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今週の相場結果と来週(8月第3週)の見方

まずは、令和6年8月9日(金)の引け後の数値です。
週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。
 
日経平均  35,025.00円
TOPIX 2,483.30ポイント
 
20日移動平均ボリンジャーバンド
+2σ   43,235.68円
+1σ   40,589.09円
基準線   37,942.54円
-1σ   35,295.55円
-2σ   32,849.45円
 
20週移動平均ボリンジャーバンド
+2σ   41,750円
+1σ   40,000円
基準線   38,300円
-1σ   36,600円
-2σ   35,000円
※来週の予想値
 
25日移動平均騰落レシオ 82.9%
12日移動平均RSI   35.9%
12日移動平均乖離率   △3.77%
 
今週の日経平均は、35,250円から始まり35,025円で終わっているので、△225円という小幅下落になりました。
結果から見れば小幅下落なのですが、一時は31,156円まで急落しました。
本来は、変化を軽減させるのが政治である訳ですが、その変化を拡大させるような政策を打つわけですから、日銀にも困ったものです。
一応、経済の専門家らしいのですが、日本の場合は経済以上に人心の揺らぎを把握する必要があります。
ここの暴落で株式市場を去った人に対して、どのような言い訳をするのでしょうか!?
 
そんなところに、8月8日(木)に日向灘の地震がありました。
ダメなのは日銀だけかと思っていたら、気象庁もダメダメでした。
南海トラフ地震の発生確率が高まっていると発表し、注意を呼び掛けているのが大問題です。
果たして、本当に発生確率が高まっているのでしょうか!?
遠く離れた紀伊半島や東海地方の鉄道のダイヤを乱すほどの必要性があるのでしょうか!?
高まっているのであれば、もっと具体的な説明が欲しいものです。
因みに、株式市場は地震に関しては全くの無風状態ですので、誰も確率が高まっているとは考えていません。
 
さて、本題に戻って来週の予想ですが、まず9日(金)のSQ値は、35,661円でした。
これに対して現値は35,025円ですので、ボラティリティが高い相場と言え、やはり下振れリスクは高まっているように思われます。
また、日足-1σは35,295円まで下げてきていますが、現段階では終値で上回っていません。
つまり、再反落する可能性が高い位置にあると言えます。
 
次に週足ですが、来週の週足-2σの35,000円近辺まで既に日経平均は下落しています。
下落幅が大き過ぎたことから戻す動きになっていましたが、自律反発の動きもそろそろ終わりだろうと思います。
 
また、RSIは35.9%、乖離率は△3.77%ということで、指数は戻りの動きに入っています。
ただ、騰落レシオは82.9%とほぼ変わらずということで、他の状況を考慮するとそろそろ反発が来ても良さそうです。
 
そして、ここでこの週末の米国市場ですが、ダウ平均は51.05ドル高の39,497.54ドル、ナスダックは85.28ポイント高の16,745.30で取引を終了しています。
景気後退への不安が燻っていることから寄り付き後に下落の動きとなりました。
その後、連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するリッチモンド連銀のバーキン総裁が「経済を判断する時間がある」と発言し、景気減速の悲観的見方が行き過ぎと投資家心理が改善するに従い買い戻しが強まり、上昇に転じた。
ボストン連銀のコリンズ総裁が強い労働市場の中でインフレが鈍化すれば利下げも可能と指摘し、ハイテクもプラス圏を回復。
終盤にかけても来週に重要インフレ指標発表を控えて買戻しが続き終了。
シカゴCME日経平均先物は225円高の35,275円で取引を終えています。
 
そこで週明けの日本市場は、12日(月)が「山の日」で休場ですので、前夜の米国市場の影響を受けることになります。
ただ、SQ値より低く、今週の反発も自律反発の域を出ない程度となれば、ここから反落する可能性が高そうです。
特に、週足-1σの36,600円を上抜けるまでは、十分な警戒が必要です。
また今週はお盆休暇の方が多いので、いつも以上に個人投資家が参加して来ますので、相場の動きも乱れそうです。
ですので、思い切って短気銘柄に関しては、撤退を視野に入れても良いと思われます。
 
ただ、日銀がタカ派からハト派へと手のひらを返したことから、今回の悪材料は中和されています。
そこで、日足-1σの35,295円、SQ値の35,661円辺りで下値固めが出来れば、徐々に反発機運も生まれて来るのではないかと思われます。
今のところ買える理由とすればこれくらいですので、やはり逃げ気味に斜に構えた方が良いでしょう。

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