投資にはステージがある~ステージ1:タネ銭作り(ゼロイチ)~
以前の記事で、投資をするにはステージがあるということを書かせていただきました。「投資をするにはステージがある」の内容を踏まえて、今回はステージ1の「タネ銭作り」について、私なりの考えを書いていきたいと思います。
「収入アップ」と「積立貯金」で投資基盤を作る
ありきたりな回答になりますが、タネ銭を作るのは努力だと思っています。
具体的には、どんな努力が必要かというと「稼ぐ力を増やすこと」と「消費を削減すること」です。
α. 稼ぐ力を増やすこと ▷ 収入アップ
ここは最も重要な考えかたになります。自分の収入が1年で20%上がるとするならば、下手な投資をするよりもよっぽど良いアクションになります。
本件については、別の記事で私なりの考えをまとめたいと思います。
収入アップの方法はこちらの記事で紹介します!(Coming Soon)
β. 消費を削減すること ▷ 積立貯金
ここは少し難しい問題です。仕事のパフォーマンスが落ちるほど(収入が減ってしまうほど)、消費を減らすわけにはいきません。心理的にも銀行口座にある現金を使用することを辞めるのは難しいと思います。
1つオススメしたい手法として、消費ができないように強制的に貯金をすることです。つまり何らかの積立貯金をして、そもそも消費をできない状況を作るという方法です。もちろん積立金額が増えるほど、貯蓄スピードは上がりますが、現実的な範囲で貯蓄を進めることで投資のタネ銭を作れると思っております。
積立の方法は『こちらの記事』で紹介します!(Coming Soon)
少額でも投資をしなくて良いのか?
少し立ち戻って「積立なんてしてないで、少額でも投資した方がいいのではないか?」という質問が出てると思い、補足で書きたいと思います。
私の答えは、「人とシチュエーションによる」だと思います。
つまりは前提の問題ではないかと思っています。ここに記載したのは、投資活動に注力できないビジネスマンで、投資もこれから勉強しようという方を想定して記載をしております。逆を言えば、投資に注力できる方は少額でもレバレッジを効かせてバンバン収益を上げていただければと思います。
ただし私を含めて、ほとんどの方は投資のプロではないと思いますので、やるとしても「概ね勝てる投資をする」もしくは「投資練習をする」程度にとどめた方が安全だと思っております。
概ね勝てる投資をする
投信・ETFなどのインデックス連動型の投資になります。「ウォール街のランダム・ウォーカー」という有名な投資書籍の最初のページに下記の記載があります。
私も概ねこの意見に賛成で、インデックス・ファンドへの少額積立投資からトライしてみるということは、非常にいい経験になるのではないかと思います。
投資練習をする
「タネ銭を貯める」とは別の軸として、「投資練習をする」という考え方はあるかなと思っています。これは絶対に必要な工程で、少額であるからこそ失敗できることも沢山あるとおもいます。リタイアをして、退職金を全額投資に回して大失敗をする方がいますが、少額で投資練習をしてこなくて失敗しているパターンではないかと思います。
ただし少額投資で練習をする場合は、心持として「負けを覚悟する」必要はあると思います。ある意味での経験投資と割り切って、投資スキルアップに必要な経験を得る営みだと思って投資をすることが良いのではないかと思います。
私も投資をはじめたての頃は、取引きで30万円の損切りをしたこともあります(当時は胃が痛くなる思いで売却をしていたことを思い出します)。その頃も投資本を読んで、失敗パターンを見て、知っていたにもかかわらず、ほとんど同じパターンの失敗をしていました。「もう二度とこのミスは起こすまい」という教訓として、今では非常に良い経験をしたと思っています。
さらに言うと周りの投資友達にも同じ失敗をしないようにアドバイスをしたこともありましたが、大抵の場合は自分を信じて投資をして、同じような失敗パターンをしているパターンをよく目にします。知識として失敗するパターンを知っていることよりも、一度自分で失敗をしないと学べない通過儀礼なのかなと思っております。
どこまで積立をすれば次のステージに進めるのか?
私は最低でも数百万円までは、タネ銭作りに勤しんだ方が良いと思っています。その理由は大きく2つあります。
100万未満では投資効果を感じにくい
投資の儲け方には、2つの方法があります。それはキャピタルゲイン・インカムゲインの2つです。それぞれを別の言い方で表現すると、キャピタルゲイン:株価が上がることによる儲け、インカムゲイン:株を持っていることによる儲け(配当金など)です。
1株100万円の株で、年間で株価変動(ボラティリティ)が10%、配当金が2%の銘柄があったとしましょう。
キャピタルゲイン/ロス:-10〜+10万円
インカムゲイン:2万円
この場合、2つの合計は-8〜+12万円の間で推移することになります。
単純にこの株を10株(つまり1,000万円)とすると単純に10倍ですので、-80〜+120万円の推移になります。
金額帯を見ていただければわかる通り、100万円であっても投資金額へのリターンが非常に小さくなってしまいます。これなら自己投資をした方が給与アップに効果があるという可能性が高まります。投資元金がリターンを決めますので、やはりそれなりにまとまった金額を投資しなければ効果を実感しにくくなります。もちろん少額でも勝ちと思える方は、アクティブな投資にチャレンジをしていただければと思います。
買える商品に限りが出てくる
信用取引をしない方にとっては、数百万円を持っていないと買えない銘柄が出てきてしまうことがあります。東証銘柄にも単元株で数百万の初期投資が必要な株も存在します。その上、分散投資をしようと考えると、さらにまとまったお金が必要になってきます。
買える銘柄に限りがある場合、いろいろな投資戦略をとりにくくなります。ほとんどの銘柄を自由に買える。分散投資をしてもそれなりに余裕がある金額を目指すのであれば、数百万円を貯めるところから始めてみるのはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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