題があるとすれば、それは、予選出場の枠を狙えるようなハイレベルな実力者”以外”のプレイヤーたちへのアプローチだと思います。
ゲームをプレイしていない層にCRLを見てもらうというのは至難というかほぼ無理ゲーです。リーグの視聴者数を増やしたり、大会について積極的にSNSで発信する人たちが出てくるためには、いわゆる”観戦勢”だったり、”中堅層”や”ライト層”、さらには”引退勢”といった人たちをどの程度巻き込んでいけるかがカギになってきます。
◇
2021年、2022年と個人戦を2年重ねて筆者が痛感しているのはesportsプロチーム不在の大きさです。(いや、厳密に言えばプロチーム所属のプレイヤーは今もいるんですけど、そういうことではなくてですね)。
現代のプロチームはSNSに重きを置いていて、面白おかしくメッセージを届けるパワーやクリエイティビティの豊富さと来たら、本当にハイレベルです。なので、たとえばチーム戦のリーグに8つのプロチームが参加していたとすれば、公式戦に向けてプロモーションを仕掛ける組織の数は”9”(=1公式+8チーム)あったわけです。しかし、これがオープン参加の個人戦になった途端、プロ組織は公式オンリーの”1”にまで激減してしまったのです。この違いは想像以上の差で、特にライト層やルーキー層へのアプローチ力不足として結果に表れてしまっています。
◇
また、オープン参加というシステムにも善し悪しがあったりします。参加プレイヤーにとってはフェアでチャンスにあふれた仕組みで、本当に上手い選手強い選手だけが自らの力を証明できますし、チーム戦時代よりも賞金を手にできるプレイヤーの数は多くなったはずです。基本的には善が多い。
しかし、応援する者にとっては、自分の推し選手がいても毎回上まで上がってくれる保証がない訳で、なかなかに入り込みずらいです。(自分の公式試合を配信してくれる選手もいますが、勝敗に徹するなら不利な訳で、ファンから要求しづらい面もありますしね)。記事や話題を提供する側としても、決勝に出てくる面々が毎回変わっては、対立軸やストーリーを見つけにくかったりします。
◇
とはいえ、ない袖は振れませんし、ないなりに何かしなければいけないのですが、正解が見えません。ホント、どうすればいいんでしょうね?
ヒトは飽きるものですし、目移りするものです。ゲームがリリースされて時間が経てば経つほどプレイする人口が減るのは自然のなりゆきです。でも、やっぱり、好きなゲームのデカいアツイ大会にドキドキして、ゲーム仲間とわいわい騒ぎたいなあというエゴが僕には消せません。諦めきれない。
そんなわけで、今年も非力なりに現状に抗っていくつもりです。これを読んでくれてるあなたも、ぼくにとっては同士というか仲間みたいなものです。できないことはできないしやらなくていいと思うんですけど、自分にやれることをそれぞれやれるだけやり切った方が、リーグを楽しめる気がします。一期一会感覚というか、来年もあって当たり前と思うなというか。(一般論として、この人何言ってるんだかよく分からないなというときは、えてして本人もよく理解できずにしゃべっている時です。すまない)
時間なので締めます。
結論、クラロワリーグが2023年もあって僕はうれしい!
ことしも対戦よろしくお願いします!■
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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