「違和感」に投資するという考え方
「違和感」に投資する
私は今までの投資ライフにおいて、成功・失敗を沢山経験してきました。
その中でも、特に印象に残る投資経験については常に「違和感」に投資をしてきたなと思っております。
アベノミクス好景気による投資、コロナによる割安株への投資などは社会状況による影響が大きく、よく投資本で見かける投資で利益を上げられたのではないかと思います。このような投資については、個人的には嬉しく思いつつも、ほとんど投資銘柄の記憶に残っておりません。
一方で非常に私個人が経験した投資で非常にインパクトに残った投資銘柄が2つについて、紹介したいと思います。
海外:テスラ
国内:Zホールディングス
この2つの投資銘柄については、とても思い出深い投資だったと思います。
2銘柄ともに勝ちになった共通のパターンがあるように感じています。
私が投資を続けてこれたのも、この勝ちパターンを経験できたことも大きく起因しております。
船の向かう先に何があるのか?
投資の世界では例えとして、よく投資する事業を船、舵を取る人を経営者、乗組員を社員に見立てて説明をすることがあります。「船の向かう先」とは、「事業がどこに向かうのか?」ということを考えることではないかと思っております。
話を戻すと「テスラ」「Zホールディングス」で共通していたことは、船の向かう先がとても良かったにも関わらず、株価が下がったということがあると思います。つまり事業の向かう未来は実現性が高いにもかかわらず、株価が暴落するという共通点があったと考えております。
実現性が低いと思われたテスラの成長
2018年のことになりますが、テスラのイーロン・マスクが失言をして株価が落ちる、中国への進出などで株価が非常に荒れる、そんな時期に日本のテスラショールームに足を運びました。
今でこそ当たり前になりましたが、画面が1つしかないシンプルなデザイン、ワンペダルで加速・減速ができる電気自動車(Model S)は当時非常に珍しい自動車でした。そんな珍しい電気自動車に試乗をすることになります。
当時の電気自動車競合といえば、日産のリーフでした。どちらも試乗をしましたが、正直テスラのModel Sは日産リーフと比較にならないほど良い商品だと感じたことを覚えております(お値段も当然全然違い、Model Sはリーフの3倍ほどの値段だったわけですが…)。
そんな中、Model3の量産・中国工場の立ち上げ・債権の支払いなどなど、テスラは潰れるのではないかというニュースが出ている頃に、1株50〜60ドルで投資をすることになります。投資をした理由3つを今でも覚えております。
電気自動車ブームがくる
Model Sが非常に良くできていたため、廉価版のModel 3も期待できる
競合の自動車会社ではテスラ製品に追いつけない
当時でも非常に株価が高かったという印象がありました。2017年以前は1株20ドル前後でしたので、「3倍もするのか!」と言っていたことを思い出します。「株で儲けたらそのお金でテスラを買ってやる!」と言って投資をしていました。それがまさか300ドル(5~6倍)近くまで上昇することになるとは、当時思っておりませんでした(アフターストーリーになりますが、ちゃんとテスラを買いませんでした…投資利益が再投資の資金に回ることになります)。
負債を抱えるZホールディングス
2019年にZホールディングスはLINEと統合することを発表します。当時はキャッシュレス決済が日本で少しずつ普及してきており、PaypayとLINE payの2強がコード決済導入を頑張っていた印象があります。ただでさえコード決済の普及が日本では遅く、株価が下がっていた記憶があります。
その時に正直に思っていたことは、「なんでみんな還元があるのに、paypayに切り替えないのだろうか?」と思っていました。スマホ一つで決済ができるのに、何で現金でみんな支払いをしているのだろう?と疑問でなりませんでした。その後LINEとの合併を発表し、さらに社債を発行することになります。このとき大きく株価が下落することになり、そのタイミングで、Zホールディングス株を350円前後で買うことになります。これもその後、700円台まで株価が上昇することになります。
ユーザ感覚と株価逆向に投資チャンスあり
どちらのケースも、ユーザとしては生活の利便性が上がる方向(つまり将来あるべき姿)であるにも関わらず、株価は逆向して下がるタイミングで投資をしております。
もちろんテスラが立ち直らなかった、ZホールディングスがQRコード決済で失敗をしていればこんな結果にならなかったでしょう。株価が下がる原因には、多くの理由があると思います。「リスクの大きい事業には投資できない」「新しいビジネスを始めるには、大きな負債を抱えないといけない」「投資回収には時間がかかるので、一旦資金を引き上げよう」など、株価低減には、色々な理由があったと思います。
しかしながら、自分が良いと思っているサービス・商材を運営している会社の株価が下がるという「違和感」に私は投資をしたと思っております。今後投資を始める方、リスクを取ってでも投資リターンを大きくしたい方に参考になればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!