トレードの上達は経験値をあげること
理屈や考え方を知ったところで、それですぐになにかができるかと言ったらそうではない。もしそうなら、賢いやつは確実に全員トレードで成功しているはずだ。しかし、現実はそう単純ではない。
スポーツ選手でも、体育大学などでは確実に生理学を教えていると思う。こうしたら筋肉は動くや、こうなっているからここが動くであるとか、そういうことをだ。そういうことを知って運動するのとただなんとなくやっているのとではおそらくは雲泥の差はあるが、しかし、知識だけではなんともならず、こうしたらこう筋肉が動くを体を使って実践する必要がある。
音楽だと楽譜が読めたら楽器が弾けるかというとそうでもないし、個人で弾けるからといって、アンサンブルやバンドになったらそのポテンシャルを発揮できるかというとそうでもない。
つまり、理論と実践の両方が必要という当たり前の結論はすべてのジャンルで言えるのだ。
トレードについても同じだ。理論だけで勝てるかというとまったくそうではない。もちろん、理屈は重要だ。たとえば、こうなったら上昇トレンドだとかいう定義だ、そして、順張りとはついていく戦略で、逆張りとはオーバシュートをとりにいく戦略だということをわかっていないといけない。しかし、それだけでは全く足らない、実践が重要なのだ。雰囲気がわるくなったら即撤退するとか、ここは様子見とか、これらの判断は理論的というよりも実践からくる経験値がものをいう。
損切りは特にそうだ。損を切るのはメンタルが強いからとかそういうことではない、損切をどれだけやってきたかだ。禅問答のようだが、損切できない人は損切りしていないから、損切できないのだ。
少額でいいから実践経験を踏み、もちろん、ある程度、本も読んでおくことが大事だろう。このバランスがトレードをよくしていく。
さらにいうと、勝ち方とは自分の方法なのだ。人が編み出した方法や本に載っている方法はあくまで参考であって、その方法を自分のものとしたいなら、実践で補っていかなければならない。実践で補っているうちに自分の方法となっているはずだ。自分の方法にするのも経験値がものを言うのだ。
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