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知ってるつもりで意外と知らない暗号資産(仮想通貨)。興味はあるけど不安もあるし、いまさら人に聞けないし…そんな超初級者へおくる暗号資産のおはなし

~プロローグ

お金がないわけじゃないけど、余裕はないからあまり無駄遣いはできない。
貯蓄を増やしたいけどリスクは負いたくない。
だから結局お金は銀行に預けっぱなし。
でも億り人が実際にいる事実や、お金を増やした人の話を聞いてはうらやましくなって
サマージャンボとか年末ジャンボで一攫千金でも狙ってみようかなんて思ったり。
LOTOを自動購入していたら、ある日口座にお金が入っていましたという体験談を読んで
よしっ、いっちょ私もLOTO買おうじゃないか!とオンラインバンキングで自動購入を設定してみたものの、毎月決まった額が消えるだけで一向に増える気配はない。
FXで失敗した人の話を聞いて、こんな少ない貯蓄でも減るよりましと、銀行から動かす気持ちは無くなっていく。
株とか暗号資産とか、素人が手を出すもんじゃないよね。失敗するだけだろうから。

ソファの上で、あるいはベッドの上で、あるいはこたつの中で、ゴロリと横になってスマホを見ているあなた…ではなくて、これは数年前の私の話。

でも案外、これを読んでいる人の中にも、現状同じような日々を過ごしている人がいるんじゃありませんか?
興味はあるけど一歩を踏み出せない。
そんな資産運用を一切したことがない初心者さんにお伝えしたいお話しです。
間違いなくあなたのお役に立つと思うので是非読み進めてください。

~目覚めの時

そう、私も以前はなにかしたいけど、何をしたらいいかわからなくて
ただただ手元にあるお金を守る事だけに終始していた一人でした。
お金を増やした人は特別な人であって、自分はそんな人種とは違う。
そんな風に思っていました。

そんな風に思いながらも、心のどこかで一攫千金を狙っている自分もいて
だから『夢を買う』と言う口実で宝くじやLOTOなんかを買っていたりもしました。
宝くじを買う前には、占いで運の良い日を調べたり
どこの宝くじ売り場が当たる率が高いかなんてことも調べたり。
LOTOを買うときは無欲な状態で頭に浮かんだ数字を購入するのが良いと聞いたから、瞑想したり、早朝にジョギングをしたり。

そういう努力はするのに、本当にお金を増やす方法を勉強することは一切してこなかったんですよね。

でもね、私ある時思ったんです。
思ったというよりは、知っていたけどあらためて見直してみたというのが正解かもしれません。
銀行の利息、めちゃくちゃ低いじゃん…って。
そう、誰もが知っているの。知っているんだけど私は見て見ぬふりをずっとしてきたんです。
記帳するたび数十円しか入らない利息にそんなもんかと気にかけることもしなかったけど、こんなあほらしい金利の銀行にお金を入れておく意味ってあるの?って。

今は金利の引き上げがありましたけど、当時普通預金の金利は0.02%でした。
ということは100万円預けていても200円しか利息が付かないんですよね。
おまけにその200円に税金がかかるから、実際には159円になってしまう。
このままで本当に良いのかな…って。
良いわけありません。利息0.02%じゃお金は増やせない。
それに思い至った時は心底焦りました。

急いては事をし損ずるなので、急いではいけませんが
焦ること自体は悪い事ではないと私は思っています。
人は焦った時って行動を起こしますよね。
そこが大事なんです。それをしなければ何も始まらないんです。

宝くじだって買わなきゃ当たらない。
でも買っても当たらない。
占いや瞑想するよりも、統計や確率をもっと知っておかないといけなかった。
頑張る方向を完全に間違えていることに初めて気が付いたのです。

そこで暗号資産や株を勉強し始めたのですが
勉強を始めてすぐに自分の無知を思い知りました。

それまで耳に入ってくる話は、大儲けした話や大損した話ばかりだったので
暗号資産や株は大金持っていないとできないし、怖いものって思い込んでいたのですが
もしかしたらそんなに恐れることはないんじゃないかって考えが変わりました。
人の話を真に受けて勝手に決めつけるのは愚の骨頂です。
私は地に足がついていなかったので、暗号資産や株で一気に資金を増やすということに気を取られていて、着実に増やすという発想がなかったんです。
勉強を始めてみると、興味がどんどん沸いてきて
暗号資産や株に対する恐怖心が以前より薄まりました。
(恐怖心は完全になくさなくていいのです。少々ビビり位の方がこういうのには向いています。なので、私はこの頃の気持ちを忘れずに今もコツコツとやっています)

~資産運用を考える

今年は新NISAを始める人が増えたことで株に対するハードルが少し下がった年だったんじゃないかと思います。
ちょこっと難しい話になりますが
日本政府がNISAを積極的にすすめたのには、日本経済の停滞が背景にあります。

長期的な低成長:

  • バブル崩壊後、日本経済は長期にわたって低迷を続けています。

  • 90年代以降、持続的な経済成長を実現できていません。

最近の経済状況:

  • 2024年の報告によると、日本経済は3期連続で成長が見られない状況です。

  • 1-3月期にはマイナス成長に陥り、個人消費は4四半期連続で減少しています。

スタグフレーション的状況:

  • 経済成長が停滞する一方で、物価は上昇しており、スタグフレーション的な状態にあるとの見方もあります。

構造的な問題:

  • 不良債権問題が経済の下押し要因となっています。

  • 企業と消費者の将来に対する弱気な見通しが、実際の経済の弱さを生み出す悪循環に陥っています。

財政状況の悪化:

  • 経済低迷と度重なる景気対策により、財政赤字が大幅に拡大しています。

  • 財政状況の悪化が、さらなる経済成長の妨げとなる可能性があります。


簡単に言えば、賃金が上がらない中で物価だけが上昇するため、家計に大きな負担をかける厳しい経済状況なわけです。
銀行に預けていても金利は大してつかないから、他の方法を模索しろと国が国民に言っているのです。

NISAにしても暗号資産にしても株にしても
元本を割るリスクがあることは絶対に頭に入れておかないといけません。
それでも国がそれをすすめるのですから、いま日本がどんな状態にあるかは推して知るべしですよね。

~性格にみる向き不向き

さて、ここまで読んでNISAも暗号資産も株もやっていないけど、貯蓄を少しでも増やしたくて焦り始めた人がもしいたら、私はその背中を押します。ガンガン押します。

でも気を付けてください。
これは本当に向き不向きがあるんです。
以下にあげる項目に当てはまる自覚がある人にはお勧めしません。

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