【小説】パラレルワールド
「あのさ」
「うん」
「パラレルワールドってあるじゃん?」
「うん」
「ふと思ったわけ。今俺は生きてるけどさ、もしかしたら他の世界線では俺って死んでんのかなーって」
「うん」
「他の世界線で俺は寝てる間に死んでて朝起きれなくてさ、メシ食ってる最中に喉詰まらせて死んでさ、登校中に交通事故にあってさ、授業中に飛行機がつっこんできてさ。色んなタイミングで死んだ色んな世界線があったりすんのかなって」
「うん」
「そのどれもでお前が泣いてくれてんのかなって」
「うん」
「去年俺ばーちゃ